texdoc で使う PDF ビューアーを設定する
texdoc でマニュアルを読むときに使用する PDF ビューアーをシステムデフォルトのものから別のものに変更する。
背景
そうしたときには例えば texdoc pgf
とコマンドを実行すれば当該のマニュアルを閲覧できるが、このときシステムデフォルトの PDF ビューアーが使用されるようである。
そのため私の手元の Mac ではプレビューアプリで開かれる。
しかし文書編集中の PDF ビューアーとしては普段 Skim を使っており、別々のビューアーが起動するのが煩わしく思えた。
そこでこの不満を解消するために、texdoc コマンドからマニュアルを開くときにも Skim を使用するよう設定できないかと考えた。
前提
texdoc のバージョンは 3.2.2
とする.
% texdoc -V
Texdoc 3.2.2 (2020-09-16)
Copyright 2008-2020 Manuel Pégourié-Gonnard, Takuto Asakura, the TeX Live Team.
License GPLv3+: GNU GPL version 3 or later <https://gnu.org/licenses/gpl.html>.
This is free software: you are free to change and redistribute it.
手順
コマンド texdoc -h
で表示されるヘルプの内容の中に、次の記述がある:
Actions:
-h, --help Print this help message.
-V, --version Print the version number.
-f, --files Print the list of configuration files used.
--just-view FILE Display FILE, given with full path (no searching).
コンフィグファイルがあるようなので、その内容を確認する。
% texdoc -f
/usr/local/texlive/2020/texmf-dist/scripts/texdoc/texdoclib.tlu 3.2.2
Configuration file(s):
active /usr/local/texlive/2020/texmf-dist/texdoc/texdoc.cnf
Recommended file(s) for personal settings:
/Users/ykyki/Library/texmf/texdoc/texdoc.cnf
指定されている場所に texdoc.cnf
ファイルを新規作成すればよさそうである.
その前に、既にアクティブになっているファイルの内容を確認してみたところ、次のような記述があった:
...
22
23 # General settings
24 # ================
25
26 ## Viewers
27
28 # Defaults depend on what is available on your system, as well as your desktop
29 # environment. Here are a few examples.
30 #
31 # %s is optional and stands for the filename.
32 #
33 # viewer_pdf = xpdf # works
34 # viewer_pdf = xpdf %s & # works even better
35
36 # If you want to enable support for zipped documentation (see below),
37 # you may want to adapt viewer_* so that it starts a subshell:
38 #
39 # viewer_pdf = (xpdf %s) &
40 #
41 # Otherwise, the & will have no effect since the viewing command is followed by
...
ここで viewer_pdf
という値を指定すればよさそうである。
そこで実際に ~/Library/texmf/texdoc/texdoc.cnf
ファイルを新規作成した後、次の一行を記入した:
viewer_pdf = open -a /Applications/Skim.app %s &
私は Skim を使いたかったためこのように設定した。
保存した後に試しに texdoc pgf
を実行してみたところ、ちゃんと Skim で開かれた。
Skim にはタブ機能があるため、文章編集時に感じていた不満点も解消された。
また、texdoc -f
を再度実行してみると、新規追加した設定ファイルが読み込まれていることが確認できた。
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