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Amazon S3 のストレージクラスと Intelligent-Tierling
Intelligent-Tierling を含めたストレージクラスが良く分からなくなってきたので自分なりにざっくり整理してみました。
参考
- Amazon Web Services ブログ
- AWS News Blog
- Developers.IO
- Amazon S3 の料金
概要
Intelligent-Tierling はストレージクラスを自動で移動する Lifecycle rules 機能とかぶるように見えますが、Intelligent-Tierling 自体がひとつのストレージクラスであり、その中で Tier を移動する形になっています。内部的には既存のストレージクラスを使っているためか、ストレージ料金は対応するストレージクラスに準じたものになっています。
Lifecycle rules によるストレージクラスの移動には移動先に応じた Lifecycle Transition 料金がかかりますが、Tier の移動は無料です。Archive/Deep Archive Access Tier についても同様ですが、Glacier 同様に取り出すための時間はかかります。急ぎの場合は迅速(Expedited)取り出しも可能であり、この場合は Glacier 同様に別途料金がかかります。
※単価は東京リージョンにおける 2021/09 時点のものです。
ストレージクラスの基本
- オブジェクトをアップロードする際にオブジェクトクラスを指定する。
- バケットレベルの Lifecycle rules で設定したルールに従ってストレージクラスを自動的に移動することができる。
- ストレージクラス移動の際は、移動先に応じた Lifecycle Transition 料金がかかる。
- Glacier/Glacier Deep Archive からの取り出しには別途料金および時間がかかる。
Intelligent-Tierling ストレージクラス
- Intelligent-Tierling ストレージクラスに保存されているオブジェクト数によって追加のモニタリング料金が常時かかる。
- 128 KB 未満のオブジェクトは常に Frequent Access Tier になり、モニタリング料金もかからない。
- オブジェクトへのアクセスがあると自動的に Frequent Access Tier に移動する。
- そのため読み出す場合の API 料金は常に Standrad 相当となる。
- Frequent -> Infrequence Access Tier の移動ルールは固定 (30日)
- Archive/Deep Archive Access Tier への移動ルールはバケットレベルの Intelligent-Tiering Archive configurations でおこなう。
- Archive Access Tier は使用しない、もしくは 90~735 日の間で設定可能
- Deep Archive Access Tier は使用しない、もしくは 180~735 日の間で設定可能
- Access Tier 間の移動に料金はかからない。
- Archive Access/Deep Archive Access Tier からの移動にも料金はかからないが、Glacier 同様に時間はかかる。(別途料金を支払えば迅速(Expiedited)取り出しも可能)
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