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Scratch クローンの教え方

2021/02/10に公開

概要

Scratchでゲームをつくるのはキッズにとって楽しいものです。
どんなゲームをつくるのかにも依りますが、クローンが必要になるケースは多いです。

クローンという言葉は、ニュースでもクローン技術やクローン動物などと一般的に使われますが、
キッズの場合はというと。。

  1. 漫画や映画やテレビで知ったのか、なんとなくクローンというものを知っている。
  2. クローンという言葉自体を知らない。

というケースが多いです。

その一方で、クローンがどういうものかについて、Scratchで実際に動くものを見せるとキッズは何が起こったか一瞬で理解できます。

アイデア

まず動くものを見せて理解してもらう

  1. サンプルを見せ、クローンが何なのか説明し、理解してもらう。
  2. そのサンプルをそのまま真似てプログラムしてもらい、動かしてもらう

簡単なブロック構成で説明する

Scratchでのクローン処理は最低2つのブロックが必要です。


クローンを作る


クローンされたとき

クローンされたときは、開始イベントなので、ブロックを組み立てる際に、必ずブロック集合が2つに別れます。この流れを理解してもらうため、ブロックの構成はできる限り簡単にします。

このアイデアを踏まえて実践です。

実践

スプライトを出す

今回、スプライトは最低限の1つで行います

  • スプライト : 任意で一つ・・・この例では瓶(Jar)

使うブロックをステージにおく

動かす

| 状態 | 動き | 説明 |
| ---- | ---- | ---- | ---- |
| はじめ | | 瓶は中央にひとつ |
| 緑の旗を押す | | 瓶がクローンされ、それぞれどこかの場所へ動き始める|
| おわり | | 1秒後にとまる |

さいごに

クローンを使えるようになると、作れる作品の幅が広がります。
また、クローンを知らなくても、(同じものが出てくるという)直感的なものなのでキッズはすぐ理解できます。

簡単なブロックでクローンを覚えた後は、バリエーションを変えつつ理解を深めていくことが大切です。

  • 雪を降らせる
  • ボタンを押したらビームが出る
  • ブロック崩しゲームののブロックを並べる
  • 敵キャラを何体も出現させる
    などなど。

また、クローンを覚えた後、世の中のScratch作品を触ってもらい、クローンがどういう風に使われているかを体験してもらうことも効果的です。

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