Azure Maps まとめ
この記事について
この記事では、Microsoft Azure で提供されている地理空間サービス Azure Maps について学習したことをまとめています。(記事は随時更新していく予定です)
Azure Maps 概要
Azure Maps とは、Web SDK または Android SDK、REST API を使用して、最新の地理マッピングデータやコンテキストを利用することができるサービスです。
世界中の住所や目的地の検索をはじめ、経路情報や位置情報を活用したりすることができます。
Azure Maps では、以下のサービスが提供されています。(プレビュー含む)
- Data Service (プレビュー)
- Geolocation Service (プレビュー)
- Mobility Service (プレビュー)
- Render Service
- Route Service
- 検索サービス
- 空間サービス
- タイムゾーン サービス
- Traffic Service
- Weather Service (プレビュー)
- Maps Creator サービス (プレビュー)
- Elevation Service (プレビュー)
地理情報サービスの有名なものとしては、Google Maps や Bing Maps があると思いますが、それらから移行することもできるようになっています。
サービスレベル
Standard S0 と Standard S1 の 2 種類が存在します。
S0 については、2021/01/26 現在、以下のサービスのみ利用できるようになっています。
- マップの表示 (衛星画像は対象外)
- 検索 (Batch Search は対象外)
- ルート (バッチ/マトリックスルーティング、等時線は対象外)
- トラフィック
- タイムゾーン
- 位置情報 (プレビュー)
- 天気 (プレビュー)
上記に含まれていないサービスや機能を使用したい場合は、上位の S1 レベルを利用することになります。
料金
価格ページ に記載されています。
また Azure Maps には、無料枠 が存在しています。
無料枠を超過した分から、サービスレベルによって定義されている内容に従って課金が行われるようになります。
無料枠の内容
Azure Maps では、それぞれのサービスにおいて無料枠が設定されています。
サービス | 無料枠の内容 |
---|---|
Maps Tile | 250,000 トランザクション/月 |
Traffic Tile | 250,000 トランザクション/月 |
Weather Tile | 5,000 トランザクション/月 |
Time Zone Service | 5,000 トランザクション/月 |
その他すべての Maps サービス | 合計 25,000 トランザクション/月 |
Azure Maps Creator | パブリックプレビュー期間中は無料 |
課金内容
無料枠を超えた分については、以下の通り課金が行われるようになっています。
サービス | Standard S0 | Standard S1 |
---|---|---|
Maps Tile | ¥56/1,000 トランザクション | ¥560/1,000 トランザクション |
Traffic Tile | ¥56/1,000 トランザクション | ¥560/1,000 トランザクション |
Weather Tile | ¥56/1,000 トランザクション | ¥560/1,000 トランザクション |
位置情報 (プレビュー) | ¥28/1,000 トランザクション | ¥560/1,000 トランザクション |
その他すべての Maps サービス | ¥56/1,000 トランザクション | ¥560/1,000 トランザクション |
トランザクションの計算については、各サービスによって計算方法が異なります。
Maps/Traffic/Weather Tile については、15 タイルで 1 トランザクション計算となっています。
詳細については、価格ページにあるトランザクションに関する注意
を見るようにしてください。
SDK について
Azure Maps では、2 つの SDK が公開されています。
- Web SDK
- Android SDK
Azure Maps Web SDK
とは、独自のコンテンツや映像を使用して、インタラクティブマップをカスタマイズしながら Azure Maps を使用することができるようにするものです。
Web とモバイルアプリの両方で使用可能で、JavaScript
または TypeScript
を使用することになります。マップコントロールには、WebGL
が使用されます。
Azure Maps Android SDK
は、Android のアプリケーションで使用できる SDK です。
各 SDK については、Microsoft Docs でチュートリアルが公開されています。
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※随時、記事を書いたら更新していきます。
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