【Google Cloud】用語を整理して学ぶGemini Code Assist

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この記事で伝えたいこと(ポイント)

  • Gemini Code Assistについて説明しているよ
  • 具体的な購入方法や注意点についても触れているよ
  • 参考文献も載せているよ

はじめに

この記事ではGoogle Cloudが提供するGemini Code Assistを学習していく内容となっています。
主な内容としては実践したときのメモを中心に書きます。(忘れやすいことなど)
誤りなどがあれば修正していく想定です。

Gemini Code Assistとは

それでは早速、Google Cloudが誇るコーディングアシスタントについて見ていきましょう。
Gemini Code Assistは簡単に説明するとGoogle Cloudが提供するGeminiをベースとしたコーディングアシスタントです。

主に以下の機能を提供します。

  • IDE内でのコード生成
  • ドキュメント自動作成
  • チーム固有のベストプラクティスも考慮した高度なAIコードレビュー
  • 自然言語によるチャット

また、エージェント機能も今後も提供予定であり、現在(2025年5月8日)ではGoogle Developer Programを通してプレビュー機能にアクセスできます。

参考:Gemini Code Assist for teams and businesses

※Google Developer Programに登録する必要があります。

Gemini Code Assist仕組み

Gemini Code Assistはコードを生成する際にローカルのコードベースを元にインデックスを作成します。
もちろん、インデックスを作成する場合にはデータベースが必要になりますが

そうなるとインデックスを作成する際に使われるデータベースはどこにあって誰が管理しているのでしょうか。
Gemini Code AssistはGoogleが完全に管理する専用のAlloyDBインスタンスにインデックス化します。
※重要: このインデックス化されたコードは、Googleの汎用モデルのトレーニングには使用されません。
データは自分のプロジェクト管理下にあり、いつでも削除可能です。プライバシーは保護されます。

他のツールとの連携

Gemini Code Assist tools partners

Atlassian、Snyk、DataStax、GitLabなどのパートナーと連携しています。

参考:Gemini Code Assist tools overview  |  Google for Developers

なお、2025年4月においてはSnykとの強力な連携が発表されています。

料金

クラウドなので従量課金だと思ってしまいそうですが、実はサブスクリプションで提供されています。
細かい料金についてはドキュメントを読むと良いのですが、ざっくり以下のように考えることができます。

  • どこから購入するか(Google Cloud/Google Developer Program)
    • Google Developer Programの場合は特典内容に含まれる形で提供され、請求はGoogle CloudプロジェクトのIDを指定する形になります
  • どのように購入するか(月額/年額)
  • プラン(個人/Standard/Enterprise)

※なお、余談ではありますが、ある時を境に個人プランも有料だった時期がありました。現在は無料でお試しできます。

補足:購入方法の違い

Google Cloudから購入する場合はGoogle Cloudのコンソールからサブスクリプションを購入する必要があります。
一方でGoogle Developer Programから購入する場合は、Google Cloudのコンソールからサブスクリプションを購入する必要はありません。
代わりにGoogle Developer Programのプランを選択して購入する必要があります。

Google Developer Programから購入した場合の注意点として3点あります。
具体的には以下の3点です。

  • 購入管理はGoogle Cloudのコンソールからではないこと
  • Google Developer ProgramをキャンセルするとGemini Code Assistの契約もキャンセルされること
    • 厳密にはGemini Code Assistの契約が無料プランに変更される
  • Gemini Code Assistを使う場合はGoogle Developer Programで利用したメールアドレスでログインすること

Tips

Gemini Code Assistの参照から除外する

デフォルトではGemini Code Assistはプロジェクト内のすべてのファイルを参照しますが
コードを自動生成する際に特定のContextを除外したい場合があります。

Gemini Code Assistでは.aiexcludeを記述することで特定のファイルやフォルダをコンテキストから除外できます。
※厳密にはインデックスに登録しないようにすることができます。

構文は.gitignoreとほぼ同じですが、パターンの前に否定演算子!をつけることはできません。

.aiexclude ファイルを作成する方法

# .aiexclude
# 除外するファイル
apikey.txt

まとめ

Gemini Code AssistはGoogle Cloudが提供するコーディングアシスタントです。
IDE内でのコード生成やドキュメント自動作成、AIコードレビューなどの機能を提供しています。
購入方法はGoogle CloudまたはGoogle Developer Programから購入するかの2通りがあり、購入の方法によって扱いが異なります。
またカスタマイズされたアシスタントを作成する場合は.aiexcludeを使用することで特定のファイルやフォルダを除外することができます。

感想

他のアシスタントと比較してまだできることが少ない印象ですが、Google Cloud Nextで発表された内容を考えると今後の機能追加に期待が持てると思います。
また、今回は紹介していないですが、GitHubとの連携も可能であることGoogle Cloudベースのアシスタントであることを加味すると
Google Cloudで開発をしている場合はGemini Code Assistも選択肢の一つになると思います。

参考

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