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「小さなチーム、大きな仕事」良かったとこ

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「小さなチーム、大きな仕事」を久しぶりに読み返したら、この本めちゃくちゃいいとこばっかりじゃんと感動したので自分的に刺さったとこをフレーズで区切ってまとめました。
ただ並べても面白くないなと思ったので、GPTにお願いして5つに分類 -> 実際の事例として近いことを紹介 してもらったので、そちらも合わせて記事にします。

以下、記事の引用部分は書籍「小さなチーム、大きな仕事」(ジェイソン・フリード/デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン、早川書房 © 37signals / Hayakawa Publishing ) からの抜粋です。
https://www.amazon.co.jp//dp/4150504814/

書籍からの引用

以下の5つの分類は私がGPTと独自に行なったものです。

行動と焦点(Focus & Action)

・20ページもある計画はファイルキャビネットの化石になるのがオチだ。予想を頼りにしてはいけない。今年ではなく今週やるべきことを決めよう。次にやるべき最重要課題を決めて取り組むのだ。

・制約を受け入れることで、創造性を発揮する

・中途半端な一つより、よくできた半分を

・形にすることが大切だ。その時に真の理解は得られる。例えば同じ本を読んでも、一人一人が頭の中に異なった登場人物を思い描く。でも僕達が実際に人を見るとき、彼らがどんな姿なのかは誰の目にも明らかだ。

信念と独自性(Belief & Identity)

・素晴らしいビジネスは単なる製品やサービスではなく、「視点」を持っている。何かを信じなければならない。気骨が必要だ。何のために戦うのかを知り、その世界を見せる必要もある。

・あなた自身を製品やサービスの一部にすることだ。製品にあなたのユニークさを注入するのだ。製品をありふれたものではないものにする。他の人が提供できないものにするのである。

・もしあなたがiPod潰しの商品を生み出すことを企画していたとしたら、すでに失敗している。あなたは競合他社が特色を強めるのを後押ししているのも同然だ。あなたはアップルよりもアップルらしくすることはできない。たとえ敗北に終わったとしても、単に他を真似るのではなく、あなたが信じていることで戦う方がいいのだ。

・あなたのゴールは製品があなたにとって正しいものであり続けることだ。誰よりもあなたがそれを信じ続けなければならない。だからこそ、「僕はこれが気に入っているから、君もこれが気にいると思うよ」と言うことができる。

シンプルさと本質(Simplicity & Essence)

・例えばホットドッグの屋台を始めるなら、香辛料、カート、名前と色々心配することがあるだろう。しかし、まず一番に考えるべきことはホットドッグだろう。芯の部分を見つけるには、「もしこれを手放しても、自分が売るものは残っているか?」と自信に問いかけることだ。(芯から始める)

・一つの部屋に世界中の芸術作品を置くだけでは、博物館とは言えない。それは、倉庫だ。博物館を素晴らしいものにするのは、壁に何がかかって いない かなのだ。大切なのは中に置かなかったものである。だから、常に取り除き、シンプルにし、合理化するよう努めよう。

・本質だけになるまで切り落とす。だが詩を取り除いではいけない。余分なもののない、清潔な状態を保つが、不毛にしてはいけない。

・ビジネスを立ち上げるなら、その核は変わらないものであるべきだ。人々が今日欲しいと思う、そして10年後も欲しいと思うもの。37シグナルズが焦点をあてているものは、早さ、シンプルさ、使いやすさ、わかりやすさだ。10年後、「使いにくいソフトウェアが欲しい」という人はいないし、「もっと遅いアプリケーションがあればなあ」という声も聞かないだろう。

価値と顧客(Value & Impact)

・大きな仕事をするには、他と違ったことをしているという感覚が必要だ。これは癌の治療法を発見しなければいけないという意味ではない。自分の努力に価値があると感じる必要があるということだ。顧客に「私の人生を良くしてくれた」と言ってもらいたいはずだ。

・午後にパンを仕入れることもできるのですが、朝の焼きたてのパンのように美味しくはありません。パンがよくなければ、少しばかり余分にサンドイッチを売っても意味はありません。少しのお金は、自慢できない食べ物を売ることの埋め合わせにはなりません (優れたサンドウィッチ店の店主)

・ビジネスに対して、「利益を上げる方法は将来見つける」なんて態度をとる人は話にならない。ロケットを建造するのに「とりあえず重力はないことにしましょう」と言って始めるようなものだ。利益に至る方針のないものはビジネスとは言わない。それは趣味だ。

・熱意と役立つことを履き違えるのは簡単だ。時々遊びでかっこいいものを作ってみるのもいいだろう。でもいずれ立ち止まって、それが役に立っているかを考えなければいけない。かっこよさはすり減っていく。役に立つかどうかはすり減ることがない。

・顧客の声を書き留めておくようなスプレッドシートは必要ない。本当に気にしなければいけない顧客の要求はあなたが繰り返し聞くことになるものだ。彼らは指摘し続けてくる。あなたがいつも忘れているなら、それは重要ではないというサインだ。本当に重要なものは消えてなくなったりしない。

文化と環境(Culture & Team)

・文化とは方針ではない (MVVのような!)。社内のサッカー盤やクリスマスパーティでもない。スローガンでもない。文化とは行動であり、言葉ではない。文化とは普段の振る舞いの副産物だ。分かち合いを奨励している会社では、それが文化に組み込まれる。信頼を重視すれば、それが組み入れられる。もし、顧客を大事にしているならそれが文化になる。良い習慣を身につけよう。無理に文化を作ろうと考えないことだ。上等のスコッチのように、熟成には時間がかかるのだ。

・はっきりしない方針や指示、複雑な官僚制度のために見えなくなっている才能はたくさんある。馬鹿げた制度を取り除けば、人は素晴らしい仕事をするだろう。ロックスター環境とは信頼と自律と責任から生まれるものだ。彼らにプライバシー、仕事場、必要なツールを与えた結果である。良い環境は働いている人を尊重している証拠だ。

事例

以下はGPTが上の分類に当てはまるような事例を収集してくれたものです。(書籍に掲載されているものではありません)

行動と焦点(Focus & Action)

事例:ALDI(ドイツ発スーパーマーケットチェーン)

ALDIは品揃えを極端に絞り(約1,700品目程度)とし、無駄を省いて効率性・シンプルさを追求しています。
inspirepreneurmagazine.com

これは「長大な計画を延ばす」のではなく、今週・今やるべき“最少/最重要”に集中するという姿勢と通じるものがあります。

このように「何をやらないか」を決めて、そのうえで「何をするか」に全力を向ける行動モデルが、まさにこのカテゴリのテーマを体現しています。

信念と独自性(Belief & Identity)

事例:Netflix(ストリーミングサービス企業)

Netflixは「Freedom & Responsibility(自由と責任)」という文化を掲げ、社員に大きな裁量を与えつつ責任も問うモデルを採用しています。
alettafocusmarketing.com

それにより「他と違ったことをしている」という実感が社員一人ひとりに宿り、自社の製品・サービスに“他では得られない価値”を見いだす原動力となっています。

これは「製品に自分自身を注入する」「真似ではなく、自分の信じることで戦う」というメッセージと重なります。

シンプルさと本質(Simplicity & Essence)

事例:Mono Solutions(ウェブ製品企業)

Mono Solutionsでは、「余分な機能を削る」「核になる価値に集中する」方針を明確にしており、製品開発におけるシンプルさの価値を語っています。
monosolutions.com

また、製品/サービス開発において“機能を増やせば良い”という発想を脱し、「何を捨てるか」が重要、という議論も出ています。
Planet Lean

本質に集中する、余計なものを削ぎ落とす、というこのカテゴリの考え方が、まさに実践されている好例です。

価値と顧客(Value & Impact)

事例:Zappos(オンライン靴・アパレル小売)

Zapposは「顧客サービスを超えて顧客に喜びを届ける」文化を持ち、従業員には顧客対応で裁量を与え、結果として顧客の「私の人生を良くしてくれた」という反応を目指しています。
Titus Talent Strategies

つまり、「かっこいいけれど役に立たない」ではなく、「役に立つ/価値を与える」ことを重視しており、これはまさにこのカテゴリの要旨です。

また、「利益を後で考える」という態度ではなく、「今何を価値として提供するか」がビジネスの核であるというメッセージにも響きます。

文化と環境(Culture & Team)

事例:Microsoft(マイクロソフト)

Microsoftは、CEO Satya Nadella の下で「Know-it-all から Learn-it-all」への文化転換を果たし、社員に学びと協働を促す方向へ組織文化を変えています。
Duke's Fuqua School of Business

このように「文化は方針ではなく行動である」「自律・信頼・責任が環境を育む」という観点が具現化されており、まさにこのカテゴリの核心です。

大企業ゆえに官僚制的な障壁もあった中で、文化を変えるために“日々の振る舞い”を変えていった実例です。

感想

生き残るために自分たちであり続けるという一つの理想を突き詰めるとこうなるのかなーという感じで読みました。無論、正直さや自由には強さや責任が求められるわけで、「いい感じにやっていく」って、言うのは簡単やるのは難しいですよねっていう。
しかしながら、AIが台頭する今だからこそ人間が人間らしくあるにはどうしたらいいのかを本気で考えて実現していかなければと思っています。そういう意味でも大変エッセンスになる一冊でした。

今回の引用では、僕の性格上こうなりましたが、書籍には経営や採用の話も多く登場します。
ぜひ自分の職能に関係なく色んな方におすすめしたいです。

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