AITuberのためのPyenvでPython環境構築(WSL2編)
はじめに
最近発売された「AITuberを作ってみたら生成AIプログラミングがよくわかった件」という本を買いました！ 早速AITuberを作ってみたいと思って読み進めていきましたが、Python環境の準備がごっそり省略されていたため、自分で調べて整えてみました。思わぬところでつまづいてしまったので、みなさんにもシェアしていきたいと思います。
Pythonの環境構築
「AItuber開発の環境を準備」の章でpyenvを使ってpythonのバージョンを管理する方法が推奨されていました。pyenvで管理したことがなかったのでこの機会に使えるようにしようと思い調べてみました。
推奨バージョン
python 3.11.5
今回の開発環境
Pyenvのインストール
pyenvはpythonのバージョンを簡単に管理できるライブラリです。
pyenvについて詳しくは以下のgithubをご覧ください。
今回はWSL2にbrewを使ってpyenvをインストールしていきます。
$ brew update
$ brew install pyenv
Pyenv用のシェル環境をセットアップ
Pyenvがシェルにインストールされるとホームディレクトリに.pyenvというディレクトリが作成されます。
.pyenvが作成されたかコマンドで確認してみます。
# ホームディレクトリで隠しファイルの表示
$ ls -a
#出力結果
.pyenv
次に、このpyenvがシェル全体で使えるようにパスを通します。
.bashrcに以下のコードを追加しましょう。
eval "$(pyenv init -)"
.bashrcを更新します。
source .bashrc
試しにホームディレクトリでpyenv -vと打ってみます。
以下のようにpyenvのバージョンが表示されたら設定完了です。
$ pyenv -v
pyenv 2.3.32
PyenvからPython3.11.5の導入
Pyenvが設定できたら、AITuberを作るための環境として推奨されているPython3.11.5のバージョンをPyenvで管理できるようにしていきます。
pyenvコマンドを使ってpython3.11.5をインストールしていきましょう。
$ pyenv install 3.11.5
#出力結果
$ pyenv install 3.11.5
Downloading Python-3.11.5.tar.xz...
-> https://www.python.org/ftp/python/3.11.5/Python-3.11.5.tar.xz
Installing Python-3.11.5...
Traceback (most recent call last):
File "<string>", line 1, in <module>
File "/home/.pyenv/versions/3.11.5/lib/python3.11/tkinter/__init__.py", line 38, in <module>
import _tkinter # If this fails your Python may not be configured for Tk
^^^^^^^^^^^^^^^
ModuleNotFoundError: No module named '_tkinter'
WARNING: The Python tkinter extension was not compiled and GUI subsystem has been detected. Missing the Tk toolkit?
Installed Python-3.11.5 to /home/.pyenv/versions/3.11.5
少しインストールに時間がかかりましたが、python3.11.5がインストールできました！が、tkinterがない？と書かれているのですが、tkinter導入にかなり手こずってできなかったので一旦保留にして次に進みます。
ちなみにtkinterとはPythonインターフェイスのライブラリです。
tkinterパッケージ（"Tkインターフェース"）は、Tcl/Tk GUIツールキットへの標準Pythonインターフェースです。Tk と tkinter の両方は、Windows システムだけでなく、macOS を含むほとんどの Unix プラットフォームで利用可能です。
pyenvにpython3.11.5がインストールされているか確認します。
$ pyenv versions
system
* 3.11.5 (set by /home/usr/.pyenv/version)
pyenvコマンドからpython3.11.5のバージョンを指定して使えるようにします
$ pyenv global 3.11.5
最後にpython3コマンドでこのバージョンがでてきたら環境構築は完了です！
$ python3 --version
Python 3.11.5
まとめ
pyenvを使ってpythonのバージョン管理ができるようになりました！
バージョンの管理の設定は意外とすんなりいきませんでしたが、これでやっとAITuberを作れる土台ができました。
わたしと同じ用に環境構築でつまづいてしまう人がいると思いますので、この記事が少しでもお役に立てればいいなと思います。
では、これからAITuberを作ってきます～！！！🔥
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