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【2024年春期】応用情報技術者試験に合格したので勉強法まとめ

2024/07/09に公開

令和6年度春期の応用情報技術者試験に合格していました。
勉強するにあたって色々な記事にお世話になったので、恩返しの気持ちも込めてどういう感じで勉強したのかをまとめておこうと思います。

勉強開始時の知識・経験

応用情報技術者試験の勉強を始めた時の私の知識・経験は以下のような感じでした。

  • 基本情報試験を受けたことがない
  • Webアプリケーションエンジニアの実務経験2年くらい
  • 大学は文系だったので、数学は弱め

ちなみに、なぜ基本情報を飛ばして応用情報を受けたかというと、勉強をしようと思い立ったタイミング的に応用情報がちょうど良さそうだったからというだけで、そこまで深い理由はありません。
基本情報はいつでも受けられるようなので、応用情報の勉強をして、落ちたら暇な時に基本情報を受けようかな〜とか思っていました。

勉強スケジュール

諸般の事情により、3月はほぼ勉強に使えないことがわかっていたので、主に1月、2月、4月で勉強するようにスケジュールを組みました。

スケジュール目標

やること
1月 午前試験の参考書を一通り読み終える
2月 午前の過去問を5年分を2周する
3月 合間を見て、午後試験で解く問題を絞り込む
4月 午後試験の過去問を5年分解く、苦手な部分は2周する
4月21日 試験日!!!

往々にして予定というのは後ろ倒しになったり、不測の事態が起きたりするので、実績としてはこんな感じでした。

スケジュール実績

やったこと
1月 午前試験の参考書を9割くらい読み終える
2月 午前試験の参考書の残りの1割を必死に読み終える
午後の過去問 2年分2周 + 3年分
3月 合間を見て、午後試験で解く問題を絞り込む
4月 午後試験の過去問を5年分解く、2周目はできず
4月21日 試験日!!!

勉強時間

土日はゆっくりしたかったので、だいたい平日2〜3時間くらいで進める予定でした。
ただ、過去問を解き始めると、思いの外時間がかかり、結局土日も勉強していました。

実績としてはこんな感じではないでしょうか。

勉強時間
1月 平日の夜に2〜3時間、毎週週の半ばくらいで疲れて寝ていた
2月 平日の夜に2〜3時間、土日も4〜5時間
3月 1週間で1時間くらい
4月 平日の夜に2〜3時間、土日も4〜5時間
4月中旬以降は諸事情で勉強時間を確保できず

ざっくり計算で、午前は120〜150時間くらい、午後は50時間くらい勉強していたんでしょうかね。
よく頑張りました。

午前試験の勉強法

スケジュールにも書いた通りですが、やったことは基本的に以下の2つ。

  • 応用情報 午前の参考書を一通り読む
  • 応用情報 午前の過去問を5年分(10回分)解く

午前試験の過去問を安定して80%取れるようになるまでは、午後試験の勉強のことは頭から追い出して、ひたすら午前の過去問を解きました。午前試験の内容が全然わからないようだと、午後試験もチンプンカンプンで演習以前の問題になりそうだったので、この方針で問題なかったと思います。

以下、それぞれの詳細です。

参考書を一通り読む

私が読んだ参考書は、キタミ式です。
https://gihyo.jp/book/2023/978-4-297-13809-7

基本情報を受けていないということもあり、私のレベル的にはキタミ式が一番ぴったりでした。
最初は「応用情報技術者 合格教本」を買って読んでいたのですが、就業後の疲れた脳みそで読むと瞬間で眠くなってしまって、これはダメだ……とキタミ式に切り替えました。
https://gihyo.jp/book/2023/978-4-297-13865-3

キタミ式だけだと知識不足……という噂もありますが、個人的にはキタミ式をしっかり理解できれば全然問題ないのでは……?と思いました。過去問演習は必須ですが。

キタミ式は19章あるので、毎日だいたい一章ずつ読み進めて、1ヶ月でだいたい読み終えた感じです。

過去問をひたすら解く

お馴染み「過去問道場」に大変お世話になりました。
https://www.ap-siken.com/

噂によると直近1年で出た問題は試験に使われないらしいので、そこを除いて過去5年分(10回)を解きました。
当初は10回分を2周するという壮大な計画を立てていましたが、さすがに無理、そして、無駄だな……と途中で気がつきました。午前試験は他の年度とかぶっている問題も多いので、無理に同じ年度の問題を周回しなくても、他の年度の試験を解くことで復習になりました。

ということで、試験1回分を解く→間違えた問題を復習するを普通に10回分繰り返せば、8割くらい取れるようになるのではないかと思います。

ちなみに、10回分解くのは結構大変でした。
1日40問のペースでも10回分解くためには20日間かかるので、単純に日数がいるという……。
自分のお尻を叩くために、進捗管理用のエクセルを作って残りの回数がわかるようにしていました。

チェックがない日は力尽きて寝ています。笑

そのほかにやったこと

覚えられない用語を付箋に書いて貼る

不思議なことに、何回解いても覚えられない単語だったり概念があるので、そういうものは付箋に書いて目につくところに貼っていました。

オリジナル用語集をまとめる

午前問題で間違えたり、知らなかった用語についてはエクセルに一覧にしていました。
過去問道場は親切に図説してくれていることもあるので、そちらもエクセルに記載したりして、後からボーッと眺めることで復習できるようにしていました。

付箋の内容とオリジナル用語集から抽出した用語をまとめたメモ帳(物理)を作成

上記を続けていると、「これは絶対に重要なのに、なんかすぐ忘れる……」という自分が苦手な用語や概念がわかってきます……。笑

試験当日の待ち時間でササっと眺められるように、試験が近くなっても不安な用語などはメモ帳に書き出したり、付箋をメモ帳へ移動させたりしました。試験直前の待ち時間に参考書を眺めるよりも、このお手製メモ帳を眺める方が個人的には安心感がありました……。笑

午後試験の勉強法

選択問題でどれを解くか狙いを定める

選択問題4つをどうするかを決めるために、まずはネットでおすすめを調べました。
文系なので、文系におすすめ!とかいう記事を色々と見ていましたが、結局全分野1問ずつ解いてみて、自分の解けそうなものを選ぶことに決めました。

また、午後は結構「運ゲー」で自分が準備していた分野の問題が猛烈に難しくて撃沈みたいな噂も耳にしたので、4分野ピッタリを勉強するのではなく、余裕を持って6分野チョイスして勉強しておくことにしました。

文系におすすめという評判 自分の解けそう感 最終候補
経営戦略 😄
プログラミング 🤔
システムアーキテクチャ 😀
ネットワーク 🤔
データベース 😄
組み込みシステム開発 😄
情報システム開発 😄
プロジェクトマネジメント 😄
サービスマネジメント 😄
システム監査 🤔

一応、それぞれの所感です。

経営戦略
読解問題と言われるのも納得。
特に財務諸表が出てこない年は、問題の意図を汲み取るだけで解けそうな気がするので当たりなのでは。ということでチョイス。

プログラミング
筆記でプログラムの穴埋め的なものを書くのが嫌(書き損じしそう)なのでパス。
得意な人は得点源となりそう。

システムアーキテクチャ
稼働率の計算などが多そうな感じ。
試験中に慌てながら小数点の計算をしたくないので、ちょっと微妙かも……、とパス。

ネットワーク
問題をよく読めば回答はできそうな気がするものの、普段の仕事でネットワーク系を触っておらず、知識が浅いためパス。

データベース
普段の仕事の知識で解けそうなので、チョイス。

組み込みシステム開発
Webアプリケーションしか作ってこなかったので、こういうこと考えてるんだ〜と問題文を読むのが楽しい。
問題文をよく読んで本文中の語句を切り貼りすれば回答できそうなこと、文系・理系問わずおすすめしている人が多いことから、安定して解きやすいのかな?と推測し、チョイス。

情報システム開発
問題文の設計の要件さえ理解できれば、回答は難しくなさそうなのでチョイス。

プロジェクトマネジメント
午前試験の勉強で覚えた知識で解けそうな感じがしたので、チョイス。

サービスマネジメント
普段の仕事の知識、かつ、昔読んだITILの簡単な本の知識で解けそうな気がしたので、チョイス。

システム監査
意外とひらめきを求められそうで、ちょっと向いていないかも……と。
あと、解答欄がほぼ長文の記述の年を見つけてしまい、怖くなってパス。

問題集を解く

どの分野を解くか選んだあとは、以下の問題集で対象の分野の問題を一通り解きました。
https://www.itec.co.jp/store/products/detail.php?product_id=3852
問題集を解くことで、いい感じに選んでくれた過去問を5年分くらい解けるので、ちょうど良いと思います。

5年分くらい解くと「自由記述で求められている回答」のパターンがうっすら掴めてくるような気もするのですが、正直どう採点されるのかわからないですし、自由記述が不安すぎて、以下の本もチラチラ読みました。
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/01/27/00625/

こちらは応用情報より少し難しい問題が過去問で使われている気がするのですが、回答の書き方の観点としては参考になりました。

本当は過去問の問題集をもう一周解きたかったのですが、まとまった時間が取れず解けなかったため、不安な気持ちで試験を迎えました。

試験前日の準備

よく寝る。これに尽きます。
午前・午後の両方に試験があると、本当に体力勝負ですね……。

試験当日の気持ち

午前試験

「おいおい、誰だよ、過去問さえ解いていればなんとかなるって言った人は……」というくらい見たことない問題ばかりで気が滅入りました。そして、爆速で解き終えて途中退出する人たちにドキドキ……。
他の人のことは気にせず集中するのが吉ですね……。

お昼休み

お昼ご飯を食べられるところを探し求めて、結構彷徨いました……。
たくさんの人が試験を受けるので、周辺のご飯屋さんやカフェは混み合っていた感じがあります。
コンビニでお昼を買って用意しておいた方がいいですね。

なんとかカフェに入ってお昼を食べつつ、午前試験が60%切っていたらもう帰ろうと思い、回答速報を見て採点しました。回答速報も過去問道場のサイトでお世話になりました。
https://www.ap-siken.com/s/sokuhou/

自己採点で8割くらいありそうだったので、俄然元気いっぱいになって、試験会場へ早めに戻りました。
そして、午後試験に備えてお昼寝しました。大事です。

午後試験

150分は長いように感じますが、普通に時間いっぱい解きました。
ちなみに、時間配分は以下のような感じにしていました。

  1. 情報セキュリティを25分で解く
  2. 5分ほどかけて、簡単そうな選択問題を選ぶ
  3. 1問25分を意識して4問を解く
  4. 残りの時間で怪しい回答を見直し

実際に試験で選んだ分野はこの4つでした。

  • 経営戦略
  • 組込みシステム開発
  • 情報システム開発
  • サービスマネジメント

結果

結果は以下の通り。合格でした。

  • 午前得点 85.00点
  • 午後得点 79.00点

終わりに

「応用情報なんかとっても仕方ないよ〜」という話を耳にしたりしますが、個人的には勉強してよかったです。

私は途中でキャリアチェンジしてソフトウェア・エンジニアになったタイプなので、ちゃんとエンジニアとして仕事していけるのか不安な気持ちがずっとあったのですが、基礎が身について、この先もなんとかエンジニアとして仕事していけるのでは……?という自信にもなりました。
あと、実務でも上長の話していることがわからないみたいなことが格段に減った気がしますし、CPU/メモリの動作なども多少なりともイメージできるようになったので、読める技術書の幅も広がった気がします。

私の応用情報技術者試験の受験記は以上となります。
皆さんが受験する際の一助になれば幸いです。

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