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JSTQB AL テスト自動化エンジニア試験の振り返り

2024/09/14に公開

期間限定で8月から開催されているJSTQB Advanced Level Specialist テスト自動化エンジニア試験(以降JSTQB AL TAE)を受験して、合格したので感想など書いておきます。

試験は10月末まで開催されていますので、今後受験される方の参考になりましたら幸いです。

受験までにやったこと

  1. Exam Structure Tableを確認する
  2. Sample Examを使い倒す
  3. Sample Examで分からなかった部分のシラバスを読む
  4. 3と並行してシラバスを通読する

JSTQB AL テストアナリストを受験した際にやったことをおおむね踏襲しています。

1. Exam Structure Tableを確認する

Exam Structure TableはJSTQBの試験を受験する際に必携の存在ですが、掲載されているのがISTQB(英語)だったり一般的に他の試験では設問数や配点は公開されないので、そもそも存在することが知られていなかったりするかもしれません。JSTQBの試験を受験予定でまだ確認していない方はぜひ確認してみてください。

現在JSTQBで開催中のTAE試験はv1.0(2016)のシラバスなので、Exam Structure Tableも CT-TAE-Certified Tester Test Automation Engineering v1.0 の方になる点は注意が必要です。
Certified Tester Test Automation Engineer (CT-TAE) 2016 [Retiring]

各章から何問出題され、その問題はどのK-Lebelで、配点はどれくらいかという内容が定義されていて、この表を元に受験までの戦略を立てます。具体的には、Sample Examを解いてみて正答が多く配点が少ない章よりも、誤答が多く配点の多い章を理解するために時間をかけるようにします。

2. Sample Examを使い倒す

こちらもISTQBで公開されているSample Examを解いていきます。
Certified Tester Test Automation Engineer (CT-TAE) 2016 [Retiring]

テストアナリストの際と同じく、すべての選択肢に対して正答/誤答となる理由(もしくはどこが分からなかったか)をできるだけ書きながら進めました。ただ解いて答え合わせをするよりも得られるものが多いので、この方法はこれからも続けたいと思います。

3. Sample Examで分からなかった部分のシラバスを読む

2に含まれる気もしますが、Sample Examで間違ったり分からなかったりした問題の出題元のシラバスを確認します。特に3章が難敵で、シラバスの想定しているテスト自動化の構造があることは読み取れるのですが、正直なところ何度読んでもよく分からん...というような部分もあり、試験のためと割り切って覚えるようにした部分もありました。

4. 3と並行してシラバスを通読する

3までの方法ではシラバスが虫食い状態になるので、全体の構造を把握して理解を深めるためにもシラバスを通読しました。

受験当日

試験時間は90分なので、目標としては50分くらいでざっくり解いて、20分で解き残した部分をじっくり解き、20分で残りの問題も含め全体的に見直す、というつもりで行きました。
ですが実際にはざっくり解くのに60分、そのまま10分ずつ押して全部は見直しきれず試験終了、という感じになりました。Sample Examで分かっていたことですがとにかく文章量が多かったです。

感想

実のところ初めてSample Examを解いた時点で合否ライン+αの得点を取れていたため、試験を先延ばしにして準備に時間をかけるよりも、集中して取り組んだ方がよさそうだと思い早めに試験を申し込むことにしました。

試験対策が軽めで済んだ要因としては、今までに得た経験によるところが大きいと感じています。

意外に思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、テスト自動化エンジニアとして以外の経験がかなり役に立っていて、特にQAとなる以前の業務自動化エンジニアとしてのキャリアの初期に入った炎上プロジェクトと、その後転職して業務自動化組織の立ち上げ時期に入り、運用が安定するまでの道のりを自由度の高いチームで達成したという両方の経験で見知ったことは、シラバスの記述から現実の状況を想起する助けになりました。

また、はまったいまー|プログラミングでハマる前に という
個人開発をリリースし、そこで自動テストを実装したことや実装した自動テストの恩恵を今も受けていることも、業務で触れる範囲を超えた部分を理解する助けになりました。

普段の業務に取り組むだけでは得られない体系的な理解を深めるためにJSTQBの試験はとても役に立っているので、今後も情報を追いかけていきたいと思います。

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