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Scratch 座標の教え方
概要
Scratchでキッズにプログラムを教える際、早い段階で座標の概念が必要になります。
スプライトをある地点に表示させたり、移動させたりするときに必ず登場します。
Scratchでは座標をXとYの数値で表します。
X : -240 〜 240
Y : -180 〜 180
この座標、学年によって差はありますが、キッズにとっては難しいもので、こんな悩みが出てきます。
- 3桁の数値に慣れていない
- 負の数がわからない
- 上限(X: -240〜240、Y: -180〜180)という概念がわからない
- XとYが読めない(アルファベットがわからない)
- 2次元がわからない。(右にいくつ、上にいくつなら分かるが、斜めはイメージできない)
もちろん習っていなくても直感で分かるキッズもたくさんいます。
キッズによって理解しやすいもの、理解しにくいものもあります。
ひとりひとりの理解度を把握して教えると効果的です。
アイデア
ScratchにはXy-gridという背景が用意されてます。これが活用できます
Xy-grid
この座標は2つ特徴があります。
- Xがオレンジ色、Yが青色で表現されています。
- 100単位(0と100と200)に目盛りがついています。
この特徴を踏まえて実践です。
実践
背景とスプライトを出す
- 背景 : Xy-grid
- スプライト : 任意で一つ・・・この例ではこうもり(Bat)
使うブロックをステージにおく
ブロック
動かす
キッズに下記4パターンのXYを入力して動かしてもらい、何が起きるのか体感してもらいます。
位置 | X座標(オレンジ) | Y座標(青) | 結果 |
---|---|---|---|
右上 | 100 | 100 | |
右下 | 100 | -100 | |
左上 | -100 | 100 | |
左下 | -100 | -100 |
言葉で説明するときは、オレンジや青という表現を交えてあげるとイメージしやすいキッズもいます。
さいごに
座標をはじめて教えるときはこの辺りからです。
容易に理解できるキッズには物足りませんが、キッズの理解度に応じて教えてあげることが大切です。
座標は慣れも必要で、何回も触ることで慣れてきます。
何回もいろんな作品をつくっていくことで自然と身についていきます。
Discussion
私もScratchを数年、教えています。感想を。
内容を読ませていただきましたが、だいたい似たような形で教えています。
学年という分類はあまりよろしくないように思いますが1年生~2年生までは、やはり座標感覚が難しいようですね。3年生でようやくという感じです。
(もちろん早くから理解できる子供たちもいます)
わたしもこれは同意です、座標単体を教えるというよりも、「作品制作」を通して、座標をいつのまにか覚えていくというのが一番良いように思います。(「座標について教えて~」って子どもたちが迫ってくるときに私は上記の内容を教えたりしています)
そして内容に関するものとして、「ここの位置に動かしたらはこの座標になるよ!」という指導のみならず、「この座標にしたいときはどうすればいいかな?」という逆方向の操作を指導するのもまた良いように思います。そうすると、真に子どもたちがモノを自由に作れるようになっていくのが観察していて見ることができました。
あと、内容とは関係がありませんが、全角数値を入れてしまって、思ったように動かないってこともありますね(笑)。