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Acer SpatialLabs View/ View Pro 実機体験会所感

2022/06/05に公開約4,800字

はじめに

acerから、裸眼立体視可能なディスプレイを搭載したノートPC ConceptD 7 SpatialLabs Editionが昨年5月のイベントで発表され、今年4月には一般販売が開始のアナウンスがされた。一般発売開始後は秋葉原のヨドバシで実機を展示したりなど一般へのアプローチがかなりされている。

そして、今年の5月のイベントでまさかのSpatialLabs シリーズから新製品として「SpatialLabs View/ View Pro」が突如発表され、今年の夏頃には一般発売を開始すると告知された。

発表が5/18日にされ、翌日5/19にはすぐに実機の先行体験会が一般向けに告知された。メディア向けやプライベート体験会ではなく公式twitterで一般向けに告知されているところからacerの本気具合を感じられる。

https://twitter.com/AcerJapan/status/1527134502975569921

ものすごい当選倍率だったみたいだが、奇跡的に当選できたので実機のファーストインプレッションとして自分用に記録を残す。

体験会について

体験会は完全事前抽選予約制で、一枠3人定員でたしか一日4枠だったので一日12名。四日間開催されるため計48人とかなり人数を絞った形で実施された。

体験会自体は、「ノートPC ConceptD 7 SpatialLabs Edition」が一人一台用意され、説明してくれる社員の方もマンツーマンでついてくれ、詳細な説明を受けながら実機を触ることができた。
SpatialLabs View/ View Proは別室に一台ずつ設置されており、体験者3人が交代交代で部屋に入り実機を体験することができた。

かなり攻めた質問や写真撮影など柔軟に対応してくれたため、発売後のユーザコミュニティのフォローが期待できそう。(ユーザーからのフィードバックが欲しい。と言っていた)

ソフトウェア

SpatialLabs用に用意されているソフトウェアは下記。シリーズ毎に提供ソフトウェアが異なるので注意。詳細はメーカーサイトで見てね。

  • SpatialLabs Go:全画面表示可能なコンテンツを自動的に3Dコンテンツへ変換してくれるソフトウェア。youtubeやゲームなど全画面表示可能なものに対応しているがあくまでもAIに自動変換された疑似的な3Dコンテンツ。立体視だが頭を左右に振ってコンテンツが追従。というよりも映像の奥行方向にぼけ感が発生するみたいなイメージの方がいい。3Dテレビとか3D映画みたいな。

    • 対応:全シリーズ共通
  • SpatialLabs Model Viewer:名前の通り、専用のモデルビュワー。UE4でできたソフトウェアで対応フォーマットのファイルをアップロードするだけでそのモデルを綺麗な立体視で表示することができる。Goと違った3Dモデルをもとにレンダリングしているので立体視はかなり綺麗にでる。アニメーション付のモデルも対応。

    • 対応:全シリーズ共通
  • SpatialLabs Player:サイドバイサイドの映像を3D映像に変換できるソフトウェア。VR用に作ったコンテンツをそのまま流用できる。

    • 対応:全シリーズ共通
  • SpatialLabs TrueGame:steamのような感じの専用ゲームストア。ここで提供されるSpatialLabsシリーズ向けにに最適化されたゲームで遊ぶことができる。(SpatialLabs用のUE4プラグインが組み込まれたゲーム)、Goのように自動変換しているわけではないので、かなり自然な形で奥行き方向に綺麗な前後感を感じることができる。頭に追従というよりはよりリッチな次世代のゲーム体験。という感じ。普通の画面とVRの間にあるような没入感を感じることができる。今回はghostrunnerというゲームだった。めっちゃ良かった。

    • 対応:ノートPCとView
  • UE4用開発プラグイン

    • 対応:ノートPCとView Pro
    • 書き出したゲームは遊べそうな気はするけど、開発エンジン上で認識しなくなっている予感。ここは発売され次第。という感じ。
  • 注意事項:対応/非対応がシリーズで若干異なる。外見上のハードウェア的違いはほぼないがモニターとしては認識するが、非対応のものは各ソフトウェア上で利用できないようになっているらしい。なので、1台目はView Pro,2台目はView。みたいな場合にそれぞれの間でソフトウェアの相互利用はできないので注意。

ハードウェア

6/3に日本に届いたばかりらしい。先行実機なので量産試作な気がする。おそらく一般販売機と異なる気がするので注意。

  • 端子類は共通。

  • 本体右側

  • 本体左側

  • 本体裏側

  • 本体スタンド裏

  • 本体上のボタン

  • view とproのハードウェア的(外見)違い

    • vesaマウント対応の有無:Proにはvesa規格に対応している。viewにも同じ位置にインサートナットではなく通常のネジが固定されていた。おそらく製造工程上同じ金型を使っているが内部パーツの一部の構造が違うのだと思われる。viewを改造して...も考えられないがネジとってインサートいれるだけ。みたいなことはないと思うので避けた方が良さそう。
    • 本体カラーが異なる:紺っぽい黒と普通の黒の違い。いわれればたしかになぁというぐらいの違い。
  • パネル:ノートPCと同じものがView/View Proに搭載されているらしい。

  • ACアダプター:19V,2.37A,45.1W

  • 本体側面のSDカードスロット:あくまでもSDリーダーで、単体で動画やモデルなどを流せるわけではないとのこと。

  • PCへの接続:HDMI-HDMIとtypeC-A(PC側)の2本で接続。

  • 画面は光沢仕様(立体視なので当たり前だけど)

  • 確認しそこねたこと

    • 裏スタンドの可動域
    • SDカードスロットの上にあるインターフェースの挙動
    • バッテリー駆動周り
    • 変換コネクタをかましたときの挙動

パフォーマンス周り

  • viewProと接続されていたPC

    • A3000が搭載されていた上にゲームを起動しているわけでなくモデルビュワーだったがそこそこの稼働率だった。
  • システム要件

  • viewと接続されていたPC

    • ゲーム起動時はGPU100%張り付きでPC側のファンが全力回転していた。3070tiは動作最低環境なのでもっと強いGPUで殴る必要がありそう。

その他Q&A

※あくまでも口頭で簡単に確認なので正式なメーカー見解ではないのでご注意ください。

  • 一台のPCにviewを複数台接続できる?
    • できない。
  • unity開発環境は出る?
    • 今年中に出す予定
  • 金額はどれくらい?
    • ドル円相場の変化が激しいため現在調整をしているため回答できない。
  • CPUとGPUどちらが要求度が高い?
    • GPUの専用GPUメモリを占有するのでそこが一番ボトルネックになりやすい。

筆者は買う?ELF-SR1と比べてどう?

ここからは完全に主観ですが、技術や宣伝文句もELFちゃんとかなり近いが、それぞれで体験できる価値は大きく異なると考えている。

まずELFは「空間再現ディスプレイ」と謳っているとおり、空間再現をその場に再現するという体験においてかなり優位だと思う。一方でSpatialLabsは裸眼立体で気軽に没入感のある体験という点では優位だと思う。

いや同じじゃんと思うかもしれないが、「既存の開発費のかかっているいまどきのUEゲームを没入感最高に楽しめるのがSpatialLabs(開発できなくても楽しめる)」、「自分で作った最強CG空間を現実に再現したいならELF(開発しないと楽しめない)」みたいな感じで棲み分けができていると思う。

いい意味でSpatialLabsは大衆向けにカスタマイズされた裸眼立体視ディスプレイに仕上がっているので、”たくさん売ってユーザ数を狙う”なら間違いなくSpatialLabsの方が優位だと思う。やっぱり専用ゲームが楽しめるのは強い。

買うかどうか。という点では買うと思う。
開発したいのでviewPro一択だけど、布教活動のことを考えるとリッチな最強のゲームができるViewが欲しい。かなり価格差があるならProの方でもゲーム対応して欲しい。そうすれば迷うことなくView Proを買えるので頼む。

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