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日常的にClaude Codeを使うようになって便利だと思ったTips集

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はじめに

そろそろ募集要項の必須経験に「Claude Code歴1年以上」と書かれたおもしろ案件が出てきそうな頃合いですが、いかがお過ごしでしょうか。

自分はというと、Claude Code歴はまだ1ヶ月にも満たない(※Claude Desktop + Desktop Commanderは以前から使用)状態ですが、毎日使うようになってきたので、少しずつ感じているTipsをまとめてみようと思います。

ショートカットやコマンドは全部覚える

ショートカットはひと通り試しておくだけでも、作業効率がぐっと上がります。全部を一気に覚える必要はなく、ざっくり触れて「へ〜、こんなのあるんだホエ〜。」くらいの状態にしておくだけでも、脳内にインデックスができて、あとで必要になったときに役立ちます。

内容は?/help コマンドにすべて載っているので、適宜参照しながら覚えていくのがおすすめです。

YOLOモードをデフォで利用する

一々パーミッション聞かれるのは面倒なのでYOLO(--dangerously-skip-permissions)モードをデフォで使う、というかYOLOモードしか使わなくなりました。

以下が~/.zshrcでの設定内容です:

alias yolo="claude --dangerously-skip-permissions"

ちなみに最近リリースしたGemini CLIだと名称がそのまんま-y, --yoloとなっています。

https://blog.google/technology/developers/introducing-gemini-cli-open-source-ai-agent/

もちろん、YOLOモードをデフォルトで使うのは個人マシンでの利用に限った話です。会社のPCでは 非推奨(というかNG) でしょう。

もし業務環境で使うのであれば、公式のベストプラクティスにもある通り、Dev Containers の利用が推奨です。

Letting Claude run arbitrary commands is risky and can result in data loss, system corruption, or even data exfiltration (e.g., via prompt injection attacks). To minimize these risks, use --dangerously-skip-permissions in a container without internet access. You can follow this reference implementation using Docker Dev Containers.

https://www.anthropic.com/engineering/claude-code-best-practices

特に注意が必要なのは、インターネット検索やMCP連携系の操作。

これらはセキュリティリスクが高いため、Claude Codeでは基本的にNGとして運用するのが無難です。

https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/security

作業が一段落したら/clearする

長い会話が続くとClaudeの出力精度が劣化していくので適度なタイミングで/clearを実行すると吉。

Claude Codeが暴走したらEsc連打

Claude Codeのショートカットを知らないと、意図しない挙動を止められずに焦ることがあります。
ここで言う「暴走」とは、意図しないコードを延々と生成し始めるといったケースのこと。

そんなときは、Esc を連打すれば現在の処理を中断できます。
覚えておくだけで、いざというときに冷静に対処できるのでおすすめです。

設定ファイルは定期的に見直して変更する

Claude Codeの設定は、他のdotfileと違って環境や使い方に応じて柔軟に変えるのが基本。

特に CLAUDE.md やカスタムコマンドは、肥大化しがちなので 取捨選択を意識しながら定期的に見直すようにしています。

設定ファイルはレポジトリで管理する

Claude Codeの設定ファイルは、変更頻度が高くなりがちなので、Gitレポジトリでの管理がおすすめです。

自分の場合は、ObsidianでMarkdown形式の設定ファイルを管理し、それらを シンボリックリンクで必要な場所から参照する形で運用しています。これにより、設定の変更や管理を手軽かつ一元的に行えるようになります。

設定例:

# CLAUDE.md
ln <Claude設定保存先のフォルダ>/CLAUDE.md ~/.claude

# Custom Command

md ~/.claude/commands
ln <customコマンド設定保存先のフォルダ>/* ~/.claude/commands/

https://obsidian.md/

カスタムコマンドを駆使する

CLAUDE.md には、プロジェクトや個人の作業において本当に必須となるルールのみを記載するのが理想です。それ以外の処理は、カスタムコマンドで分離して管理するようにしています。

カスタムコマンドは、awesome-claude-code などに多数まとめられています。使えそうなものをピックアップして、自分の運用に組み込んでみると良いでしょう(※リンク切れが多い点には注意)。

例:

https://github.com/hesreallyhim/awesome-claude-code
https://docs.anthropic.com/ja/docs/claude-code/slash-commands

便利なMCPをユーザースコープ設定に入れておく

必須、あるいはよく使うMCPは、ユーザースコープ(グローバル)設定に登録しておくと便利です。ユーザースコープに登録するには、-s user オプションを付けてmcpを追加します:

例:

claude mcp add context7 -s user -- npx -y @upstash/context7-mcp

MCPの例

  • context7: これは必須
  • playwright: フロントエンド作業をする人向け(必須ではない)

ただし、MCPを入れすぎると意図しない誤動作の原因になることもあるため注意が必要です。

まずは各プロジェクトの .mcp.json に必要なMCPだけを登録し、頻繁に使うと感じたらユーザースコープに昇格させる、という段階的な運用が安心です。

Claude Desktop では多くの MCP を使っていましたが、Claude Code ではセキュリティの観点などから「context7+α」程度にとどめる方が適切と感じています。

https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/mcp
https://github.com/upstash/context7
https://github.com/microsoft/playwright-mcp

コミットメッセージをカスタマイズする

コミットメッセージはプロジェクトごとにカスタマイズしておくと、何かと便利です。

以下は、個人的に使っているコミットメッセージ用のカスタムプロンプトです。Claude Code に「質問」「返信」「コメント」をコミットに含めてもらうようにしています。

- commitをする際には以下のtask_reportの内容も最後に付加してください、xmlタグは不要です
<task_report>
Ask: [ユーザーから依頼された内容]

Response: [実際に行った作業の詳細]

Comment:  [作業に対する所感や補足情報]
</task_report>

こうすると、Claudeが「何を聞かれて」「どう対応して」「どう思ったか」という情報をコミット履歴として残せます。

また、Claudeのco-authorを消したい場合は以下のような指示文を入れておけばOKです。

- コミットに Claude の共著者フッターを追加しないでください

タスクはGithub Issueベースで行う

Claude Code を使う際に重要なのは、“Plan”(Explore + Plan)にしっかり時間を割くことです。そのため、GitHub Issue にタスクをまとめてから作業してもらうスタイルが効果的です。

  • Issue に参考資料や要件を記載しておけば、Claude にもそのままコンテキストとして渡されるので、作業の質が向上します。
  • 特にフロントエンドでデザイン修正を行う時は、Issue にスクリーンショットやPDFを貼って「こんな感じで(画像参照)」と指示でき、直感的で精度の高い合意が図れます 。
  • Issue 内にコードスニペットやpermalinkが含まれていれば、Claude は正確に該当ファイル・行に対応した作業が可能です。

外出時にClaude Codeを利用する

TermiusTailscaleを連携することで外出先でもClaude Codeの作業をできるようになります。Vibe Tunnelも面白そうなツールなものの挙動がイマイチなので現段階ではオススメではないです、今後の展開に期待。

なお、ssh元となるメインマシンはcaffinateAmphetamineなどを利用してスリープ状態を解除しておく必要があるので要注意。

利用例:

caffeinate -i &

https://termius.com/
https://tailscale.com/
https://github.com/amantus-ai/vibetunnel
https://apps.apple.com/jp/app/amphetamine/id937984704

claude.mdドメインを覚えておく

claude.mdドメインは# Claude Code overviewにリダイレクトされているので、ドキュメントを手っ取り早く見たい時に便利。

https://claude.md/

まとめ

現時点での個人的なTipsを整理すると、ROI(投資対効果)的に振り返って特によかったのは以下の項目です:

  • ショートカット全覚え
  • YOLOモードの活用(--dangerously-skip-permissions を使った自動許可設定)
  • CLAUDE.mdの強化
  • カスタムコマンドの充実化
  • Github Issueベースでの作業(計画作業重視)

あたりですね。GitHub Issue 以外の内容は、Claude Desktop では実現が難しい/非対応の機能なので、Claude Codeならではのメリットを最大限活かせているポイントだったと感じています。

重要なのは、これらが個別の改善ではなく一連のワークフロー改善プロセスだったという点です。

ショートカット+YOLOモードで“素早く試せる環境”を整え、CLAUDE.mdとカスタムコマンドで“繰り返し使える仕組み”を構築し、GitHub Issueベースでは、Issue内にあるスクリーンショットやPDFなどの各種アセット、コードスニペットなどと自然に連携できるため、作業精度と効率が飛躍的に向上するワークフローを構築することができます。

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