2025年2月 読んでよかった本
2月に読んだ中で良かったと思えた本を紹介します。
思考・論理・分析 ―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践
満足度:★★★★★
▼概要
経営コンサルタントの波頭亮氏による、論理的思考力を体系的に学ぶための教科書的な本です。論理的思考というテーマに対して「思考」「論理」「分析」という観点で述べられています。
▼感想
技術書ではありませんが、とても価値ある一冊でした。普段何気なく行っている論理的思考のプロセスを体系的に学ぶことができました。複雑な考え方をわかりやすく説明するのがとても上手で内容は割りかし理解しやすかった印象です。
どんな仕事でも問題解決には論理的思考が必要なので、多くの人におすすめできるなと思いました。ただ、より実践的なスキルを身につけたい場合は、この本と一緒に具体的な練習ができる本も読むといいかもしれません。
【改訂新版】システム障害対応の教科書
満足度:★★★★☆
▼概要
システムに障害が発生した際の対応方法や知識を体系的にまとめられています。
これまで「暗黙知」として体系化されていなかったシステム障害対応のノウハウを「形式知」として整理し、個人と組織の障害対応力を向上させることを目的とした本です。
▼感想
今まで自分が対応してきた具体的な内容が脳内で整理され、体系的に理解することができて良かったです。システムの信頼性がますます重要になってきている一方で、障害発生を完全にゼロにするのは現実的ではないですよね。
そんな中で障害が起きた際に何をすべきかを予め理解しておき、実際に発生した際に影響を小さくすることは非常に重要です。システムに携わる全関係者にとって一読の価値がある本であると思いました。
ユニコーン企業のひみつ ―Spotifyで学んだソフトウェアづくりと働き方
満足度:★★★★☆
▼概要
10億ドル規模の評価を受けながらも、スタートアップのように運営されている「ユニコーン企業」の組織文化と働き方に焦点を当てています。いわゆる「Spotifyモデル」についてです。
著者はSpotifyでアジャイルコーチやエンジニアとして経験を積んだ人物で、Amazon、Facebook、Googleなどの大企業がいかにスタートアップのような俊敏性と革新性を維持しているかを解説している本です。
▼感想
組織としてのソフトウェア開発の考え方が具体的に描かれており、面白かったです。ただし、組織文化に焦点を当てているため、技術的・実践的な内容を期待する読者には物足りないかもしれないです。
それでも、現代の開発組織のあり方を考える上での重要な視点を提供してくれるため、知識の引き出しの一つとして持っておく価値はあるかなと感じました。。また、ページ数が多くなく短時間でサクッと読める点もGoodでした。
[改訂新版]プロになるためのWeb技術入門
満足度:★★★☆☆
▼概要
Webの仕組みを根本から理解するための技術書です。2010年に初版が出版され、2024年11月に最新のWeb技術を取り入れた全面改訂版が発売された本です。
▼感想
初版も読んだことがあるが、改訂版も購入して読んでみました。Webについて体系的かつ丁寧に解説されており、非開発者やジュニアクラスのエンジニアには特におすすめできる一冊ですね。
経験豊富なエンジニアには少し物足りないかもしれませんが、基礎知識の復習や体系的な理解を深めるのに役立つ良書であると感じます。Web技術の全体像を知りたい人には最適な入門書だと思います。
いかがでしたか。
普段私が読む書籍のジャンルとして技術書が多いですが、日々の問題解決のためには他の分野の本を読むことも大切だなと改めて感じました。
この記事を読んでくれたあなたが、少しでも興味を持つ本に出会えたら嬉しい限りです。
ここまでお読み頂きましてありがとうございました。
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