ダンジョン・アンド・ドラゴンズのシナリオ作成はChatGPTにお任せしていい
ダンジョンアンドドラゴンズとは
50年くらい前にアメリカ人のオタクが始めた全てのRPGの元祖と言われてるものです。TRPGはいわゆるこういう遊びです(エルダーブレインと戦っている最中に友人のビホルダーがきたときの写真)
経緯
シナリオの導き手であるダンジョンマスター(ゲームマスター)とキャラクターをロールするプレイヤーで分かれて楽しみます。プレイヤーは提示されたシナリオについてのアクションを考えるだけでいいですが、ダンジョンマスターはシナリオを用意する、プレイヤーの無茶振りをルール内で処理するといった動きがあるのでまあまあ手間です。
個人的に一番めんどくさいのがシナリオ作りで、毎回これが悩みの種でした。そこで、ChatGPTが誰でも無料で簡単に使えるのに気がつきました。面倒なことはAIにオフロード、エンジニアリングの基本ですね。ということでやってみました。
実践編
私は1-2ヶ月に1回のペースでTRPGを楽しんでいるのですが、久しぶりにダンジョンマスターをやることになりました。本当に何も決まってなかったので、とりあえずプレイヤーのレギュレーションを決めました。
- レベル5のプレイヤーが4人
- バーバリアンをやりたいという人が多数いたのでバーバリアン4人を想定
モンスター選び
ChatGPTに「ダンジョンアンドドラゴンズで5レベルのバーバリアン四人に対して出すべきモンスターを教えてください」と聞いたところ、以下の情報を教えてくれました。
CRというのはチャレンジ・レートの略で、日本語のルールブックだと「脅威度」と訳されています。レベル5のプレイヤーが4人で倒せる(かもしれない)というレーティングです。余談ですが、D&Dを5年ほど遊んでいますが、高レベルになればなるほどあんまり当てになりません。
脅威度はモンスターマニュアルの記載とあっており、いい加減な情報でないことを確認しました。
敵モンスター情報
エティン (Ettin)
- CR: 4
- 特徴: 2つの頭を持つ巨人。強力な近接攻撃が特徴。
- 戦闘: バーバリアンの耐久力と戦士らしい戦闘スタイルを試す、多様な攻撃パターンが特徴。
ヒルジャイアント (Hill Giant)
- CR: 5
- 特徴: 強力な物理攻撃を持つ巨人。
- 戦闘: バーバリアンの攻撃を耐え抜くための戦術が求められる。
ワイヴァーン (Wyvern)
- CR: 6
- 特徴: 飛行能力と毒の尻尾を持つドラゴンに似た生物。
- 戦闘: 空中戦を強いられ、バーバリアンに新たな戦術を要求する。
トロール (Troll)
- CR: 5
- 特徴: 再生能力を持つ。炎や酸でしか完全に倒せない。
- 戦闘: 単純な物理攻撃だけでは倒せず、多様な戦術が必要。
バーログ (Balgura)
- CR: 5
- 特徴: 物理攻撃と魔法攻撃のバランスが取れたデーモン。
- 戦闘: バーバリアンの狂乱状態(レイジ)でも対抗できない魔法攻撃を持つ、最も手ごわい敵。
フックを効かせる
モンスターマニュアルによると、トロールはなんでも食べ、食べたものの特徴を受け継ぐことがあると記載がありました。フェイ(妖精の一種)を食べると妖精の特徴を受け継ぐというものがあったのでこれを採用しました。
また、雑魚モンスターとしてオーガを出すこととしました。これをプロンプトに追加したところ、以下を提示してきました。実際に先日これで遊んでみました。
シナリオタイトル: 「霧に隠された恐怖とフェイの叫び」
背景
プレイヤーたちは、近隣の村を襲撃する怪物を討伐する依頼を受けました。村人たちは、森の奥深くから現れる怪物の噂を恐れ、夜には外出しなくなっています。彼らは、森の奥にある「霧の谷」と呼ばれる場所に怪物が潜んでいると信じています。
目的
プレイヤーたちは、「霧の谷」に潜む怪物を討伐し、村に平和を取り戻すことが目的です。
シナリオの流れ
1. 導入
- プレイヤーたちは村に到着し、村長から状況を聞きます。最近、村の近くで何人かが行方不明になっており、森の中から奇妙な唸り声や悲鳴が聞こえるという話を聞きます。村長は、森の奥にある「霧の谷」に行って怪物を退治するよう依頼します。
2. 霧の谷への道
- 森の中を進むプレイヤーたちは、霧が濃くなり、視界が悪くなります。道中、彼らはトロルやオーガの足跡、破壊された木々、微かなフェイの魔力の残り香といった手がかりを発見し、怪物が近くにいることを察知します。霧の谷に近づくにつれて、周囲の雰囲気はますます不気味になり、緊張感が高まります。
3. オーガとの遭遇
- 谷に入ると、プレイヤーたちはオーガと遭遇します。このオーガは、トロルに従っており、谷の入口を守っている役割を持っています。彼の巨体と力強い攻撃は、プレイヤーたちにとって初めての大きなチャレンジとなります。
- 戦闘: オーガは単純だが強力な近接攻撃を持っており、プレイヤーたちに位置取りや戦術の重要性を教えます。オーガを倒すことで、プレイヤーたちは自信を持ってトロルとの戦闘に挑む準備が整います。
4. フェイの痕跡
- オーガを倒した後、プレイヤーたちはさらに谷を進みます。そこで、かつてフェイの住処であったと思われる廃墟や異世界の美しさを残した遺跡を発見します。しかし、その場所は荒れ果て、生命力を失っています。調査すると、フェイが何かに襲われた痕跡があり、古びたフェイの護符や残骸を見つけることができます。
5. トロルとの遭遇
- プレイヤーたちは、トロルが隠れ家にしている洞窟を発見します。トロルは、フェイを捕らえて食べてしまい、その影響で異様に強化されています。トロルはフェイの魔力を吸収し、再生能力がさらに強化されているほか、フェイの力により、一部の魔法的な能力も持っています。
- 戦闘: トロルは強力な再生能力を持ち、プレイヤーたちが炎や酸を使って対処する必要があります。また、フェイを食べた影響で、一時的に魔法的なシールドや短距離の瞬間移動(フェイ・ステップ)を行う可能性があります。
6. フェイの叫び
- トロルを倒した後、洞窟内を探索すると、かすかなフェイの残り魂が彼らに語りかけます。フェイは、自分がこの地を守る存在だったが、トロルに捕まり、食べられてしまったことを告げます。そして、自分の死が封印された「空を翔ける怪物」を解き放ってしまったことを知らせます。
- プレイヤーたちは、フェイの護符を持ち帰ることで、彼らの魂を鎮めることができると教えられますが、同時に空が暗くなり、ワイヴァーンが飛来してくる兆候が現れます。
7. ワイヴァーンとの最終決戦
- 戦闘: ワイヴァーンは空から急襲し、フェイの力を吸収して強化された存在として登場します。ワイヴァーンは毒の尻尾と飛行能力に加え、フェイの魔法を操ることもできるため、戦闘は激しいものとなります。プレイヤーたちは、ワイヴァーンを倒すために、フェイの遺した魔力の痕跡を利用することが求められます。
8. 結末
- ワイヴァーンを倒した後、プレイヤーたちは村に戻り、村人たちから感謝されます。また、フェイの護符を持ち帰ることで、フェイの魂が安らかに眠りにつく手助けをすることができます。村長は、封印された怪物が再び解き放たれることの恐れを感じ、村全体で再び封印の儀式を行う準備を進めます。
GPT産のシナリオを遊んでみて
とても楽しかったです。実際のプレイヤーはバーバリアン3人、ソーサラー1人でしたが、大きな問題はありませんでした。
マスターとしてはオーガとトロールの統率がいないとおかしいな?ということで統率のジャイアントを追加した程度のアドリブで済みました。ボスとしてのワイヴァーンもちょうど良かったです。その他、ドライアドの特徴を受けついたトロールを出したことで、トロールに魅了されるハーフリングを見れたのが良かったです。
まとめですが、大枠を作るのには非常にいいと感じました。モンスターを提示しただけでシナリオを作ってくれるのはとてもいいです。ところでダンジョン・アンド・ドラゴンズに興味のある方はぜひ連絡をください。一緒に遊びましょう。
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