2023年に買った生成AI関連の技術書15選
これは「テックキャンプ公式コミュニティ Advent Calendar 2023」の16日目の記事です。
はじめに
2023年は生成AIの話題で持ち切りでしたね!生成AIに関する新しい技術が次々に生み出され、またその技術を使ったプロダクトもたくさん生まれました。
私は2023年9月ごろから生成AIについて勉強し始めたところで、まさに「生成AI初心者」という感じです。
生成AIはさまざまな分野が折り重なった技術の総合格闘技のように思えます。
勉強する分野の守備範囲はとても広いので、どこから勉強しはじめたら良いか分からないといった方にこの記事がお役に立てれば幸いです。
本のおすすめ度はわたしの主観なのでご参考程度にしてくださいね。
AIに使われている数学について知る技術書
AIがどうやってテキストや画像を生成しているかという仕組みを理解するのには数学的な知識が欠かせません。AIにかかわる数学の超入門書を読みました。
Pythonで動かして学ぶ!あたらしい機械学習の教科書 第3版おすすめ度
おすすめ度:★★★☆☆
この本はとても丁寧に解説されていますが、それでもこの本だけで数学を理解するのは難しかったので、Youtubeもうまく取り入れると理解しやすくなりました。
AIに使える数学系Youtube
余談ですが、ヨビノリさんのYoutube動画と合わせて数学の勉強を始めてみるのがおすすめです。AIプログラミングに必須の「微分」「線形代数」「統計」が何なのかよく分かります。
データ分析に必須の知識・考え方 統計学入門
おすすめ度:★★★★★
生成AIを勉強していく中でデータ分析の基礎知識は学んでおきたいものです。こちらは入門書として最適でした!
分析者のためのデータ解釈学入門
おすすめ度:★★★★★
こちらも「統計学入門」と同じシリーズなのでとても分かりやすく、もう少しデータ分析について知りたいかたへの次のステップとしておすすめです!
言語モデルについて知る技術書
大規模言語モデル(LLM)で使われている技術の仕組みが分かるための技術書です。
コピペで簡単実行!キテレツおもしろ自然言語処理 PythonとColaboratoryで身につく基礎の基礎
おすすめ度:★★★★★
大規模言語ではありませんが、Pythonによる自然言語処理はどのような仕組みで行われているのか知るためのはじめの一歩として素晴らしい本でした!ご著者がユーモアたっぷりの方で読み物としても面白いのでおすすめです。
BERTによる自然言語処理入門 Transformersを使った実践プログラミング
おすすめ度:★★★☆☆
「入門」と書いてありましたが、あくまで機械学習についての知識がすでに身にについている方向けの本でしたので最後まで読めず挫折してしまいました。数学的な知識がある方にとっては言語モデルについて学べて面白いだろうな~と思います。
自然言語処理はかなり気になる分野なので、数学に関する知識を得てからもう一度チャレンジしたいですね。
大規模言語モデル入門
おすすめ度:★★★☆☆
こちらも「入門」とありましたが、Pythonや機械学習の知識がある程度見についている方向けの本です。最終的にここに書かれていることが理解できるようになりたいですね。これを読むために前提知識が必要なため初学者にはおすすめ星3です。
画像系モデルについて知る技術書
画像系AIのStable Diffusionについて知る技術書です。
AIアートの新時代:CLIPとStable Diffusionを活用した画像生成技術とその応用AIアートの新時代
おすすめ度:★★★★★
Stable Diffusionについて解説されている数少ない貴重な本です。機械学習入門から言語と画像を紐つけるCLPという技術、Stable Diffusion Diffusersを使って画像生成するための方法などが紹介されています。ぜひ手元に置いておきたい辞書的な一冊です。
AIアプリ開発について知る技術書
AIを取り入れたアプリケーションを作るための技術書です。
拡張性のあるチャットシステムを作るためにLangChainというライブラリの知識は必須です。
また、AITuberという存在もAIキャラクターを作ってみたいので気になるところです。
Python×APIで動かして学ぶ AI活用プログラミング
おすすめ度:★★★★★
開発環境にGoogle ColabとPythonライブラリのStreamlitを使って簡単にアプリケーションを作って動かすことができます。
OpenAI GPT-4/ChatGPT/LangChain 人工知能プログラミング実践入門
おすすめ度:★★★★☆
ChatGPT/OpenAI API/Lagchainを網羅している貴重な本です。これを使ってどんなことができるのかを理解することができます。
実装にあたってもう少し詳しい内容が知りたいと思ったため、この本に加えてそれぞれに特化した本が欲しくなりました。
LangChain完全入門 生成AIアプリケーション開発がはかどる大規模言語モデルの操り方
おすすめ度:★★★★★
解説がとても丁寧でとにかく分かりやすかったです!コードに対しての解説も逐一してくれるので何をしているのか理解することができました。Retrieval/Memory/Chains/Agentsの機能を網羅しています。
LangChainを実装するときに辞書的に何度も見返したい一冊です。
ChatGPT/LangChainによるチャットシステム構築[実践]入門
おすすめ度:★★★★★
LangChainの使い方にとどまらずチャットシステム構築に必須の知識のプロンプトエンジニアリングまで網羅されています。チャットシステムを特化するためのふるまいを決めるにはプロンプトがやはり大事だなと勉強になりました。履歴をふまえたSlackアプリのハンズオンもあり、盛りだくさんの内容です。
AITuberを作ってみたら生成AIプログラミングがよくわかった件
おすすめ度:★★★★☆
今私が一番興味のある「AITuber」の本です。頑張って開発に取り組んでいる最中ですが、本に掲載されていない自分のPCに合わせた環境構築をするには工夫が必要です。一人で開発できるガッツのある人や本の通りに環境構築を進めてやっていこうという人にはおすすめです!
3Dマイキャラメイキング VRoidでキャラを作ろう!
おすすめ度:★★★★★
AITuberを作ろうとしてVroidStudioに出会いました。オリジナル3Dキャラクターが簡単に作成できるアプリケーションの使い方を知ることができます。
データ分析競技について知る技術書
競技プログラミングがあるようにデータ分析にも「Kaggle」という競技があり、Kaggleに挑戦するための技術書です。私自身はKaggleに登録してタイタニックをやったくらいの超初歩レベルですが、この一歩を踏み出すのも英語の説明ばかりで分からないという状態だったのでかなり助かりました!
PythonではじめるKaggleスタートブック
おすすめ度:★★★★★
Kaggleとは何か?どんなことができるのかを知るために最適でした。この本でKaggleに登録して、1つ挑戦することができました。
Kaggleで勝つデータ分析の技術
おすすめ度:★★★★★
私はKaggleについてはまだ最初のタイタニック問題で止まってしまっていますが、具体的なステップとして競技で勝つことを目指したいですね。この本は実際にどんなことをKaggleでしていくのかという手法が紹介されています。この本とともにKaggleに挑戦したくなる一冊です。
生成AI資格系
生成AIパスポート公式テキスト Kindle版
おすすめ度:★★★★★
2023年に新設された生成AIパスポートの試験を受験して合格することができました。
公式テキストの内容で十分合格ラインに達することができました。
まとめ
生成AIについて知りたいと思って本を買ってみたらこんなにもたくさんの分野の知識に出会いました。
まだまだ深く読めていないものが多いので、これからもAI初心者として生成AIという総合格闘技を楽しんでいきたいですね。
ここまで読んでいただいてありがとうございました!
ブラウザ版AITuberを公開したアウトプットはこちら↓
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