TableauのLOD式:FIXED,INCLUDE,EXCLUDE使い方
TableauのLOD式について
計算フィールドにおいて、列すべてを対象としてではなく、列内の特定の値を利用しての計算や、列内の値によって粒度を調整できる
詳しくは公式ドキュメントを参考
FIXED,INCLUDE,EXCLUDEそれぞれの意味、使い方
FIXED
ビュー内のディメンションに関係なく、指定されたディメンションを使用して値を計算します。
たとえば、地域ごとに売上を出す時、下記のような式で可能
お気づきの方がいるのでしょうが、地域ごとの売上を地域で分けることは、LOD式FIXEDを使わなくても可能です
このFIXEDの肝は、太字で示したように、ビュー内のディメンションに関係なく、指定されたディメンションを使用して値を計算できることです。下記のINCLUDEとの動作の違いがポイントです。
詳しくは公式ドキュメントを参考
INCLUDE
ビューに含まれるディメンションに加えて、指定されたディメンションを使用して値を計算する。
顧客ごとの売上を、地域別に見たい時、INCLUDEを使って、顧客ごとの売り上げの計算フィールドを作成しておけば、ディメンション、メジャーそれぞれ1つのみビジュアライズが可能になる
{ INCLUDE [顧客名] : SUM([売上]) }
これが普通の売り上げメジャーと違うのは、下記画像より
詳しくは公式ドキュメントを参考
FIXEDとEXCLUDEの違い
地域ごとの売上としたとき、今回は、「関西地方、関東地方、九州、四国地方、中国地方、中部地方、東北地方、北海道」となっています。ビュー内のディメンションに関わらず計算した値を出すか否かがこの2つの違いです。下記のようにビジュアライズするとわかると思います。
地域(地方)ごとの売上をさらに、市区町村ごとに分けようとしてみます
上のグラフがFIXED、下の式がINCLUDEです。市区町村に細かく分けても、FIXEDの場合は、全ての値が地域ごとの合計になるので、地域を指定して計算した場合、それより細かく分けれらない状態になることがわかります。少し大袈裟な表現になりましたが、値が固定されることは伝わったと思います。
EXCLUDE
ビューから省略するディメンションを宣言できる。
例えば、下記のような、地域ごとの合計売り上げを月別にビジュアライズしてて、色つけをしたい時。
合計売上の高くなるにつれて濃くなれば、強調できそうですが、
地域ごとに合計値を出しているので、ある地域の合計値の最小値が全ての地域において反映されてしまいます。そうなると、都市部などの取引の盛んなところが重点的に色濃くなり、他の地域を見たい時に、薄い色ばかりで比べられない(ぱっと見合計売上が高いところがわからない)事態になりかねません。なので、ここで、合計する際に地域要素を含まないようにすると、合計売上が高い月は地域に関わらず色濃くなります。以下のように、EXCLUDEを使った計算フィールドを使うことで可能です。
{EXCLUDE [地域]: SUM([売上])}
ビューはこうなります
詳しくは公式ドキュメントを参考
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