MacでLyxの日本語環境を整える手順
2022/2/2 追記 M1 macbook air (moterey)で動作確認
LyxというTexをワードライクにかける便利ツールがある。
その導入手続きを記す。
登場人物
1 MacTex (日本語のTex環境、texのコンパイラ)
2 TexShop (Macで使えるtexのエディタ)
3 Lyx (Macで使えるtexのエディタ)
※TexShop,Lyx共にエディタだがLyxのほうが便利なのでLyxを入れたい。ここではTexShopはMacTexのインストールが成功しているかどうかを確認するために使う。
MacにpLatexのインストールを行う
MacTexをいれる
-home brewを使う
brew install mactex --cask
- brewが入ってないなら、以下からMacTeX.pkgをダウンロードする(非常に重いのでダウンロードに時間が掛かる)
http://tug.org/mactex/
インストーラーが立ち上がるのでずっとクリック。
MacTexが正しく入ってるかどうかテストする(スキップしてもよい)
TexShopを入れる
- 以下のサイトからLatest TeXShop~をダウンロード
http://darkwing.uoregon.edu/~koch/texshop/obtaining.html
ダブルクリックして中身を開いて、中にあるTeXShop.appを「アプリケーション」フォルダにコピー
TeXShopを立ち上げ、 TeXShop > 環境設定... から「設定プロファイル」で「pTeX (ptex2pdf)」を選びます。
-以下のサイトからサンプルコードをダウンロードしてTexShopで開く
タイプセットをクリックする。文字が色々書かれたpdfができれば成功!
Lyxのインストール
- 以下のサイトから*.dmgダウンロードする
http://www.lyx.org/WebJa.Download
アプリケーションフォルダにコピーするだけ
Lyxの日本語環境をつかうため(UTF-8 日本語 TeX の登録)
LyX – TeX Wiki に従って文字コード UTF-8 の日本語が出力できるようにJapanese (non-CJK) (UTF-8) を追加します.
/Applications/LyX.app を二本指クリックするとメニューが表示されるので,パッケージ内容を表示を選びます.
/Applications/LyX.app/Contents/Resources/encodings を適当なエディタで開きます.
注:ここから設定ファイルを日本語が使えるように修正していきます。目安となる行数を書きましたがverで異なるので文字列で検索するなどして自分で探して下さい。
222行目から始まる
# For japanese
Encoding jis JIS "Japanese (CJK) (JIS)" ISO-2022-JP variable CJK
End
を次のように UTF-8 指定に変更します.
# For japanese
# Encoding jis JIS "Japanese (CJK) (JIS)" ISO-2022-JP variable CJK
Encoding utf8 UTF-8-JP "Japanese (UTF-8)" UTF-8 variable none
End
(上で1行足したので) 179行目から始まる
# Traditional Japanese TeX programs require the japanese package.
# that is incompatible with CJK and inputenc.
Encoding euc-jp-plain EUC-JP-pLaTeX "Japanese (non-CJK) (EUC-JP)" EUC-JP variable japanese
End
Encoding jis-plain JIS-pLaTeX "Japanese (non-CJK) (JIS)" ISO-2022-JP variable japanese
End
Encoding shift-jis-plain SJIS-pLaTeX "Japanese (non-CJK) (SJIS)" CP932 variable japanese
End
を以下のように修正して Japanese (non-CJK) (UTF-8) を追加.
Encoding euc-jp-platex euc "Japanese (pLaTeX) (EUC-JP)" EUC-JP variable japanese
End
Encoding jis-platex jis "Japanese (pLaTeX) (JIS)" ISO-2022-JP variable japanese
End
Encoding shift-jis-platex sjis "Japanese (pLaTeX) (SJIS)" CP932 variable japanese
End
Encoding utf8-platex utf8 "Japanese (pLaTeX) (UTF8)" UTF-8 variable japanese
End
Encoding utf8 UTF-8-pLaTeX "Japanese (non-CJK) (UTF-8)" UTF-8 variable japanese
End
ファイルを保存して閉じます.
/Applications/LyX.app/Contents/Resources/languagesをエディタで開きます.713行目あたりから始まる
# uses CJK package
Language japanese-cjk
GuiName "Japanese (CJK)"
Encoding euc-jp
LangCode ja_JP
End
の後に
# uses UTF-8 in Japanese
Language japanese-utf
GuiName "Japanese (UTF-8)"
Encoding utf8
LangCode ja_JP
End
を付け加えます.ファイルを保存して閉じます.
Lyxのアプリ内の設定
- LyX を起動します.LyX メニューから環境設定を選びます.
- 言語設定の言語で
操作画面用語で Japnese (UTF-8)または日本語 を選びます.
言語パッケージは任意設定を選んで,その後のボックスの内容を消去します.その下の開始コマンドも消します.
言語を大域的に設定,外国語をマークするのチェックを両方とも外します. - 出力のLaTeXでLaTeXフォントエンコーディングのチェックを外し,後ろのボックスの中身も消します.
- ファイル処理の変換子で(ここの修正は修正ボタンをクリックしないとworkしない.)
DVI -> PDF (dvipdfm) を選んで,変換子(O): の dvipdfmx -o $$o $$i を dvipdfmx -f cid-x.map -o $$o $$i と書き換えて,フォントマップファイル cid-x.map を参照するように指定します.(MacTeX で TeX 環境を整備するの TeXShop の設定の項参照.)
修正ボタンをクリックして変更内容を保存します.
同じくファイル形式で
PDF (dvipdfm) の規定出力形式を PDF (pdflatex) から PDF (dvipdfm) にしておきます.
修正ボタンをクリックして変更内容を保存します.
- 適用,保存をクリックして変更内容を保存.
以下は文章を新規作成をした後にじゃないと設定できない
- 文章 設定 文章クラス book(japanse) または japanese artice (standard class)
- 言語 の言語 japanese(UTF-8)
昔は - 文章 設定 言語 文字コード その他(E) Japanese(non-CJK)(UTF-8)
- Lyx reconfigureをクリックしてLyxを再起動
el capitanでの対策 (.clsファイルが見つからない場合)
/usr/local/texlive/2021/texmf-dist/tex/platex/base/
にclsファイルが有るのに文章クラスで出てこない場合はtexが古い可能性があるのでアップデートをする。
sudo tlmgr update --self --all
cd /usr/local/texlive/2015/texmf-dist/scripts/cjk-gs-integrate
sudo perl cjk-gs-integrate.pl --link-texmf --force
sudo mktexlsr
sudo kanji-config-updmap-sys hiragino-elcapitan-pron
tlmgrがない場合は、sudo /usr/local/texlive/2021/bin/universal-darwin/tlmgr update --self --all
のように絶対パスで指定する必要がある
Lyx=>環境設定=>パス=>PATH接頭辞に以下を一番右に追加
:/Library/Tex/texbin
png→espがないと言われる場合
imagemagickを入れて、homebrewのpathを追加する
brew install imagemagick
Lyx=>環境設定=>パス=>PATH接頭辞に以下を一番右に追加
:/opt/homebrew/bin/
それでも動かない場合は以下を参考に明示的に変換子を設定
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