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【令和最新版】Googleスライドからサクッと画像生成して挿入できるようにしてみた

2023/12/04に公開

Googleスライドで資料を作っているとき、スライドにイメージ画像などを挿入したい場合はどうしていますか?

エンジニアの方だといらすとやを重宝されている人も多いかも知れません。

ただ、いちいちスライドに合ったイメージの画像を探すのも面倒です。

OpenAIがDALL-E3を発表して画像生成AIのクオリティも向上してきました。

そこで、Googleスライド上でサクッとプロンプト入力してDALL-E3で画像生成してスライドに挿入できるようにしてみました。

Google Apps Scriptでスクリプトを配置して、OpenAIのAPIキーさえ用意すれば誰でも利用可能ですので、やり方を解説します。

Youtube動画でも導入手順を解説しています↓
https://youtu.be/gxSDsNUvJaM

必要なもの(使うもの)

  • Googleスライド(無料版でOK)
  • Google Apps Script(無料)
  • OpenAI APIキー(有料)

OpenAIのAPIキーはDALL-E3での画像生成をするのに必要です。

1つの画像を生成するのに約3円ほどかかります。
※仮にスライド作成で試行錯誤含めて30回ほど画像生成すると、API利用料は約90円です。

OpenAIのAPIキーの取得手順は以下の記事で解説しています。

https://auto-worker.com/blog/?p=6988

導入手順

導入手順は以下の3Stepです。

  1. Google Apps Scriptのスクリプト
  2. スクリプト実行の初回認証
  3. OpenAIのAPIキー設定

おそらくどん兵衛ができるまでの5分ぐらいで完了します。

Google Apps Scriptのスクリプト配置

1.Googleスライドのファイルを開き、Apps Scriptのエディタを開きます。

2.下記にソースコードがあるのでコピペして、貼り付けます。
https://auto-worker.com/blog/?p=8478#toc_id_5
※最初にあったmyfunctionは削除

3.Apps Scriptのエディタを閉じて、Googleスライドを再度読み込みます。

 ※するとメニューバーの右端に「DALL-E3」というカスタムメニューが表示されます。

スクリプト実行の初回認証

1.メニューバーに「DALL·E3>初回認証」を選択します。

2.Google Apps Scriptの認証画面で各種権限を許可します。
※認証ができたかどうかは再度「DALL·E3>初回認証」を選択して「認証されています」と出ればOKです。

OpenAIのAPIキー設定

1.OpenAIのAPIの管理画面からAPIキーを取得しておきます。

2.メニューバーの「DALL·E3>APIキー設定(初回のみ)」を選択します。

3.取得したAPIキーを入力してOKをクリックします。

以上の各種手順でセットアップ完了です。これでGoogleスライドで画像生成できるようパワーアップしました。

生成画像をスライドに挿入してみる

実際にGoogleスライド上で画像生成を試してみます。

メニューバー「DALL-E3>画像生成」を選択すると、プロンプト入力を求められるので、生成したい画像のイメージをテキスト入力します。

※画像生成するのに少し時間がかかります。

画像生成が完了すると、メッセージが出るので、OKを押すと生成した画像がスライドに挿入されます。

ChatGPTやBingAIでも画像生成はできるものの、いちいちタブ切り替えて、画像をコピペしなくても、Googleスライドで完結するので効率化が図れます。

このやり方の注意点

今回紹介したGoogleスライド上で画像生成できるようにする方法は効率的ですが、不便なポイントもあります。

  • 新しいGoogleスライドや他のスライドで毎回作業が必要

アドオンと違ってGoogle Apps Scriptのスクリプト配置が各ファイルごとに必要です。

(´-`).。oO(アドオンを作って配布するのはめちゃくちゃ大変なので断念しました。)

少しセットアップの省力化案として、スクリプトを配置してDALL-E3の画像生成がメニューから実行可能なGoogleスライドのテンプレートファイルを用意しました↓
GoogleスライドでDALL·E3利用(配布テンプレート)

上記テンプレートをコピーして新規作成すれば、スクリプトは配置済みなので、初回認証とAPIキーのセットだけで済みます。

終わりに

今回、Google Apps ScriptでGoogleスライド上からDALL-E3の画像生成をできるようにしてみました。

最新版のDALL-E3はかなり高精度な画像が作れるので、スライドのイメージ画像として十分に使えます。

いちいちChatGPTやBing AIからDALL-E3を使うよりもスライド上で実行できて、スライドに挿入までされるので便利です。

スライド生成時に画像生成を活用している方はぜひ試してみて下さい。

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