text LM(GPT-3, BART)によるアドリブメロディ生成結果
この記事について
去る2023/2に[AIミュージックバトル!『弁財天』]というアドリブ生成AI作成コンテストに参加しました。
そこで、私は自然言語で事前学習されたGPT-3, BARTをfine-tuningして、
アドリブ生成モデル(AI)を作成しました。
作成したtext生成LMによるアドリブ生成AIの概要図
詳しい手法は別記事で解説予定です。(といってだいぶ時間が経っていますが・・・)
この記事ではコンテスト中に、生成されたアドリブの音源集となります。
オルガンのパートが生成されたメロディーです。
生成アドリブ集
サンプル
シンコペーションっぽいのが入っているものの、
音の動きが小さく、中間部分から同じ音を繰り返す傾向があり、アドリブとしては面白みにかけます。
実際の提出音源
予選
予選音源1
入力コード
|Am | Am/Ab | Am/G | Am/F# |
| F | C | Dm7 | Edom7 |
| Am |
伴奏のブルージな雰囲気にあったフレーズが生成できていてよさげです。
予選音源2
入力コード
|C G | Am | F C | G |
|C G | Am | F G | C |
|C |
伴奏の穏やかな雰囲気にはあっているのですが、少し退屈に感じます。
本選
本選1回戦Aブロック
入力コード
|C | G/B | Bb | F/A |
|F/Ab | C/G | D/F# | G |
|C |
前半は割とよさげですが、後半リズムも音程もずれて、くずれてしまっています。
LateSubmission
本番で提出したものではなく、後からお題を使って生成したやつです。
本選1回戦Bブロック用(battle2)
明るい曲調にはあっているものの、真ん中らへんの音の外し方が目立ちますね。
本選1回戦Cブロック用(battle3)
最後に音の動きが少ないのが惜しい。
本選1回戦Dブロック用(battle4)
スケールが外れているのと、音が高すぎますね。
本選2回戦ABブロック用(battle5)
うーん、単調な気がします。
本選2回戦CDブロック用 (battle6)
これはかなり苦しいですね。後半頑張って誤魔化そうとしている感がすごいですね笑。
(お題の中でも難しい方だったとは思います。)
本選決勝用 (battle7)
アドリブにしては音の動きが少ない上に、マイナーキーに合わない明るいメロディーになってしまっています。
個人的な感想
個人的には、わりと遊びでtextのLMにアプローチを縛っていたのに、
他の参加者がベースとして使っていたmagentaのImprov RNNに
引けを取らない出来となったのは意外でした。
ちゃんと前半から後半にかけて展開を作れているのが、
プログラムらしくない感じがあり驚きでした。
とはいえ後半になるにつれハーモニーやリズムのずれが目立ちがちです。
(これでも後処理で補正はかけているのですが)
そこを徹底して改善できるとよさそうでした。
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