万博で得た気づき ー UI/UXの盲点と、技術が変える芸術の未来 🎇🚀
先日、万博に行ってきました。
単なるレジャーというより、技術や未来をテーマにした万博は、エンジニアにとっても「UX研究フィールド」であり、「テクノロジーの進化を体感する場所」だと感じました。
今回はその体験から得たいくつかの気づきを、IT視点・キャリア視点の両面からまとめてみたいと思います。
UI/UXは「伝わる前提」で作ってはいけない
印象的だったのは、最新の設備が「意外と伝わっていない」ことでした。
例えば、キャッシュレス対応の自販機や新型のトイレ。新しいものなので、若干使い方が分かりにくいです。
個人的には、並びながら他の人の操作を見ればわかるでしょ、と思ってしましますが、実際には使い方を理解できていない人が多くいました。
この体験を通して強く感じたのは、「わかりやすさ」は制作者側の思い込みでは測れないということ。
自分がFlutterなどでアプリを作るときも、「これは伝わるはず」と思っていても、ユーザーには全く違う見え方をしているかもしれません。
ITに強い人や社内だけでなく、外部の人に触ってもらってフィードバックをもらうことが重要だと再認識しました。
ドローンショーは花火の上位互換? 🎆🤖
夜にはドローンショーが行われました。
花火のような派手さはもちろんあるのですが、それ以上に「表現の自由度」が圧倒的に違うと感じました。
たとえば、一つの形をしばらく維持したまま、色や動きを加えてストーリーを伝えたり、複雑な構図を描いたりすることができます。
私はその瞬間、「これは完全に花火の上位互換では?」と思いました。
もちろん、花火には花火の良さがあると思います。伝統的な手作りの工程や、爆発の音と振動をリアルに感じる体験は、ドローンでは再現できないかもしれません。
でも冷静に考えると、今の花火大会はコンピュータ制御で花火を打ち上げています。すでにかなりの部分がテクノロジーに依存している。
それならいっそ、ドローンに置き換わっても不思議ではないし、より自由な芸術表現が可能になるのでは?と思いました。
たとえば、演劇と映画の関係に似ているかもしれません。
どちらも「物語を伝える」という共通点はあるけれど、それぞれ別の進化をして、共存している。
花火も今後は、より高級で特別な体験として残りつつ、一般的なショーはドローンに移行していく。そんな未来が見えました。
宇宙ビジネスをやりたいと再確認 🚀🌌
万博では各国が自国の宇宙技術や宇宙開発に関する展示を行っていて、「宇宙」は完全にホットなテーマだと再確認できました。
ずっと興味を持っていた宇宙旅行や宇宙ツアーの分野に、改めて惹かれました。
現時点で自分がすぐにできることは限られていますが、とりあえずはツアーガイドの仕事を継続しながら、宇宙に関わる分野への布石を打っていきたいと考えています。
興味の熱量が高いうちに、動くべきタイミングが来ているのかもしれません。
興味がないことは切っていい 🎯
万博は、各国の文化や技術が集結する場です。
でも、すべてが面白かったわけではありません。
「興味が湧く展示」と「まったく響かない展示」が、はっきり分かれました。
全てを見ていては時間が足りないので、うまく切って効率よく回る必要があります。
20代はとにかく色々なことに手を出して、経験を積むフェーズ。
でも30代からは、「選び取る力」が必要になる。
興味のないことを切る勇気も、専門性を高めるうえで重要なんだと、強く感じました。
「自分はこれでいく」と決めることで、より深く、価値ある仕事ができるようになると感じました。
終わりに:体験が思考を更新する
技術、芸術、キャリア…どれも机の上ではなく、現場で感じることで自分の中に染み込んでいく。
エンジニアとして、UX設計や表現手法の変化に敏感であること。
そうした「気づき」を与えてくれる場としての万博は、とても価値のある体験でした。
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