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【macOS】ChatGPTでアプリケーションと連携する(β版)

2025/01/23に公開

はじめに

β版の機能ですが、macOS版ChatGPTでは、バージョン1.2024.346以降、ローカルアプリケーションと連携して動作できるようになりました。現状連携できるのは、読み取り機能のみのようです。

本記事では、「Notion」を用いて、Notionの内容をどのくらい読み取れるか簡単な検証をしています。

公式ドキュメントはこちらです↓
macOSでAppを操作する

機能概要

今回のベータ版の機能では、ChatGPTがローカルのアプリケーションと連携し、リアルタイムでその内容を読み取ることが可能になりました。この機能により、コーディングやドキュメント作成時の効率が大幅に向上します。具体的には、テキストエディタ、コードエディタ、ターミナルから直接内容を参照し、プロンプトに反映させることができます。

  • テキストエディタの場合
    最前面のウィンドウに表示されているエディタペインの全内容が含まれます。テキストを選択している場合、その選択部分が優先されますが、ペイン全体の内容もコンテキストとして含まれます。
  • コードエディタの場合
    テキストエディタと同様に、最前面のエディタペインの全内容が含まれ、選択部分が優先されます。
  • ターミナルの場合
    開いているペインの最新200行が含まれます。テキストを選択している場合、その選択部分と周辺のテキストが含まれます。
対応アプリケーション
カテゴリ アプリ名
テキストエディタ Apple Notes, Notion, TextEdit, Quip
コードエディタ Xcode, VS Code(Code, Code Insiders, VSCodium, Cursor, Windsurf), JetBrains製品(Android Studio, IntelliJ, PyCharm, WebStorm, PHPStorm, CLion, Rider, RubyMine, AppCode, GoLand, DataGrip)
ターミナル Terminal, iTerm, Warp, Prompt

アプリとの連携方法

アプリとの連携方法および「Notion」を用いた検証内容は下記の通りです。

  1. アプリを起動
    連携したいアプリケーションを起動します。読み取りたいページを表示しておきます。今回はNotionのサンプルページ「TEST Wiki」を用意しました。

  2. ChatGPTでの設定
    ChatGPTのチャットバーにある「アプリとの操作」ボタンをクリックし、連携したいアプリケーションを選択します。
    今回は「Notion」を押下します。

  3. 確認
    チャットバー上に、ChatGPTがどのアプリと連携しているかを示すバナーが表示されます。

  4. アプリ連携機能の検証
    アプリと連携中の際に、表示しているページや選択したテキストの内容をChatGPTが認識し、回答を生成することが可能です。今回はNotionのページ「TEST Wiki」を用いて、どの程度読み取れるか検証してみます。

    Notionで「TEST Wiki」を表示している際、ChatGPTのチャットバーのバナー付近にカーソルを移動させると、アプリ連携状態を確認できます。Notionで「TEST Wiki」を表示しているのでこちらのように表示されます。

    ページ全体や選択したテキストは読み込んでくれるようです。

    Notion上で、一部のテキストを選択すると、

    その内容を認識して、回答もしてくれます。

    インラインデータベースの内容も認識してくれました。

    ただ、フルページデータベースの内容は認識してくれませんでした。

    フルページデータベースのページを表示して、レコードを選択してみましたが、やはり読み込んでくれませんでした。

検証内容は以上となります!


おわりに

今回の機能追加で、ChatGPTが各ローカルアプリケーションの内容を直接読み取れるようになった点は大変便利だと感じました。これまで手間だった「コピペで内容を入力する作業」が不要になりとても時短となります。

ただ、現状では1つのページやテキスト、ファイルしか読み取れず、フルページデータベースは読み取れません。複数選択ができたり、どんな要素でも読み取れるようなるよう今後に期待です。また、読み取りだけでなく、書き込みや編集機能があれば、さらに実用性が向上すると思いました。まだこれらの操作には対応していないので、書き込みや編集操作はAPI連携して実装しないといけないですが、API連携なども併せて機能拡張していくのであれば、まだまだ可能性の秘めた機能だと思いました。
この機能が進化したら、作業効率を劇的に向上させるようなポテンシャルを感じませんか?
ぜひ皆さんも試してみて、使い勝手を体感してみてください!


株式会社ONE WEDGE

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