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Flet (Flutter + Python) LineChart に関する問題点のまとめと解決方法
Flet(Flutter + Python)のLineChartについて、自分が詰まったポイントを丁寧に解説します。
1. データ構造の理解
最も重要なのは、データの構造です。LineChartは以下の階層で構成されています。
LineChart
├── data_series: List[LineChartData] # メインのデータ配列
│ └── LineChartDataPoint # 各データポイント (x, y)
├── left_axis: ChartAxis # 左軸の設定
│ ├── labels: List[ChartAxisLabel] # 軸ラベルの配列
│ │ ├── value # ラベルを表示する位置の値
│ │ └── label # 実際に表示するテキスト (ft.Text)
│ ├── labels_size # ラベルエリアのサイズ
│ └── title # 軸のタイトル
├── bottom_axis: ChartAxis # 下軸の設定
│ └── (left_axisと同じ構造)
├── right_axis: ChartAxis # 右軸の設定(オプション)
│ └── (left_axisと同じ構造)
└── top_axis: ChartAxis # 上軸の設定(オプション)
└── (left_axisと同じ構造)
重要なポイント:
- 基本的には
left_axis
とbottom_axis
は設定することを推奨します
- これらがないと、軸の値が自動的に生成され、見にくくなる可能性があります
- 典型的な使用例
chart = ft.LineChart(
# メインのデータ配列
data_series=[
ft.LineChartData(
data_points=[
ft.LineChartDataPoint(1, 100), # (x, y) = (1, 100)
ft.LineChartDataPoint(2, 150), # (x, y) = (2, 150)
ft.LineChartDataPoint(3, 200), # (x, y) = (3, 200)
],
color=ft.colors.BLUE,
curved=True
),
# 複数のラインを表示する場合は、LineChartDataを追加
ft.LineChartData(
data_points=[
ft.LineChartDataPoint(1, 80),
ft.LineChartDataPoint(2, 120),
ft.LineChartDataPoint(3, 160),
],
color=ft.colors.RED
)
],
left_axis=ft.ChartAxis(
labels=[
ft.ChartAxisLabel(
value=1,
label=ft.Text("1K", size=14)
),
# ... 他のラベル
],
labels_size=40 #ラベルのサイズを指定
),
bottom_axis=ft.ChartAxis(
labels=[
ft.ChartAxisLabel(
value=1,
label=ft.Text("Jan", size=14)
),
# ... 他のラベル
],
labels_size=40 #ラベルのサイズを指定
),
# オプション設定
expand=True,
max_y=150000,
min_y=0,
interactive=True,
)
-
オプション設定:
-
right_axis
とtop_axis
は必要な場合のみ設定 - これらは二軸グラフを作成する場合などに使用します
-
-
ChartAxis
の追加設定:-
title
: 軸のタイトル(ft.Text) -
title_size
: タイトルエリアのサイズ -
show_labels
: ラベルを表示するかどうか(デフォルトはTrue) -
labels_interval
: 自動生成されるラベルの間隔
-
このように、LineChartは非常に柔軟な構造を持っており、必要に応じて詳細なカスタマイズが可能です。
2. グラフの表示範囲設定
よく混乱するのが、グラフの表示範囲です。
chart = ft.LineChart( # グラフの表示範囲を設定
min_x=0, # X軸の最小値
max_x=14, # X軸の最大値
min_y=0, # Y軸の最小値
max_y=4, # Y軸の最大値
)
重要なポイント:
- これらの値を設定しないと、データが正しく表示されない可能性があります
- データの範囲より少し大きめに設定するのがおすすめです
3. 軸ラベルのカスタマイズ
軸のラベリングで混乱しやすい部分:
left_axis=ft.ChartAxis(
labels=[
ft.ChartAxisLabel(
value=1, # 実際の値
label=ft.Text("1m", size=14) # 表示するテキスト
),
],
labels_size=40, # ラベルエリアのサイズ
)
注意点:
-
value
は実際のデータ値に対応 -
label
は表示したい文字列 -
labels_size
を忘れると、ラベルが切れる可能性があります
4. スタイリング
見た目の調整
ft.LineChartData(
curved=True, # 曲線にする
stroke_width=8, # 線の太さ
color=ft.colors.LIGHT_GREEN, # 線の色
stroke_cap_round=True, # 線の端を丸くする
)
5. レスポンシブ対応
画面サイズに応じた対応:
chart = ft.LineChart(
expand=True, # 親コンテナに合わせて拡大
)
これらの点に気をつけることで、スムーズにLineChartを実装することができます。特に、データ構造の理解と表示範囲の設定は、最初に確実に押さえておくことをお勧めします。
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