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データベースの設計時に使うツールなど

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この記事は、PostgreSQL で DB 設計・運用をする人向けに、よく出てくるツールを「どう選ぶと迷いが減るか」の観点で整理します。

  • 対象: PostgreSQL を触る開発者(設計〜運用まで)
  • この記事で分かること: ER 図作成、クライアント GUI、DB データ可視化ツールの選び方
  • 結論: 迷ったら DBeaver(無料・多機能) を起点にします(ER 図表示とクライアント GUI をまず満たせます)
  • 最短手順: まず DBeaver で DB に繋いで ER 図を表示します(「最短で試す」参照)
  • 限界: 価格/機能は変わるので、最終判断は公式サイトを参照してください

まとめ

迷ったら DBeaver を起点にすると判断が速いです。 既存 DB から ER 図を表示でき、クライアント GUI としても使えます。設計時はローカルに DB を用意して DDL を変更しながら ER 図や定義を確認すると、設計と実装の往復がやりやすいです。

最短で試す(DBeaver)

迷ったら、まず「手元の DB で ER 図が出る」状態を作るのが速いです。

  • DBeaver をインストールして PostgreSQL の接続を作ります
  • Database Navigator でスキーマ(例: public)を選び、右クリックから ER Diagram を開きます
    • メニュー位置はバージョン差があるので、見つからない場合は「ER Diagram」で探します
  • DDL を見たいときは、テーブルを選んで DDL(または Properties 内)を開きます

参考: DBeaver Docs - ER Diagrams

ER 図作成ツール

ER 図(Entity Relationship Diagram) はテーブル定義とテーブル間の関係を表現した図のことで、ある程度標準化されたルールがあります。
テーブル設計時に書いておくと、テーブルの追加変更などの際や、開発時にも参照できて便利です。

(参考) やさしい図解で学ぶ  ER 図 表記法一覧

ER 図作成ツールには以下の機能を期待します。

  • ER 図の作成・管理・共有が簡単です
  • 既存のデータベースから自動で ER 図を作成できます(import 機能)
  • ER 図からデータベース作成クエリを自動で発行できます(export 機能)

まずはこの3つが揃うかを見ると、候補を絞りやすいです。

特に「既存 DB から自動で図が出せるか」は、最初の立ち上がり速度に直結します。逆にゼロから設計するフェーズでは「チームで共有しやすいか」を優先すると楽です。

選び方の目安は次の通りです。
既存 DB から起こしたいなら DBeaver / DataGrip、Git 管理したいなら PlantUML / Mermaid、ブラウザで共同編集したいなら LucidChart が候補になります。

おすすめの ER 図作成ツール のリスト

DBeaver (DB から読み込み)

基本は実際の DB から構造を読み込んで ER 図を作るタイプです。設計時用の DB を作ってその上で作業する方式が効率的なのでご紹介します。

DataGrip (DB から読み込み・編集)

DBeaver とできることが近い有料ツールです。JetBrains 製です。

PlantUML

VSCode 上でテキストファイルとして作成できるので、管理や共有が簡単です。
紹介記事: PlantUML 使い方メモ

Mermaid (テキストで図を書く)

Markdown 内に書ける図記法です。Git 管理しやすく、PR で差分レビューできます。描画対応はサービス/エディタに依存するので、利用環境でプレビューできるかだけ先に確認します。

LucidChart

ブラウザ上で操作するオンラインアプリです。汎用図形ツールとしても使えます。

その他の ER 図作成ツール

他にもたくさんありますが、軽快に動くのは少ない印象です。

次に、SQL を実行してデータや定義を確認するためのクライアント GUI を見ます。

クライアント GUI

データベースにアクセスし、操作を行う機能をもったアプリケーションです。以下の機能を期待します。

  • データベース接続情報を保管し、簡単に接続できます。
  • テーブル一覧・データの閲覧・テーブル定義やインデックスなどを簡単に表示できます。
  • 生の SQL を書いて発行もできます。

設計フェーズでは特に 2 つ目(DDL/定義の参照)が効くため、そこを起点に選ぶと迷いにくいです。

設計作業で使うなら「DDL を見やすいか」「ER 図や定義ジャンプができるか」が地味に効きます。運用で使うなら「接続先の切り替えが速いか」「検索やエクスポートがやりやすいか」で選ぶと失敗しにくいです。

クライアント GUI のリスト

DBeaver

UI もモダンで期待する機能が揃っており、重くありません。
Enterprise Edition もありますが、無料版でも十分です。

pgAdmin

PostgreSQL の最も有名な古参 WEB ベースクライアント GUI です。

情報が多く、既存記事で指定されることもあります。一方で UI が古く、操作が分かりにくいと感じることもあります。

DataGrip

DBeaver とできることが近い有料ツールです。JetBrains 製です。

TablePlus

機能は少なめですがシンプルで分かりやすいです。開発時の普段使いに向きます。
無料版もあります。ライセンスは買い切りで、購入時に 1 年分のアップデート/サポートが付きます(価格は公式を参照してください)。
紹介記事「TablePlus を使ってみる。シンプルでモダンな SQL クライアントツール

その他のクライアント GUI

選択肢が多いので、一覧リンクを置きます。
PostgreSQL WIKI 内のページ: https://wiki.postgresql.org/wiki/Community_Guide_to_PostgreSQL_GUI_Tools

最後に、運用フェーズで効く「データ可視化」を補足します。

DB データ可視化ツール

おまけとしてご紹介します。
クライアント GUI の一覧に登場することがありますが、テーブル定義やインデックス の表示などはできないことが多いため別枠としてご紹介します。
テーブル内のデータに関して、ある値を持ったものの数や割合などをグラフィカルに表示できるため、開発時というより運用時に効くツールです。

このカテゴリは要件によって適材適所なので、まずは用途を決めてから選ぶのが安全です。

迷ったら、まずは Metabase を触って「欲しい可視化」が作れるか確認するのが速いです。自前でホストしたい/細かく作り込みたいなら Superset や Grafana が候補になります。

データ可視化ツール

Metabase

試しに使ってみるくらいの感覚であれば Metabase が簡単なのでおすすめです。

Apache Superset

Apache Foundation の OSS BI です。ダッシュボードを作って共有できます。

redash

紹介されることが多く、導入の敷居が低いとされています(筆者は未検証です)。

Grafana

DB だけでなく、さまざまなデータソースをグラフ化できます。

実務メモ(落とし穴・代替案・検証)

落とし穴

  • 本番 DB に強い権限で繋ぐと事故が起きやすいです(読み取り専用ユーザー/接続先の区別は必須です)
  • GUI が重いと結局使わなくなります(まずは「DDL を見る」「検索する」がストレスなくできるか確認します)
  • ER 図は「共有の仕方」で運用が決まります(Git 管理/オンライン共同編集/自動生成のどれが必要か先に決めます)

代替案と比較軸

  • 無料で一通り: DBeaver
  • IDE 連携と生産性: DataGrip(有料)
  • 図を Git 管理: PlantUML / Mermaid
  • ブラウザで共同編集: LucidChart
  • 比較軸: 料金、重さ(起動/検索)、共有、DB 方言対応、権限/接続先の扱い

判断フロー(最短)

  • まず「DDL を読む/SQL を打つ」が必要な場合: クライアント GUI を選びます(DBeaver / DataGrip / TablePlus)
  • 設計で ER 図を共有したい場合: 共有方法に合わせます(DBeaver / PlantUML / Mermaid / LucidChart)
  • 運用で可視化したい場合: BI を選びます(Metabase/Superset/Grafana)

検証(最小)

  • 自分の DB に接続して、テーブル定義を開けます(DDL が追えます)
  • よく使う操作(検索/エクスポート等)が 1〜2 分でできます
  • 接続先(ローカル/検証/本番)を間違えない運用にできます(権限・接続設定・UI の工夫)

参考(一次情報)

更新: 2025-12-29(冒頭を判断できる形に整理、各カテゴリの選び方の目安と参考(一次情報)を追記、実務メモを拡充、DBeaver の最短手順と Mermaid を追記)

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