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PHP 8.2のリリース情報で気になった項目をまとめてみた

2022/08/03に公開

普段業務で使用しているPHPのv8.2のリリース情報が公開されていたので、追加、変更内容について、気になったものをまとめてみました。
2022年7月19日にfeature freezeとなったことで現在はリリースへ向けたテスト段階へ入っているみたいです。
※feature freeze : 機能（Feature）の実装が凍結（Freeze）されるタイミングのことを指します。これ以上はリリースまで新機能の開発はせず、テストしていきます的な状態です。（間違っていたら、ごめんなさい。）
https://wiki.php.net/todo/php82

`readonly` Classes

readonly class MyObject {
    public string $myValue;
}
abstract readonly class Foo {}
final readonly class Bar {}

readpnlyクラスが宣言されると以下の特徴を持つみたいです。

定義するプロパティは型指定が必須
動的プロパティは使用不可、#[AllowDynamicProperties] 属性の付与も不可
プロパティの書き換えは不可

`true` type

public function foo(true $value): true {
	return true;
}

false型はphp8.0の時にunion型と同時に実装されていましたが、新しくtrue型も実装されるみたいです。
関数によってはtrueしか返さないものもあるため、そういった場面で活躍しそうです。

New `memory_reset_peak_usage` function

php8.2以前

$string = str_repeat('a', 1024 * 1024 * 4);
memory_get_peak_usage(); // 4590752

unset($string);

$string = str_repeat('a', 1024 * 1024 * 3);
memory_get_peak_usage(); // 4590752

php8.2

 $string = str_repeat('a', 1024 * 1024 * 4);
 memory_get_peak_usage(); // 4590752

 unset($string);
 memory_reset_peak_usage();

 $string = str_repeat('a', 1024 * 1024 * 3);
 memory_get_peak_usage(); // 3542648

memory_get_peak_usageでは実行全体のピークメモリ量を返しますが、memory_reset_peak_usageを使うことで各アクションごとでのピークメモリを記録することが可能になりました。

`AllowDynamicProperties` Attribute

 #[AllowDynamicProperties]
 class User() {
     private int $uid;
 }

 $user = new User();
 $user->foo = 'x';
 $user->foo = 'y'; // エラーにならない

php8.2から動的プロパティが非推奨になりました。
Dynamic properties are deprecated
ですが、完全に使えなくなるというわけではなく、クラスにAllowDynamicProperties属性を定義することで使用可能になるみたいです。
reoadonlyクラスには定義できません。