[合格体験記] OCI (Oracle Cloud Infrastructure) 2020 Architect Associate
1. はじめに
初投稿なので比較的敷居が低そうな試験体験記を書きます。
※試験自体と学習方法については記載しますが、具体的に出題された問題などについては言及しません。
先日、OCI (Oracle Cloud Infrastructure) 2020 Architect Associate に合格しました。
1回落ちてリベンジしてます。
- 2021/07/30 (1回目) → 合格ラインぎりぎりで不合格
- 2021/11/07 (2回目) → なんとか合格
筆者のパブクラスキル
- 2020年度
- 新卒入社
- 7-9月にR&D案件でOCI利用
- 部のAWSアカウント管理を担当。AWS認定CP/AWS認定SAA取得
- 10月以降は社内クラウドで構築したシステムの保守・エンハンスPrjに参画(パブクラに触れず)
- 2021年度
- Prjごと部署異動(AWSアカウント管理業務も無くなる)
- 8月ごろから新規構築案件のPoC環境をOCI上に構築
2020年に新卒入社してから全く触ってない程では無いですが実務経験は多くありません。
AWSの認定資格を取っていたためパブクラの基礎知識がある状態です。
2. 試験概要
下記ページに詳細に記載されています。申し込みも下記から可能です。
- 試験名: Oracle Cloud Infrastructure 2020 Architect Associate
- 試験番号: 1Z0-1072-20-JPN
- 試験時間: 85分
- 受験料(税抜): ¥19,800
- 問題数: 60問
- 合格ライン: 65% (単純計算で39問正解で合格)
出題範囲
- ベアメタル・インスタンスと仮想コンピュート・インスタンスを起動する
- コンピュート・サービスの各コンポーネント(シェイプ、イメージおよびカスタム・イメージ)を説明する
- 仮想コンピュート・インスタンスを作成および管理する
- ロード・バランサをインスタンス化する
- ロード・バランサの概念と用語を説明する
- ロード・バランサを設定する
- 高度なデータベース
- 高度なデータベース機能(データガード、BYOL、データ暗号化、RAC、Exadata)を使用する
- 高度なネットワーク
- クラウド・ネットワーク・コンポーネント(Virtual Private Network (VPN)、Fast Connect、Multiple vNICs、IP アドレス)を管理する
- アーキテクトのベスト・プラクティス
- 高可用性および障害時リカバリ・ソリューションを設計する
- OCI を使用してセキュリティを設計する
- Identity and Access Management
- Identity and Access Management コンポーネントを適用する
- リソース・ロケーションを説明する
- 様々なアイデンティティ・プロバイダとのフェデレーションを設計する
- IAM、ガバナンスおよびセキュリティのベスト・プラクティスを適用する
- ネットワーク
- VCN コンポーネントに関連する設計概念を適用する
- パブリックおよびプライベートのIPアドレス、仮想NICsを説明する
- VCN 接続オプションを適用する
- リモート・ネットワーク接続を理解する
- OCI ロード・バランサの概念を適用する
- OCI エッジ・サービスを理解する
- OCI ネットワークのベスト・プラクティスを適用する
- コンピュート
- 適切なコンピュートを選択する
- コンソール接続およびブート・ボリュームのトラブルシューティング・オプションを理解する
- 高可用性および障害時リカバリ・ソリューションを設計する
- イメージ・オプションを理解する
- ストレージ
- OCI ストレージ・オプションを理解する
- アプリケーションおよびデータベースのストレージ・ソリューションを設計する
- データベース
- OCI データベース・オプションを説明する
- OCI データベース操作を説明する
- HA および DR ソリューションを設計する
- Autonomous データベースを管理する
3. 申し込み方法
社内で購入してもらったバウチャーを使用して受験しました。
下記に申し込み手順の詳細は記載されています。
CertVew (Oracle.comアカウントが無い場合は登録が必要)にログインし、CertView 画面左側のメニューから「ピアソンVUEサイト」を選択し、ピアソンVUEサイトに移動して試験を予約します。
オンライン試験にも対応していますが、環境を準備するより会場までの往復時間の方が短いのと頑張って字準備してもトラブルで受験できないとなったら面倒だと思ったので、今回はテストセンターで受験しました。
※英語版は現在期間限定で無償受験できるそうですが、現時点では日本語版は有償となっています。
2021年内に期間限定で日本語版の無償受験が可能になるようです。
4. 学習方法
受験1回目と2回目に分けて書きます。
学習時間はかなりざっくりです。(正確に計算するともっと多いかもしれない…)
受験1回目(学習時間:約20h)
参考書2冊を半分ずつ(実践的な部分は試験で問われないため)読みました。
ハンズオンもやろうと思いましたが、まとまった時間が無くあまりできなかったため基本参考書を読んでいました。
(日本語の参考書はあまり出ていないため、選択肢が少なく選定負荷が低い!)
①Oracle Cloud Infrastructure エンタープライズ構築実践ガイド
②Oracle Cloud Infrastructure徹底入門 Oracle Cloudの基本からインフラ設計・構築まで
【公式】Oracle Cloud Infrastructure ドキュメント
①②を読んでいて詳細まで記載されていなかった部分については随時公式ドキュメントを参照していました。
大正義公式ドキュメント。
受験2回目(学習時間:約30h)
10月中旬から夜な夜な①②を読んでいました。
リベンジにあたりもう少ししっかり勉強せねばと思い下記を利用して学習しました。
【公式】他ベンダ(AWS,Azure,Google)のサービスとのマッピング一覧(英語)
他ベンダのサービスとの対応表を公式が提供してくれています。
筆者はAWSからパブクラ学習を開始したため、イメージが湧きやすかったです。
パブクラ経験者は1度目を通しておくと理解が早まると思います。
【公式】Oracle Japan OCI Channel(日本語)
公式の Oracle Video Hub という動画配信サイトで Oracle Japan のチャンネルがありハンズオンとサービス紹介の動画を提供してくれています。Associate レベルの知識を短時間で学習できるのでかなりおすすめです。ご飯を食べながら試聴したりしていました。
細かいオプションや、IAMについてなどは動画ではあまり言及されていないため別で学習が必要になります。
【公式】OCIチュートリアル(日本語)
上記の動画のハンズオンの資料になります。動画が無いハンズオンもありますが、実際に手を動かしてみるとオプションが何があるのかなど理解しやすくなります。自分の場合はFreeTierの期間が終わってしまっていたので、ハンズオン資料を見ながらコンソールを眺めた程度でした。
【公式】サービス別資料(日本語)
公式ドキュメントは詳細すぎて読むのにパワーがいりますが、こちらはスライドなので読みやすいです。電車などの移動中に読むようにしていました。
【公式】無償ラーニングサブスクリプション(英語)
認定資格の取得を支援するため、公式から無償のラーニングサブスクリプションが提供されています。
OCI Archetect Associate向けのコースも提供されています。
Workshopは非常に勉強になるのですが、
- 全て実施すると27時間以上かかる(倍速視聴も可能)
- 基本英語(機械翻訳っぽい日本語字幕を表示可能)
のため、部分的に視聴でいいと思います。
自分の場合は IAM/Networking/Security が不安だったためそこに絞って試聴しました。
(スキルチェック問題もありますが実際の問題とはかなり違いました)
【公式】練習問題(英語)
公式の練習問題です。実際の試験に近い内容のため対策として有効でした。
5. その他の学習コンテンツ
今回は使用しませんでしたが、今後の学習のための備忘録として随時記載しようと思います。
【公式】Oracle Cloud Infrastructure 2019 Certified Architect Associate 資格試験ポイント解説セミナー(日本語)
日本語試験解説動画です。他にも参考になりそうな動画を多数投稿しているようなので後日試聴してみようと思います。
Oracle Cloud Infrastructure 2020 Architect Associate (1Z0-1072-20) Questions with Answer(英語)
【公式】オラクルエンジニア通信(日本語)
技術資料、マニュアル、セミナーなどの各種情報が発信されている。
【公式】OCIリリースノート(英語)
OCIのリリースノート。更新頻度は早いので要チェック。
【公式】OCI アーキテクチャ センター(英語)
ベストプラクティスや、テーマ別のリファレンスアーキテクチャが記載されています。
6. 試験自体について
1,2回目ともテストセンターで受験しました。試験時間は85分で60問のため、時間的にはかなり余裕がありました。40分で解き切り、20分かけて見直してから回答を提出しました。(即合否が出ます)
全分野バラバラに少しずつ間違えていました…
7. まとめ
リベンジ受験だったにも関わらず正答率が低かったので、今後実務でガンガン使っていく可能性を考えると復習とさらなる学習が必要だなと感じました。
来年はプロフェッショナルまで取得しようと思うので次回はラーニングサブスクリプションを全部こなしてから試験に臨もうと思います。
また、公式の学習資料が思っていたより豊富で便利でした。アップデート頻度も早いので随時学習が必要そうです。
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