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ELF-SR1の開発者サイトを読もう[Advent Calendar 2020]

2020/12/08に公開

はじめに

本記事は[ELFちゃん(ELF-SR1) Advent Calendar 2020]7日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/5193

記事毎で完結。というよりは、同アドカレに投稿する予定の他に記事を合わせて参照することで、ELF-SR1についての理解を深めていくことを目指しています。そのため一日単位での情報量は少なめに設定しています。ご了承ください。

また、可能な限り情報に間違いがないように努めますがもし間違いなどあれば、筆者twitterのDMなどでこそっと教えていただければ幸いです。
※本記事シリーズはあくまでも私の個人の見解や解釈であり所属企業などとは一切関係はありません。

この記事について

  • テーマ:ELF-SR1の開発者向けサイトを読んでいく
  • 達成できること:ELF-SR1の開発者向けサイトにどんな項目があるかを理解する
  • 読む時間:数分程度
  • 手を動かす要素:無し

読み始める前に、下記注意事項となります。

  • 正確な情報は公式ドキュメントを参照してください
  • 本記事の解釈や表現などを引用利用し、損害などがあった場合保証できませんのであくまでもそういった意見もある程度にとどめてください
  • 執筆時点(2020/12/02)での情報となるため最新の情報を都度公式ドキュメントにて確認することを推奨します。
  • 本記事では一部項目のみ抜粋をしています。必ず製品の利用の前に公式ドキュメントを参照してください。
  • 本記事はあくまでも開発者やコンテンツを制作しELF-SR1本体ごと納品するケースなどを想定しており、すべての方向けの記事でありません。(正しい形で納品してちゃんと広めていってほしいという願いが込められています)

本編

開発者向けサイトにアクセスする

下記リンクが開発者向けのサイトです。(sony storeのページ上にもリンクはあります)
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/

「すげぇ。ちゃんと日本語で書かれている」

一般的にこういった新しいデバイスが発売!!よし買った!!と勢いよく買ったはいいけど開発者向けサイトやドキュメントを見ると英語で書かれていたり、開発に必要な情報が不足していることが多いと思います。(あくまでも凡例として)

こういった中でもELF-SR1の場合は、日本向けに発売されていることもありますが「日本語」「英語」の二種類が用意されています。

開発者向けサイトにあるコンテンツ

開発者向けサイトには下記項目が用意されています。それでは一つずつ見ていきたいと思います。

  • HOME
  • SDK Downloads
  • Ducuments
  • Tips
  • Logo Guideline
  • FAQ

HOME

サイトトップです。特記して説明することはありませんが、あくまでも「ELF-SR1」ではなく「空間再現ディスプレイ」のデベロッパーサイトを表現されています。

これが何を示すのか

これはあくまでも私の妄想ですので、ふーんくらいに聞き流しください。
「空間再現ディスプレイ」は製品ジャンルや項目になるため特定の製品名ではありません。そのため、今後同製品ジャンルや項目に、別製品が出てくる可能性があることを示しているのではないか?と考えています。
それがELF-SR2なのか、まったく別の製品名なのか、まったく出ないのかについてはわかりません。ただどれだけのマーケットになるのかという点が関わってくることは間違いありません。そのため、私はワクワクと期待を胸に込めて、盛り上がるようなことができればと思っています。

SDK Downloads

本項目にて、SDKをダウンロードすることができます。

  • SR Display Runtime Installer
  • SR Display Plugin for Unity
  • SR Display Plugin for Unreal Engine 4
  • SR Display Template for Unreal Engine 4

SR Display Runtime Installer

利用するためのドライバです。こちらはELF-SR1を利用するために必須なものとなります。
アプリを開発する必要がなく、単純に動作させるためには最低限これがインストールされていることが必要です。

何ができるの?

このインストラーから、

  • SR Display Runtime libraries&device driversと
  • SR Display Settings Application

がインストールすることができます。
これを使うことで、ビジョンセンサーの調整を行うことができます。
調整方法については下記を参照してください。
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/develop/Setup/SettingTool.html#link_2

SR Display Plugin for Unity

unityでELF-SR1向けアプリケーションの開発を行う場合、これをダウンロードすることが必須になります。
2020/12/8現在はver1.0.0が公開されています。このver1.0.0では下記のunity verがサポートされています。

  • 2018.4
  • 2019.4
  • 2020.1

このpluginには、テンプレートシーンが内包されています。

SR Display Plugin for Unreal Engine 4

Unreal Engine 4でELF-SR1向けアプリケーションの開発を行う場合、これをダウンロードすることが必須になります。
2020/12/8現在はver1.0.0が公開されています。このver1.0.0では下記のverに対応しています。

  • 4.24
  • 4.25

また、このpluginにはテンプレート類は含まれていません。そのためUE4を利用する場合は必ず次のテンプレートも一緒にダウンロードしましょう

SR Display Template for Unreal Engine 4

上の項目で触れましたが、UE4で開発を行う場合はこちらも合わせてインストールしてください。

Ducuments

この項目はあまりにも量が多いため個別記事で触れようと思います。

Tips

ここでは、tipsとして安定して利用できない場合に確認すると良い項目が何点か紹介されています。
項目だけ抜粋しますので、詳細は公式サイトをご参照ください。

  • 顔が何かで覆われていないか確認する
  • 逆光の環境をさけて設置する
  • 極端に暗い部屋や明るい部屋を避ける
  • ライトを設置する
  • デモ展示などでご使用の場合は

各項目については展示についてまとめた回で触れようと思います。
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/Tips.html

Logo Guideline

ELF-SR1ではなく「Spatial Reality Display」(空間再現ディスプレイ)のロゴが利用できる形で公開されています。
かなり細かい項目が定められていますが、下記に利用することができます。コンテンツを提供する場合などに活用することが想定されています。

  • 空間再現ディスプレイ「Spatial Reality Display」と互換性のあるアプリケーション及びそのアプリケーションを提供するWebサイト
  • 空間再現ディスプレイを使用したデモ・展示の商品説明パネル

※必ず利用要件は公式サイトをご確認ください。
https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/LogoGuideline.html

FAQ

ここではよくある質問としていくつか用意されています。
内容は開発する場合や展示する場合に出てくる質問のため、それぞれをまとめる回の際に、必要に応じて引用して紹介する予定です。

https://www.sony.net/Products/Developer-Spatial-Reality-display/jp/develop/FAQ.html

まとめ

今回はボリュームが少なめですが、それだけ開発者向けの公式ドキュメントが整備されていることかと思います。実際、日本語で必要な情報がしっかりと記載されています。そのため開発者を安心して進めていくことが可能かと思います。
ぜひ、開発をする方はもちろん、非エンジニアの企画や演出、コンテンツを営業する立場にある方も一読することをおすすめします。

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