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JM Project を持続可能なプロジェクトにするための考察(ポエム)

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まだ、外野がごにょごにょ言っているだけの記事です。大昔に少しだけ活動していた程度の者です。活発な議論に繋がれば、幸いです。

Linux の man ページを日本語に翻訳しているJM Projectが、存続の危機にあるのではと勝手に危惧して書いています。

もっと文才があれば、良いのだけれど…。

OSDN のお家騒動(?)に巻き込まれたプロジェクトの一つ

OSDN が中国企業に買収された影響でホスティングしていた場所が使い物にならなくなり、SourceForge本家にお引越しした模様です。ですが、メーリングリスト(以下、MLとする)のお引越しをできたのは6人程度のようです。

まあ、まだ引越ししたばかりなので以前の参加者が気づけば、戻ってくるかもしれませんが。

現状に対する個人的な問題認識

翻訳に参加するコストやハードルが高い

翻訳作業の流れを大まかに書くと以下の通りです。

  • 翻訳の予約
  • ドラフトの作成・投稿→査読
  • 校正
  • リリース

これだけ見ると大したことないかもしれませんが、これらはすべてメーリングリストへの投稿で行われます。

また、man ページのソースは、troff と呼ばれる形式で書かれており、それを直接翻訳することから、troff の記法は、ある程度理解しておく必要があります。

あれ、大したことないですか?そんなあなた、JM Project への参加、ぜひともよろしくお願いします。

持続可能にするためには若い世代の参加が必要

正確な統計があるわけではありませんが、現状は、若い世代の方が少ないのではないでしょうか。

表題の繰り返しになりますが、持続可能なプロジェクトにするためには若い世代の参加が必要だと考えます。

若い世代の参加を促すためには、若い世代が馴染んでいるインターフェースの導入が必須かとおもいます。

そもそも若い世代が、日本語 man ページを必要としていなければ、達成不可能な内容になってしまいますが…。

現在の作業要領では upstream への追随コストが高い

先ほども書きましたが、man ページのソースは、troff と呼ばれる形式で書かれており、それを直接翻訳する関係上、upstream で man ページが更新された場合、どこに変化があって、どの部分の翻訳を更新しなければならないのか、確認する作業もそこそこコストがかかります。

JM Project を持続可能なプロジェクトにするための方策

実現可能なプランになっていないかもしれませんが、思う案を書いてみます。無料でできる範囲になってしまい、制約事項も多そうですが。

チャットツールや SNS 等の活用

メーリングリストが衰退している現在においては、Slack などのチャットツールや SNS などを活用し、一時参加ができるような仕組みを導入するのが好ましいと考えます。短絡的かもしれませんが、その方が、若い世代も参加しやすいのではないでしょうか。

po4a + gettext により翻訳を PO (Portable Object) ファイルとして管理する

仕組みの変換にコストはかかりますが、翻訳を PO ファイルとして管理するメリットは大きいのではないかと考えます。

upstream の更新にも対応しやすいのではと思います。(fuzzy になる仕組みとか)

Weblate のような Web インターフェースの導入

これは、かなりハードルが高いかと思いますが、PO ファイルの翻訳を管理できる Web インターフェースの導入が望ましいです。

無料プランですべてを管理できない場合、セルフホストが必要になりそうです。そもそも無料プランがないものも多いですね。スポンサーがつかないと厳しそうですかね…。

CI/CD の導入

これもハードルが高いですね。

Continuous Integration(継続的インテグレーション)/ Continuous Delivery(継続的デリバリー)の導入までできるとかなり管理側の人的コストが低減できるかと思います。

他の Linux 関連の翻訳プロジェクト等との連携

GNOME の日本語チームなど、Linux 関連の翻訳プロジェクト(チーム)との連携ができるのが望ましいと考えます。

また、各ディストリビューションのメンテナの方などとも連携できるが望ましいです。

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