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ELF-SR1の取扱説明書を読んでみよう1[Advent Calendar 2020]

4 min read

はじめに

本記事は[ELFちゃん(ELF-SR1) Advent Calendar 2020]2日目の記事です。

https://adventar.org/calendars/5193

記事毎で完結。というよりは、同アドカレに投稿する予定の他に記事を合わせて参照することで、ELF-SR1についての理解を深めていくことを目指しています。そのため一日単位での情報量は少なめに設定しています。ご了承ください。

また、可能な限り情報に間違いがないように努めますがもし間違いなどあれば、筆者twitterのDMなどでこそっと教えていただければ幸いです。
※本記事シリーズはあくまでも私の個人の見解や解釈であり所属企業などとは一切関係はありません。

この記事について

  • テーマ:ELF-SR1の取扱説明書を読んでみよう
  • 達成できること:ELF-SR1の細かい注意事項を理解する
  • 読む時間:数分程度
  • 手を動かす要素:無し

本編

ELF-SR1の取扱説明書を読もう

ELF-SR1の取扱説明書をダウンロードしよう

実際に購入すると紙に印刷された説明書が同梱されていますが、公式サイトでもPDF形式で公開されています。そのため購入する前に注意事項を確認したい場合や、社内稟議に公式ドキュメントが必要な場合などにご活用ください。

ダウンロードリンク

https://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/sc-smc-mc-296010.html

実際に読んでいこう

読み始める前に、下記注意事項となります。

  • 正確な情報は公式ドキュメントを参照してください
  • 本記事の解釈や表現などを引用利用し、損害などがあった場合保証できませんのであくまでもそういった意見もある程度にとどめてください
  • 執筆時点(2020/12/02)での情報となるため最新の情報を都度公式ドキュメントにて確認することを推奨します。
  • 本記事では一部項目のみ抜粋をしています。必ず製品の利用の前に公式ドキュメントを参照してください。
  • 本記事はあくまでも開発者やコンテンツを制作しELF-SR1本体ごと納品するケースなどを想定しており、すべての方向けの記事でありません。(正しい形で納品してちゃんと広めていってほしいという願いが込められています)

それでは、実際に見ていきましょう。

警告事項と注意事項

PL法や品質保証、ISOなどの観点から取扱説明書には「警告」「注意」などの表示が必要となります。表示自体は本題から逸れるためここでは触れません。
(もし興味があれば「PLステッカー」「PL法 警告表示」など検索すると分かりやすいものが出てくると思います。)

さて、「警告」と「注意」の違いについてですが、

  • 「警告」は最悪人が死ぬ可能性がある行為に対しての表示
  • 「注意」は人が死ぬような可能性は低いが怪我や損害を与える可能性がある行為に対しての表示

のような違いがあります。万が一ユーザーがこの表示にある行為を行い、死亡や怪我などをした場合の免責事項と理解しておけば大丈夫かと思います。

なぜELF-SR1を説明する上でこんな話をしているか。と思った方がいるかもしれません。基本的に取扱説明書に記載されていることは当たり前のことばかりなので、わざわざ気にする必要がないと思われるがちです。ですが、ELF-SR1を下記に上げるような利用をする場合は取扱説明書に表示されている警告/表示を正しく理解しておく必要があります。

  1. ELF-SR1を筐体に組み込んで利用する
  2. 店舗などで展示を行う
ELF-SR1を組み込んで利用する

組み込んで利用と聞くと、ゲームセンターにおいてあるようなものだったり大掛かりなものを想像する方が多いかもしれません。

ですが、たとえば、店舗に設置するための専用の台やスタンドなどを用意した場合についても組み込んで利用に当たります。
そういった専用台設計する際に、排気や熱を考慮しなければ製品寿命を短くすることに繋がります。

特に「注意」表示内の

密閉環境に設置する際は注意する
ディスプレイ周辺の通気が妨げられ動作温度が上がり、故障や発熱の原因となる可能
性があります。上に10 cm以上の隙間をあけ、また周辺機器との隙間を充分にとり、通気の確保の配慮をしてください。

については留意する必要があります。こういった製品の特徴として製品内部温度が上がることで処理が重たくなったりフレームレートが下がってしまうことが多いことです。せっかく展示しているのに体験が最悪になってしまうことはなんとしても避けるべきです。

店舗などで展示を行う

十分想定されていることでしょ。何を気にする必要があるんだ。と思いたい気持ちもあると思いますが、こちらも十分留意しなければいけない点があります。

※ここではあくまでも取扱説明書に記載されている観点で記述します。同アドカレ内に展示についてをまとめる回を予定しており展示ノウハウ的なものはそちらにまとめる予定です。

「警告」表示

正しい方法で運搬・移動する
誤った方法で運搬したり移動したりすると、本機が落下して、けがの原因となることが
あります。

不安定な場所に設置しない
ぐらついた台の上や傾いたところに設置すると、倒れたり落ちたりしてけがの原因と
なることがあります。また、設置・取り付け場所の強度を充分にお確かめください。

直射日光の当たる場所や熱器具の近くに設置・保管しない内部の温度が上がり、火災や故障の原因となることがあります。

あたりは留意が必要です。特に店舗などに設置する場合は店舗スタッフのテクニカルレベルが不明であるため、たとえばバイトの高校生が触っても大丈夫なところまで考慮する必要があります。(納品方式による)
たとえば、デバイスの持ち方についてもきちんと店舗責任者に伝えて置く必要があります。誤った持ち方し破損などをした際に、「店舗責任」なのか「コンテンツ納品者責任」をはっきりとさせるためには必須です。(納品方式による)

そして、不安定な場所に設置しないことは当たり前に感じますが、人が転んでデバイスに当たってデバイスが落下した場合は、これは不安定な場所でなくても落下の可能性があります。

これに対して、「バンドなどで本体を固定し落下を防止する」などをした場合はどうでしょうか。一見、安全そうに感じますが、本体に過剰な力がかかり破損する可能性や廃熱機能を下げるような止め方がされていると別の問題が発生してきます。
解決策を提示する場ではないためこれ以上は書きませんが、そういった点などに気を付ける必要があると思います。

また、直射日光の当たる場所について
こちらについても、例えば店頭のショーケースの中に設置するような利用用途をする場合は直射日光が当たらないかについて確認する必要があります。
また、直射日光ではなくても店舗内のスポットライトなどが当たるような場所に設置した場合についても、長期間では同様の問題が発生する可能性があります。

そして、これらが「警告」表示で記載されているということは最悪の場合、死亡事故につながる可能性があるということになります。コンテンツ納品と一緒にELF-SR1を納品する場合などは十分留意してください。(納品方式による)

※ELF-SR1に限った話でなくVRコンテンツなど、他製品でも同様の話がでてきますので、ELF-SR1のネガティブキャンペーンという意図はまったくありませんのでご承知おきください。

「注意」表示

密閉環境に設置する際は注意する
ディスプレイ周辺の通気が妨げられ動作温度が上がり、故障や発熱の原因となる可能
性があります。上に10 cm以上の隙間をあけ、また周辺機器との隙間を充分にとり、通気の確保の配慮をしてください。

組み込んで利用する際と同じように設置する際の周囲が密閉環境にならないように気を付けてください。

使用上の注意点

年齢制限について

お子さま(特に6歳未満の子)の視覚は発達段階にあります。お子さまが3D映像を視聴したり、3D立体視ゲームをプレイする前に、小児科や眼科などの医師にご相談いただくことをおすすめします。大人のかたは、お子さまが上記注意点を守るよう監督してください。

公式からは6歳未満の子供の場合についての記載があります。そのためこちらを遵守する必要があります。特に不特定多数の体験者が想定される場面(店頭やイベント)においては、十分気を付ける必要があります。
VRHMDにも体験者の年齢やデバイスによって、年齢制限や保護者の同意を得る必要がありますが、VRHMDを使った展示などの場合は「勝手に被られる」といったことが少なくアテンドスタッフがある程度コントロールすることが可能です。※店舗常設型コンテンツの場合

一方ELF-SR1の場合、「デバイスの前に立つ」だけで体験することが可能なため、展示する場所/形態によっては、体験者のコントロールが難しいと言えます。
「デバイスを被る必要がない」「体験者の入れ替えが容易」というのはELF-SR1と利点ですが、年齢制限に限った場合それがコントロールの難しさに繋がってしまうことが考えられます。

設置について

さきほどの警告/注意表示の箇所でも触れましたが、使用上の注意として再度取扱説明書内で触れられています。実際に熱暴走試験などを私自身が実施したわけではないため憶測ですが、夏場の利用については最大限の考慮をしておく必要がある気配を感じます。

設置について
設置時には、通気やサービス性を考慮して設置スペースを確保してください。
・側面および底面にある通気孔をふさがない。
・通気のために、セット周辺に空間をあける。
・作業エリアを確保するため、セット後方は、10 cm以上
の空間をあける。机上などの平面に設置する場合は、左側面および右側面に10 cm以上、上に10 cm以上の空間をそれぞれ確保してください。

まとめ

少々長くなってしまったので、「取扱説明書と読んでみよう➁」として、明日に続きます。
繰り返しになりますが、

  • コンテンツ制作においては留意することがあるのはELF-SR1に限った話ではない点
  • 情報が正しく伝わらないことで製品やマーケットが誤った形で誤解されてしまうことを防ぎたい点

などから今回のような記事を書いています。
ぜひ、正しい情報とともにELF-SR1が広がっていくことを祈ります。

それでは、また明日に続きます。

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