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個人でできる生成AI(LLM)で金を稼ぐアイデア3選

2024/12/10に公開

こんにちは。わいけい です。
今回はあまり技術と関係ないゆる記事です。今回の記事では生成AIで金を稼ぐための方法をいくつか妄想してみました。
完全に僕の偏見かもしれませんが、生成AI界隈には、「生成AIを使って一発当てたい」という人が多いような気がします。
そういった人の参考になれば幸いです。
また「自分的にはこういうアイデアがあるんだけど」という人がいればコメントお待ちしております。


トレンドアフィリエイトに活用する

まず、生成AIで金を稼ぐルートのうち、個人的に確度が高そうなものとしてトレンドアフィリエイトがあります。

そもそもトレンドアフィリエイトとは

知らない人向けに、そもそもトレンドアフィリエイトが何かをまずは解説しておきます。
トレンドアフィリエイトとは一言で言うと、
瞬間的に話題になっているトピックに関して速攻で記事を書き、自分のサイトに人を集めることで広告収入を稼ぐ方法です。

例えば、芸能人のAさんが不倫をしたことが大きなニュースになったとします。
そうすると、一定期間はAさんの不倫について検索する人が大量にいることが予想されます。
言い換えると「A 不倫」のようなキーワードで検索する人がたくさん出現します。
そこで、「Aの不倫について詳細解説!お相手の氏名は?経歴は?」のようなタイトルの記事を書いて人を集めるのがトレンドアフィリエイトです。
これを読んでいる人の中でも、ネット検索をする中でその手のサイトを見たことがある人は多いでしょう。
こういった記事はもはや人間に書かせるよりもAIメインで執筆していった方がいいのではないかと個人的には考えています。(そもそもこの手のサイトを作るべきなのかという議論は置いておいて)

具体的には、いわゆるRAGの仕組みを使い、下記のようなプロンプトを作成してGPTなどに投げるイメージです。

※RAGの仕組みについて知りたい方は下記の記事を参考にしてください。
GPT連携アプリ開発時の必須知識、RAGをゼロから解説する。概要&Pythonコード例

指示
あなたは優秀なwebライターです。有名芸能人Aの不倫に関する情報をまとめた記事を作成してください。 なお、記事を作成するにあたっては下記の情報を参考にしてください。

参考情報
{自分が知っているもしくは調査したAに関する情報を入れる}

なお、肌感的には一発で記事を書かせるよりも、まずhタグレベルの見出しを作成させてから、その見出しを肉付けする形で記事本文を埋めていくようなやり方がいいかもしれません。

トレンドアフィリエイトと生成AIの相性がいい理由

トレンドアフィリエイトと生成AIの相性がいいと考えた理由を述べます。
まず、トレンドアフィリエイトは、Googleアドセンス広告からの収益をメインにするものです。
アドセンスの仕組み上、サイトの訪問者が広告ブロックをクリックさえすれば収益発生となります。

つまり、多くの場合では(本質的に望ましくはないですが)誤クリックでもOKで、その先でサービスの成約を狙う必要はありません。
要するに、記事執筆に当たって高度なライティングスキルなどは要求されません。
そのため、生成AIに記事を書かせるためのプロンプトを生成するハードルは低めです。
言い換えると生成AI初心者でもトライしやすいと思います。

またトレンドアフィリエイトの特性として、通常のアフィリエイトよりも初心者でもサイトに人を集めやすいという背景もあります。
通常のアフィリエイトのように「FX おすすめ」というような典型的な収益性の高いキーワードでSEO上位表示を狙い、特定のニーズを持ったユーザーを集客するのは現代では非常に困難です。
というのも、もはや競合サイトが強すぎて(生成AIを使う使わないに関係なく)個人レベルのサイトが太刀打ちするのは不可能だからです。

その点トレンドアフィリエイトが対象にするような「XX(個人名)不倫」といったような突発的に出現するキーワードであれば話は別です。
まだそのキーワードを狙って記事を書いている人が、ほぼいないので初心者のサイトでもSEO上位を取れる可能性が高まります。
トレンドアフィリエイトのポイントはとにかく早くたくさん書くことなので、生成AIを使うことで人間のライターに大きく差をつけることができると思います。

自分でこの手法を使わない理由

ではなぜ自分で生成AIによるトレンドアフィリエイトをやらないのかも述べておきます。
理由は単純で

  • 内容に興味を引かれないから
  • 費用対効果がそこまで良くないと思うから

といった感じです。

まず、そもそもこのトレンドアフィリエイトサイトを作っていくことにあまり個人的には興味を持っていないということが大きいです。
実際に自分がネットサーフィンをしている時にこの手のサイトに出くわすと、がっかりすることも多いんですよね。
見出しではそれっぽいことを書いているのに、記事の結論が「今回は何も分かりませんでしたが引き続き調査を続けていきます!」とかだとスマホをぶん投げたくなりますよね。
(これは記事の見出しに読者が知りたいトピックを無理やり入れておくことで、SEO上位を狙うテクニックを悪用した結果でもあります)

生成AIを使えば、確かに圧倒的なスピードでまとまった文章を書くことができるでしょう。
ネット検索しただけの情報を適当に生成AIに編集させても、それっぽいものは書けるでしょう。
が、例えば特定の芸能人の不倫について本当に有意義な記事を書こうとすれば、その芸能人に関して自分だけが知っている情報を織り込む必要があります。
私の場合そういった情報を持っているわけでもないですし、よくある量産型サイトを高速で作れる程度が関の山でしょう。

果たしてその行為に小銭稼ぎ以上の意味があるかというと、うーん。。。という感じですよね。
また、トレンドアフィリエイトの場合どうしても個人のプライバシーの話等になりがちなのも気になりますね。
個人情報絡みの情報拡散に加担するのも個人的にはあまり乗り気はしません。

金額感についても微妙ですよね。
何か大きなニュースが出るたびにトレンド記事を投入していけば広告収入だけで月数万円くらい稼げるかもしれません。
しかし、ここはアドセンス広告の限界で逆に言うと月数万円くらいが限度だとも思います。
さらにトレンド系の記事は一時的にアクセスが集まるものの しばらくすると忘れ去られる という性質があるため、作ったサイトの資産性が低く労働集約型になりがちです。
また、すでにトレンドアフィリをやっている人たちもそろそろ生成AIを使いだしていると思うので、長い目で見ると結局は消耗戦になる気もします。
ここも個人的にあまり魅力を感じなかったポイントですね。


SEOで上位表示しやすいキーワードを探索する

次のアイディアもアフィリエイトに関連したものです。
先ほどはトレンドアフィリエイトで流行のキーワードで上位表示させようと言った内容でした。
それに対して、今度は恒常的にアクセスがあるキーワードでSEOサイトを作ろうという話です。

先ほど例に挙げた「FX おすすめ」のようなキーワードは上位表示できれば年間で億は稼げるであろう非常に価値の高いキーワードです。
しかし現実的には、こういったキーワードで上位表示されるのは権威ある大手企業のサイト等に限られます。
(仮に今上位表示しているサイトよりも内容的に優れた記事が書けたとしても今のSEOの仕組み上、個人のサイトが上位表示されることはありません。)

そこで発想を逆転させて、
収益性はそこそこだけど、競合が弱いキーワードを生成AIを使って探索する
というのが今回のアイディアです。

具体的には

step1. 記事を作成するためのキーワードリストを用意
step2. 各キーワードで検索
step3. 上位表示されているサイト(競合)をチェック
step4. 競合が弱いかどうかを判定

といったフローを行います。
このフローにおいて2以外では生成AIが活用できると考えています。
これも具体的に説明していきます。

例えば1のキーワードリストを用意するところについてです。
このステップでは、まずは雑にキーワードプランナーなどから大量にキーワードのリストを取得してきます。
※キーワードプランナーというのはWebメディアのディレクターなどがよく使っているGoogleのツールです。

これに例えば「転職」等のキーワードを投下することで、そのキーワードに関連した実際にGoogleで検索されているキーワードリスト(「転職エージェント おすすめ」「転職 20代」など)を得ることが出来ます。
※他にもこの手のキーワードを取得ツールはたくさんあります。

そしてまず、キーワードプランナーのようなキーワード取得ツールから得た大量のリストをキーワードの価値に沿ってGPTなどに選別させます。
いくら生成AIを使うとは言ってもAPIを使う場合は若干ですが記事執筆にコストも発生するので、有望なキーワードに対してだけ記事を書きたいです。

例えば、
「仕事 めんどくさい」
「仕事 変えたい」
「転職サイト おすすめ」
「XX(エージェント名) おすすめ」
といったキーワードを比べるケースを考えます。

転職のアフィリエイトサイトを運営していると仮定すると、一般論として下に行くほど成約率が高くなっていきます。
というのも下の方のキーワードで検索する人ほど転職の意向が固まっていて、最後のキーワードに至っては、転職エージェントを使うことはだいたい確定でその上でどのエージェントを使うかという所にまで至っているからです。

こういったキーワードの成約距離の概念と選別対象のキーワードリストを、GPTなどの生成AIへのプロンプトに記入することで、そもそも記事を書くべきキーワード候補を選別させるのです(step1)。

その上でstep2および3としてSerpAPIなどを使って各キーワードで上位表示されているサイトの情報を取得します。
(seleniumなどを使うことで無課金でもこのステップは実行可能でしょうが、各検索エンジンの規約などで禁じられている場合はやらないでください。)

そして競合サイトが

  • ドメインパワーが低い(こちらは別途ドメインパワー判定ツールを使う必要あり)
  • 記事の内容が薄かったりKWの検索意図と関係ない記事ばかり
    といった条件を満たすKWを生成AIで見つけ出します(step4)。
    この作業は具体的には、実際に競合のサイト内容とキーワードをLLMに食わせることになるでしょう(これも規約などで禁じられているケースではやらないでください)。

以上のステップによって理論上は

  • そこそこ収益性があり
  • なおかつ競合のサイトが弱い
    という条件を満たすKWを発見できるはずです。

こういったリサーチは個別の記事を書く前というより、そもそものサイト発足前にやるべきかもしれません。
このフローを実行することでそもそもどんなジャンルのどんなキーワードを意識してサイト作りをするかを決定することができます。

あとは、見つけたキーワードに沿ったアフィリエイト商品をASPから見つけ出し、成約につなげることができる記事を量産していくのみです。
実際の記事執筆も生成AIをフルに活用していくといいでしょう。

自分でこの手法を使わない理由

先ほどのトレンドアフィリエイトに比べると個人的にはこちらの手法の方が興味があります。
とはいえこれも全体のシステムを作るのがそれなりに面倒臭いことがまずネックになって実際に行動に移すには至りませんでした。

また

  • 生成AIで有望なキーワードを探した結果、有望なキーワードと判定されたものは0件でした

もしくは

  • 有望なキーワードは見つかりましたが、そのキーワードに対する自分の知識や興味が全くなく有効な記事執筆に繋げられませんでした

という結果に陥る未来がぼんやりと見えているので実行には移しませんでした。
また、こちらも競合が弱いキーワードのみを対象にしている都合上、そこまで一攫千金を狙えるかというと、う〜ん……という感じなのも微妙なポイントでした。
本当に収益性が高くて検索ボリュームが多いキーワードはほぼ間違いなく強力な競合がすでにいますからね。
この手法で見つかるのは、そういった競合が見落としているか何らかの理由があって避けている”スキマ”キーワードに限られることが想定されます。


転売で利ざやが取れる商品を探すのに活用する

他には生成AIを転売で活用する方法も考えました。
こちらは平たく言うとネット上の中古サイトなどから情報を取得し、下記の条件を満たす商品が存在しないかを生成AIを用いて判定するというものです。

<満たすべき条件>
・ECサイト間での販売価格に差がある
・小さく軽い(送料を節約できる)
・流動性が高い(活発に取引が行われている)

全体のフローとしては

step1. 中古品販売サイトやECサイトの情報を監視するシステムを作る
step2. 特定の商品名で各サイトを横断的に検索して、それぞれのサイトで価格差が無いか調べる
step3. もし価格に大きな差があって、小さく軽いもの(正確に言うと送料ペイできるほどの価格差がある)である場合に通知
step4. 流動性を人間が判断して、転売するかどうかジャッジ

といった感じになるかなと思います。

同じ商品でもサイトによっては掲載されている商品名に表記揺れなどがあることが考えられます。
商品コードが取得できる場合はそれを使えば良いですが、特にマケプレ型の中古販売サイトなどでは出品者がそういった商品コードを登録していないことが想定されます。

そこでGPTなどのLLMの出番です。
LLMに以下のようなプロンプトを投げてまずは情報を整理することから始まります(非常にざっくりとした例です)。

下記はとあるECサイトに対して{XXXX}という検索キーワードで検索をかけた結果得られたコンテンツです。

{コンテンツ}

ここで販売されている商品名と、その税込価格および想定重量をjson形式で出力してください。

こういったプロンプトを投げることで、各サイトからのスクレイピング結果(だいたいぐちゃぐちゃのデータになります)を検索・比較しやすい情報に加工して保存しておくわけです。
本質的には非構造化データを構造化データに変換する用途で生成AIを活用していると言えますね。

こうやって、各サイト上で販売されている商品についてのデータベースを構築し、価格差を判定します。
またその商品の重さや大きさについても、商品名やサイトから取得してきたデータを使ってある程度は生成AIに推測させることもできるでしょう。

そこで有望そうな商品が見つかれば人間に通知を送るようにして、実際に買うかどうかを判定すると良いと思います。

自分でこの手法を実行しない理由

例によって、この手法も自分ではやっていません。
単純に転売行為にあまり興味がないのと、システムを作り込むのが面倒くさそうだからです。

まず、そもそもスクレイピングを許可していたり商品情報取得のためのAPIを公開していたりするECサービス自体があまりないようなイメージです(調べてない)。
また仮にスクレイピングしていいよというサイトがあったとしても、この手のシステムはサイトのレイアウトが変わると情報取得のコードを変更する必要が出てくるので保守がめんどくさいです。
(ある程度はその辺も生成AIで吸収できるかもですが)

また完全自動で稼げるというわけでもなく、実在の商品を扱う以上、受け取りや発送などの手続きで実働が発生するのもネックになりそうです。
以上から、やはり自分の場合は真面目にエンジニア業を頑張っていた方が良いと判断しました。


まとめ

今回は個人が生成AIを使って金を稼ぐ方法について自分が妄想した内容をまとめました。
結局どれも自分でやってないやんけ! という意見はごもっともです。
もし自分で実行したいほどのアイデアを思いついた場合記事にして公開せずに
こっそり裏で実行するか、Xでさりげなく自慢するにとどめることでしょう。

というか逆に何かいいアイデアを持っている方がいたら教えてくれると嬉しいです(他力本願)。SNSのDMなどでも可なので気軽にアイデア募集中です!

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