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文系未経験でも読めた本⑤感想-これからのSierの話をしよう エンジニアの働き方改革 -

2024/01/11に公開

これからのSierの話をしよう エンジニアの働き方改革

https://00m.in/3j5IV

これからのSierの話をしよう エンジニアの働き方改革 ThinkIT Books Kindle版
梅田 弘之 (著) 形式: Kindle版

「SIerの今と未来」

はじめに

SNSでよく炎上するSier。
では、具体的にSierの現状はどのようなものなのか、ということが気になり手に取った一冊。

Sierに対する一面的なイメージで議論されている方も多いのではないでしょうか?
是非この本を読んで、理解を深めてはいかがでしょうか?

注意

このシリーズでは、私のような本当の初学者が躓かなかった本を紹介いたします。しかし、全ての本の権利は著作者様にあるため、内容はあくまでさわり程度に留めます。そのため、話が繋がらない、など疑問に感じる方がいらっしゃるかもしれません。そのような方は私のブログを見るだけでなく、是非お手に取ってもらうことを推奨します!

ハイライト

1、現状のSI

Sierによくある「常駐ビジネス」
では、なぜ常駐型になってしまうのか?🧐

理由は二つ。
①請負開発案件獲得をするためには、コンペに出なければならず、若い会社には請負開発の案件獲得が難しい。
②常駐は人月で報酬が入ってくるので、利益の試算が非常にしやすい=企業的にはメリットが大きい
だから請負ではなく、常駐型の開発が多くなってしまう。

その結果、多くのSierのビジネスの中心は常駐型ビジネスとなってしまっている。

2、Sierが取り組むべき改革

  • 退職者を減らすこと

Sierにとって退職者が出てしまうことが一番の損失。 なぜなら、会社にとっていちばんの商品はだから。会社の設備に投資すること、社員育成制度を整えることで少しでも退職者に歯止めをかける。メンタルヘルスは心が壊れる前に行動を起こす風潮を作る。

  • 会社のコアコンピタンスを作る

コアコンピタンス(=競合に負けない強み)は元々ないもの。領域を選び、自ら作り上げていく

  • 稼働率をコントロールする

社員の稼働率は高ければ高いほどいいわけではない。ある程度バッファを積んで(=80%くらいでコントロールして)、社内勉強会などに参加させる機会を作ってあげることが必要。

3、個人が目指すべきこと

  • キャリアパスを考える

プロ意識、ATI(圧倒的当事者意識)。自分で時間を作りスキルを磨く。プロなんだから当たり前にやるべき。プロ野球選手は休みの日にストレッチしないのか? 会社が教育してくれない。と嘆く前に自分で実力をつける。

  • 周囲に5%だけ貢献する

手を上げたら自分の仕事になるが、それは同時に評価のチャンスを得ることでもある。能動的に手を挙げ、責任を負っていく。 ただ入念な準備は怠らずに❗️

  • 正規分布を意識したコアコンピタンスづくり

企業と同じで、コアコンピタンスは元々あるものではない。狭い領域の強みを探す、選びにいく。

  • 外部とのつながりを持つ

1つ以上のコミュニティに参加する。LT会、勉強会などに積極的に参加し、交流を深める。
できれば同業種の多いコミュニティをお勧めする。異業種では業務領域が違いすぎて、友達レベルにしかなれない

改めて感想

IT業界、Sierで働く、働かない問わず教養として読んで損のない一冊だと思いました。
著者様の見ている視座が非常に高く、IT本というよりはビジネス、経営、起業本としても有益かと感じました。
中でも会社で利益を上げてくれる一番の商品は「人」、だから「人」に投資をするという思考はITビジネスを経営者視点で見ているからこそのお話かと思います。kindle unlimited対象なので、是非一読を!

良いインプットをするには、読者の属性、今の知識レベルや状況などに適した本を読むことが重要です。
この本は
気分=ちょっと意識の高い本orお尻を叩いてくれるような本を読みたい💪
IT知識=0
状況=Sierに興味があるけど、ネットの不確かな情報にしかアクセスできない💦
といった人におすすめかと思います。(あくまで参考までに!)

以上で今回の本紹介を終了します!次回もお楽しみに!🔥

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