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ELF-SR1の取扱説明書を読んでみよう2[Advent Calendar 2020]

4 min read

はじめに

本記事は[ELFちゃん(ELF-SR1) Advent Calendar 2020]3日目の記事です。

https://adventar.org/calendars/5193

記事毎で完結。というよりは、同アドカレに投稿する予定の他に記事を合わせて参照することで、ELF-SR1についての理解を深めていくことを目指しています。そのため一日単位での情報量は少なめに設定しています。ご了承ください。

また、可能な限り情報に間違いがないように努めますがもし間違いなどあれば、筆者twitterのDMなどでこそっと教えていただければ幸いです。
※本記事シリーズはあくまでも私の個人の見解や解釈であり所属企業などとは一切関係はありません。

この記事について

  • テーマ:ELF-SR1の取扱説明書を読んでみよう➁
  • 達成できること:ELF-SR1の細かい注意事項を理解する
  • 読む時間:数分程度
  • 手を動かす要素:無し

読み始める前に、下記注意事項となります。

  • 正確な情報は公式ドキュメントを参照してください
  • 本記事の解釈や表現などを引用利用し、損害などがあった場合保証できませんのであくまでもそういった意見もある程度にとどめてください
  • 執筆時点(2020/12/02)での情報となるため最新の情報を都度公式ドキュメントにて確認することを推奨します。
  • 本記事では一部項目のみ抜粋をしています。必ず製品の利用の前に公式ドキュメントを参照してください。
  • 本記事はあくまでも開発者やコンテンツを制作しELF-SR1本体ごと納品するケースなどを想定しており、すべての方向けの記事でありません。(正しい形で納品してちゃんと広めていってほしいという願いが込められています)

本編

ELF-SR1の取扱説明書を読もう

https://zenn.dev/yamaguchi_akmr/articles/17f2ed051de304
本記事は↑の記事の続きです。

視聴環境について

※ここではあくまでも取扱説明書に記載されている観点で記述します。同アドカレ内に展示についてをまとめる回を予定しており展示ノウハウ的なものはそちらにまとめる予定です。

視聴環境について公式ドキュメント上では下記のように推奨されています。

  • 周辺照度:100~1,000[lx]程度かつ顔表面100[lx]以上
  • 視聴距離:30[cm]~75[cm]、推奨35[cm]~50[cm]
  • 視聴範囲(水平):±25°
  • 視聴範囲(垂直):-40°/+20°

周辺照度

[lx]は照度を表す単位ですが、数字だけ見てもどれくらいの明るさがいいのかはなかなか想像がつきにくいものです。私も専門外ですので、下記サイトを参照の上、一部引用します。

https://www.rakuten.ne.jp/gold/garnier/light-info-g.html
デバイス周辺

デバイス周辺照度は100~1,000[lx]程度が推奨されています。
推奨最低照度100[lx]は「JIS Z91110:2011 照明基準総則」にて「落ち着いて生活行動できる明るさ」と定められています。
↑で引用したリンク先を見ると分かりますが、かなり暗い環境になります。
一方で、同照明下の同空間でも場所によって(照明からの距離や物理的なオブジェクトによって)大きく照度が変わるため、一概にこの値じゃなければ展示はできない!ということもないかと思います。ただ次項目で触れる顔表面照度についてはある程度留意が必要です。

顔表面

デバイスの特性上顔認識を行っているため、顔表面が暗いと顔認識が正しく行われなくなります。完全にできないわけではないと思いますが、顔認識の精度が下がり、結果として体験の質が下がってしまうことに繋がります。
さきほど引用したサイトを見るとわかりますが、顔表面と明るさと空間の明るさは同じではないため、空間用のライト顔認識用のライトのように別のものとして考えた方が良いといえます。※展示についてまとめる回で触れます

また、注意事項として

画面に直接外光があたらないようにして視聴してください。画面に光が反射すると立体視体験を損なうことがあります。
視線認識センサーが光源に向けられた環境は避けてください。

があげられていているため顔認識用に別途ライトを設置する場合は、画面へ反射しないようになど配慮が必要となります。

視聴距離

「テレビは離れて見てね!」の文脈よりは、正常に顔認識が行えて正常に立体視ができる範囲ととらえるのが良いと思います。
実際に、30cmよりも近い距離で視聴すると、顔認識はしてくれても映像が一部ぶれてしまったりなどが起こります。(距離によって顔認識もしない場合もあります)

遠い距離からの視聴では、体感1[m]くらい離れても見える気はしますが、顔認識が外れてしまったり、立体感が弱かったりなどが発生してきます
また、一定の距離を離れると、かろうじて顔認識はしていても立体に見えなくなります。この現象はコンテンツによって(unity上でのオブジェクト位置によって)異なるため精確にこの数値で立体に見えなくなる。ということは定義できません。
※見え方は個人差があるためあくまでも私の体感です。

コンテンツによって「一番きれいにみえる距離」は異なると感じています。具体的には下記のような要素が原因だといえます。

  • 表示しているオブジェクトのサイズ
    • たとえば、手のひらサイズのモデルなのか、等身大サイズのような大きいモデルの一部なのか、など
  • アプリ上での位置
    • 開発回で触れます。
  • 見え方の個人差

視聴範囲

視聴範囲については、公式ドキュメント見るとすとても狭いように感じますが、実際にはかなりきわどい角度でも視聴することが可能です。
ただし、コンテンツや体験者の動き方などによって、立体視が一部破綻してしまったり、顔認識が外れてしまうなどの問題が発生してしまうため、正常に安定して見える範囲くらいに考えておくとよいと思います。
(推奨範囲内でもコンテンツの作り方によっては、正常に安定して見えないこともありますため、開発する際は実機で見ながら微調整を推奨します。)

コンテンツを視聴する

メニューを使って調整する

公式ドキュメントを読まないと調整機能があること自体に気づけないことがあります。
一般的なモニターやテレビなどと同様に下記の項目をハードウェア側で調整することが可能でです。

  • 明るさ
  • コントラスト
  • 表示言語
  • オートシャットオフ
  • スピーカー音量

基本的には「明るさ」「コントラスト」はデフォルト値のまま利用で問題ないと思います。
ただ、コンテンツによって意図的にこれらの値を調整することでコンテンツへの没入感を高めたりすることもできそうかなと考えています。(個人の感想)

本体に内蔵されたスピーカー音量についてもハードウェア側で調整することができます。PC側で正常に音が出力されてるのに、ハードウェア側の音量がゼロに設定されていて音が出ない。などの問題が起こる場合があるため、店舗に置く際(理解度の低いアルバイトスタッフが触る場合)などは留意が必要です。
一方で、PCを操作することなく音量を調整することができるため、店舗スタッフなどがPC側の設定をいじる必要がなかったり、状況に合わせて簡単に音量調整することができます。

調整手順などは公式ドキュメントを参照してください。

主な仕様

本来であれば最初に確認するべき項目ですが、取扱説明書の最後のページにあるため最後に触れます。

パネルシステム マイクロオプティカルレンズ方式液晶パネルモジュール
パネル型サイズ 15.6型
ネルアスペクト比 16:9
パネル画素数(H×V)3,840×2,160 ピクセル 実際の立体視の有効解像感は4K以下となります。
有効表示エリア1(H×V)341.4 mm×190.7 mm
音声出力 5.5 W(1.5 W + 1.5 W + 2.5 W)
(通信制御用)端子
USB 3.2 Gen1対応
HDMI入力端子 3840×2160p(60Hz)、720×480p(60Hz)2、640×480p(60Hz)2
動作条件
温度 0 ℃~40 ℃
推奨使用温度 20 ℃~30 ℃
湿度 20%~80%(結露のないこと)
高度 2,000 m以下
保存・輸送条件
温度 -20 ℃~+60 ℃
湿度 20%~80%
消費電力 最大24 W
最大外形寸法
1(最大突起部分を除く)(幅×高さ×奥行
き)
383 mm×232 mm×231 mm
383 mm×232 mm×247 mm(アクセサリー含む
3)
質量
1 4.6 kg
4.9 kg(アクセサリー含む*3)
電源 DC IN:12 V

基本的な項目ですが、推奨使用温度は20℃~30℃となっているため夏場での利用には十分留意する必要があります。(直射日光が当たらない場所であっても屋外展示での利用は自己責任で行いましょう)

まとめ

前回から続いた取扱説明書を読む回もこれで終わりになります。取扱説明書のすべての項目に触れたわけではないので、必ず利用の前にご自身で取扱説明書をお読みください。また、引用部以外はあくまでも私個人(所属などに関係しない)解釈であり、公式見解などではありませんのでご注意ください。

明日は、実際にELF-SR1向けのコンテンツを作るための準備として開発者向けサイトとSDKなどについて触れる予定です。

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