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Scratch ワンスプライトパターン

2021/05/25に公開

概要

キッズにScratchでプログラミングを教えるとき、コードのブロックが持つ意味や内容を教えることも大切ですが、キッズにはそれぞれ苦手なブロックもあります。それぞれに苦手科目があるように。
そんなときは考えることを早々に諦め、早く答えを求めるようになります。

そんなときは、苦手なものでも理解しやすいように工夫します。

苦手なブロックを主題とし、ひとつのスプライトを使って必要最低限の構成で題材を組み立てます。
それがワンスプライトパターンです。

アイデア

ワンスプライトパターンの定義

まずワンスプライトパターンの定義です。

  1. 苦手なブロックを1つ決める
  2. 背景は、題材に応じたものを一つ選ぶ(背景なしも可)
  3. スプライトは、題材に応じたものを一つ選ぶ
  4. ブロックはスプライトにのみ配置する

題材を考える

次に題材を考えます。

題材については定義を満たせばお好きなテーマで構いません。
※定義に沿うとできることも限られるため、簡単な題材に仕上がります

このアイデアを踏まえて実践です。

実践

題材

キッズの苦手なブロックをもし〜ならとします。
題材は なぞなぞ にしてみます。

1回なぞなぞを出して終わりることにしますのでゲーム性はありません。
ゲーム性を入れると必要最低限ではなくなるためです。

背景を選ぶ

背景: Room1


Room1

スプライトをひとつ

スプライト: Dee


Dee

ブロックを組む

Deeのスプライトにブロックを配置します。

仕上がり

こんか感じに仕上がりました。

さいごに

とても簡単な題材でした。
それでもブロックの意味をしっかり理解してもらうときは、余計なものを省き限りなくシンプルな構成にすることが大切です。

キーボード入力が苦手なキッズや文字列を入力するのが苦手なキッズば、算数の足し算(1+3はいくつ?)という質問にすることもできます。

あたり or はずれ といったキッズが直感でわかりやすいモノを分岐にすることも重要です。

今回は「もし〜なら」のブロックを題材にしましたが、原則どのブロックについても適用できます。
一例ですが、キッズによってイメージしにくい、

  • メッセージ
  • アニメーション(消えて現れる幽霊効果など)
  • クローン
  • リスト
  • スプライトの他のスクリプトを止める
  • ブロック定義

あたりを題材にすることもできます。

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