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なぜGoogleアナリティクスは『28日区切り』があるのか?【GA4 Tips】
はじめに
「なぜ30日や31日ではなく28日なの?」と疑問に思ったことはないでしょうか。
この記事では、28日区切りの理由と、GA4の期間設定や分析にまつわるちょっとした Tips を紹介します。
Google アナリティクス(特に GA4)を使っていると、「28日」という期間指定を目にすることがあります。1. 28日区切りの主な理由
(1) 曜日をそろえて比較するため
たとえば「先週 vs 前週」や「直近4週間 vs その前の4週間」を比較するときに、曜日のズレによるアクセス数の差を防げます。
月単位(30日や31日)だと、土日や祝日の数が月ごとに違うため、曜日性の影響が混ざってしまいます。
28日 = 7日 × 4週 なので、曜日構成が同じになります。(2) 広告やリマーケティングのCookie有効期間に近い
その中で、28日という期間は「ほぼ1か月」として扱いやすく、広告レポートやアトリビューションモデルでよく使われます。
Google 広告や GA4 の一部機能(リマーケティング、コンバージョン経路分析など)は30日以内の行動を追う設計になっています。(3) 集計・保存コストの最適化
28日区切りは内部的にもキャッシュやインデックスの効率がよく、システム負荷を抑えつつ「おおよそ1か月」として利用できる期間です。
GA4 では大量のアクセスデータを処理するため、UI のデフォルト表示期間を短めに設定しているケースがあります。(4) 特定機能の仕様上の固定
これは Google 内部の標準期間として組み込まれている仕様です。
GA4 のオーディエンスサイズやユーザー継続率など、一部の計算は28日間固定で行われています。2. 分析での活用ポイント
📅 季節性や曜日性を正確に比較したい場合
- 例:「直近4週間」と「その前の4週間」で比較
- 曜日の並びが同じなので、平日・休日の違いが分析しやすい
📆 月単位の成長を見たい場合
- カスタム日付で「前月」や「30日間」を指定
- ただし曜日構成がズレるため、長期的トレンド確認用に使う
3. GA4期間設定のちょいTips
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デフォルト28日を90日や半年に変更
- 管理画面 → プロパティ設定 → 「レポート期間のデフォルト」から変更可能
- 長期的な施策効果測定に便利
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比較期間をずらす
- 「比較」機能で「同じ曜日構成」に合わせると、キャンペーン効果が正しく見える
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日別・週別・月別の切り替え
- 長期トレンドは週別、細かい変化は日別で確認
- 週別表示にするとノイズが減って見やすい
-
保存した比較条件は再利用
- よく使う「直近4週間 vs 前4週間」などは保存しておくと作業効率アップ
まとめ
GA4 の「28日区切り」は、単なる気まぐれではなく、
- 曜日をそろえて比較できる
- 広告計測の期間と整合性がある
- システム処理の効率が良い
- 一部機能で仕様として固定されている
という理由で採用されています。
分析では、曜日性を見たいなら28日、成長トレンドを見るなら月単位や90日以上と、目的に応じて使い分けるのがポイントです。
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