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次世代のコーディングはローカル開発環境をなくす

2024/10/10に公開

近いうちにローカル vscode 動作環境はなくなると思う。常にクラウドに動作環境があって、同時に編集出来て、 HMR もクラウドを経由して確認することになる。今の LiveShare が当たり前になる感じ。シンクライアントだね。

現在の vscode の Remote SSH が布石で、今はローカルの仮想環境とか WSL2 に繋いでるけど、そのうち CloudShell みたいにクラウド側に動作環境が出来てそこに複数人がつなぐような形になる。そこで同時にみんなで編集して、あーだこーだいいながらモブプロみたいなことになる。

同時に編集するから git でコンフリクトが起こることもなくなって、特定の機能がまとまってバグもなさそうになった段階で commit されて同期される。全部 main に push してもいいくらい。

一人が編集するから、その人に修正の責任が集中しちゃうのが良くない。みんなで同時に編集することで責任を分散できる。誰が悪いとかなくなる。チームの問題として昇華出来る。安心出来るようになる。

クラウド編集環境には、もう一人生成 AI ベースのコーダーがいて、その人(?)がコードの改善提案やコメントをしてくれるようになる。

「それ」は他の人間と同じようにコードに対してアプローチして、自然に存在する。「それ」が生成 AI なのか本物の人間なのかはもう区別がつかない。そうなる。

コードを書く人は、今までとあんまり変わらない書き味で書けるけど、代わりに他の人がリアルタイムで書いている修正を確認することが出来る。もちろんチャットしたりボイチャしたりしても良い。チャットすると、他の人だけでなく「生成AIのそれ」も返事することがある。

これが何が画期的かというと、一番に来るのは 「特定の一人に責任がいかないようになる」 こと。企業や OSS での開発において、作成されたアプリケーションはみんなの共有財産であり、誰か一人の資産になることは多くない。必ず複数人の責任者がいて、それぞれの人に責任が分散する。何か問題が発生した時、その問題部分のコードを書いた人の責任ではなく、グループやチームの責任として昇華することが出来る。個人は安心して開発することが出来るようになる。

また、人間と AI コーダーの垣根は不要で、同じ環境で同じようにコードが書き進められる。 AI コーダーは自律的には動かないので、ペアプロのような形で誰か(または全員)が AI コーダーをサポートするような形になる。

これが次世代のコーディング環境の標準となって、ローカルで一人でぶつぶつ問題を解決するような時間が消え、問題は常にチームの問題となり、問題解決速度は集合知でどんどん早くなる。

常にモブプロをしているような状態になり、全員が全員の知識を共有し、属人性が減る。バグも起きにくくなる。開発速度も向上する。

誰かがアーキテクトをしてそれに従ってメンバーがコードを書くというスタイルがなくなり、全員がアーキテクトをして、全員がコードを書くようになる。コーダーが平均化される。

そして、最終的に AI コーダーのコミット率が段々上がっていく。人間はコメントや要件定義書(markdown)を書くことが多くなり、コードを書く時間は段々減る。 AI コーダーが書いてくれるので、それを Approve するか Reject するかを選択する機会が増える。

さて、それを是とするかは個々人によるが、コーダーが増えた現代において、避けて通れない進化が訪れるだろう。

という夜中の走り書きをここに置いておく。さて、10年後どうなっているか楽しみ。

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