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Direct Connectでのルーティング制御

2022/09/23に公開

ANSの勉強でDirect Connectのルーティングをメモ書きしていたのでまとめました

プライベートVIFとトランジットVIFのルーティング

BGP パス属性

基本的には下記の3つのパス属性を使用してルーティングを制御します

  • Local Pref
    • インバウンドとアウトバンドの両方で使用され、高い値が優先される
  • AS_Path
    • インバウンドとアウトバウンドの制御の両方で使用され、AS_Path が短いほど優先されます
  • MED
    • インバウンド制御で使用され、低い値が優先されます

Local Pref > AS_Path > MED の順で優先されるので、Local Prefで通信経路を制御パターンが多いです。またBGP パス属性は別として、より具体的なプレフィックスが一般的に最も優先されます

アウトバウンド経路


アウトバウンドの通信制御の場合は、Local Pref, AS_Path, MEDの3つのパス属性が使用できます

単一リージョンに複数のVIFがある場合、AS_PATH 属性を設定して、優先順位を付けることができます。しかし、マルチリージョンで複数のVIFの優先度を設定する場合は、AS_Pathが機能しないため Local Prefを利用します

リージョンに複数の仮想インターフェイスがある場合、AS_PATH 属性を設定して、AWS がトラフィックのルーティングに使用するインターフェイスに優先順位を付けることができます。ただし、Direct Connect 接続が VPC とは異なる AWS リージョンにある場合、AS_PATH プリペンドは機能しません。
https://docs.aws.amazon.com/directconnect/latest/UserGuide/routing-and-bgp.html#private-routing-policies

インバウンド経路

インバウンドの通信制御の場合は、Local Pref, AS_Path, MEDの3つのパス属性が使用できます。しかし、Local Prefをインバウンドの通信経路制御で用いる場合はBGP コミュニティタグを利用する必要があります

BGP コミュニティタグ

  • 7224:7100 – 低優先度
  • 7224:7200 – 中優先度
  • 7224:7300 – 高優先度

Local Prefの BGP コミュニティ タグも、AS_PATHより優先されて評価されます

パブリックVIFのルーティング ポリシー

BGP パス属性

下記のパス属性を使用してルーティングを制御します

  • AS_Path
    • パブリック ASN を使用している場合にのみ AS-Path プリペンドが利用できます

こちらもBGP パス属性は別として、より具体的なプレフィックスが一般的に最も優先されます

参考記事

https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/creating-active-passive-bgp-connections-over-aws-direct-connect/
https://docs.aws.amazon.com/directconnect/latest/UserGuide/routing-and-bgp.html
https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/knowledge-center/active-passive-direct-connect/

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