Aurora T4とR6gの損益分岐計算

Auroraのインスタンスサイズt4g.largeとr6g.largeを比較。
Auroraのt4gはバースタブルインスタンスで、unlimitedモードで実行されている。
T4g と T3 の CPU クレジット
Amazon RDS の T4g および T3 DB インスタンスは Unlimited モードで実行されるので、連続する 24 時間での平均 CPU 使用率がインスタンスのベースラインを超えた場合に追加料金が発生します。CPU クレジットは、Aurora Standard の場合は vCPU 時間あたり 0.09 USD、Aurora I/O 最適化クラスター構成では vCPU 時間あたり 0.12 USD で請求されます。CPU クレジット料金は、すべての T4g と T3 インスタンスサイズおよびすべてのリージョンで同じです。リザーブドインスタンスの対象外です。
https://aws.amazon.com/jp/rds/aurora/pricing/
t4g.largeのベースラインパフォーマンスは30%[1]なので、平均CPU Utilizationが30%を超える場合には追加料金が発生する。(EC2ではlimitedモードの場合はパフォーマンスが制限されるが、Auroraはunlimitedモードから変更できない)
オンデマンド料金の場合
t4g.largeの通常料金(USD/h) = 0.225USD
t4g.largeのCPUクレジット料金(USD/h) = (n-30)/100 * 2vCPU * 0.09USD = (n-30) * 0.0018
r6g.largeの通常料金(USD/h) = 0.313USD
損益分岐(t4g.large > r6g.large)となるのは、平均CPU使用率が79%以上となるとき。
0.225 + (n-30) * 0.0018 > 0.313
n > 78.88888889
RI(1年全額前払)の場合
t4g.largeの通常料金(USD/h) = 0.162USD
t4g.largeのCPUクレジット料金(USD/h)(RIはCPUクレジット料金には影響しないため、オンデマンドと同じ) = (n-30) * 0.0018
r6g.largeの通常料金(USD/h) = 0.174USD
損益分岐(t4g.large > r6g.large)となるのは、平均CPU使用率が37%以上となるとき。
0.162 + (n-30) * 0.0018 > 0.174
n > 36.66666667
RIはt系の割引率が低くr系の割引率が高いので、RI買うならr系に寄せたほうが良い。

とはいえ、largeサイズ(2vCPU)なら100%になってもそんなに変わらないんじゃない?と思ったので計算。結論、大した差額にはならなかった。
n = 100のとき、
t4g.largeのCPUクレジット料金(USD/h) = (n-30)/100 * 2vCPU * 0.09USD = 0.126USD
t4g.largeのコンピューティング合計月額料金は
オンデマンドの場合 (0.225 + 0.126)USD/h * 24h * 30d = 252.72USD
RIの場合は (0.162 + 0.126)USD/h * 24h * 30d = 207.36USD
r6g.largeのコンピューティング合計月額料金は
オンデマンドの場合 0.313USD/h * 24h * 30d = 225.36USD
RIの場合は 0.174USD/h * 24h * 30d = 125.28USD
月ごとの差額は
オンデマンドの場合27.36USD
RIの場合82.08USD
r6g.largeのほうが安くなる。