HA8000/TS10 のケースを流用する
ゴール
- ステータス表示7Seg LEDは諦める
- とりあえず普通の microATXマザーが使えるように改造する
やったこと
使える工具が弓のこ、ハンドニブラーしか無かったのでそれだけを使ってなんとかしている。
電動ドリルとかがあればもっと楽ができた気がする。
(2022/02/07追記)
電動ドリルがあってもあまり変わらない。あと安物の電動ドリル(〜4000円)だと回転数が低すぎてドリルの刃がすぐに[1]駄目になるので1万円くらい出したほうがいい。
背面パネルを切り落とす
マザーボードを固定するプレートにI/Oブラケット相当の部分まで含まれてしまっているのでI/Oブラケット相当の部分を切り落とす。 ┘ ←こういう形になっているので切り落として | にする
弓のこで切り落とせる。 この時、マザーボードを固定するプレートに貼り付けいている絶縁シートは剥がしておいた方がいい。傷がつくから。
CPUクーラー固定用ネジ受けを切除する
元のマザーボードでCPUクーラーを固定するために使っているネジ受けがマザーボードに接触するのでこれを切除する必要がある。数ミリ短くなってくれればいいので根本まで行く必要はない。
弓のこしかない場合は、ネジ受けを斜めに切ることで十分目的は達成できる。
電動ドリルがあれば、おそらく裏からドリルで揉んであげれば取れる…のではないだろうか。
I/Oブラケットの位置合わせ
I/Oブラケットをつけるのであれば、それにあわせてケースを切断する必要がある。
これはハンドニブラーを使って少しずつ現物合わせをするのが楽だった。
この時のポイントは、ちょっと小さめなところにあわせて、そこからは慎重に切ったほうが良いということ。大胆に行くとガバガバになるので…
なお、見た目でちょっと出っ張ってるなぁ…と思ったところはだいたい切断対象。そして、拡張スロットのかなり近くまで切ることになるので、拡張スロット部分にダメージを入れないように注意。
I/Oブラケットがいらない場合でも、ケース切断は必須。
ちなみに、PCI-Express等の拡張カードのスロットは場所がピタリと合うので加工は不要。
電源スイッチ等の配線
…実はここが書きたいだけだった。フロントの電源ボタン等のユニットは TS20でも共通。
┌──────┐
│02 01│ 01は赤いケーブルが出ている
│04 03│
│06 05│
│08 07│
│10 09│
│12 11└─┐
│14 13 │
│16 15┌─┘
│18 17│
│20 19│
│22 21│
│24 23│
│26 25│
└──────┘
上記の番号で
名称 | - | + | 備考 |
---|---|---|---|
電源LED | 02 | 04 | |
電源ボタン | 05 | 09 | (極性なし) |
メンテナンスボタン[2] | 07 | 11 | ピン番号間違いの可能性アリ。思ったように動かない |
HDD LED | 16 | 24 | |
BZR STOPボタン | 17 | 20 | (極性なし) ※間違えてるかも |
RESETボタン | 19 | 23 | (極性なし) ※間違えてるかも |
ERR LED | 22 | 26 |
TS20 の場合
- ピンのピッチが狭い。普通にマザーボード等で見るピンピッチの半分くらいになっている(2.54mmではなく2.0mmだと思われる。 TS10は2.54mm)
- なのでピンを引き出す際に使うジャンパワイヤは狭いピッチのものを使う必要あり。
- フロントの電源パネルユニットは共通なのでTS10のケーブルをTS20に流用するとTS10と同じように扱える
- TS20の場合(TS10もかもしれないが)電源ボタン、電源LED、HDD LED以外のピン配置は怪しい。間違っているかも。
その他
電源ユニット
電源ユニットのネジ穴はだいたい合う。しかし、電源ユニットの吸気ファンが下を向いてしまうため、あまり嬉しくない。また、ただでさえ吸排気ファンがないので下向きだと温度的に厳しい(別にコケる程ではない。ちょっとCPUファンが回るかなぁという程度)
電源ユニットを逆さまにすると排気が行われるようになるので、CPU温度もだいぶ楽になる感じ。ネジは一本しか合わなくなるが、ハニカム部分に固定したりすることでどうにかなる(そもそも、一本だけでも程々に止まるし、土台もあるので…) 電動ドリルがあれば、適切な位置に穴を開けることでうまく止められるようになるはず。
上部5インチベイらしきもの
おそらく普通の5インチベイx2 が謎のルーバーと、謎のケージで塞がれている。
これは、フロントパネルのネジを全部取り外すと取れる。
普通に切り取ってしまえば普通に5インチベイx2として使えると思われる。
## 蛇足
雑記
- マザーボードの型番は GA-6LASV1 rev 1.1 だが、これの資料は探した限りなさそう。
- 似たような型番の取説は出てくるが、ピン数が24ピンだったりして流用できない。
- とりあえずこれで使えるようにはなるが、全面ファン、背面ファンは別途考慮が必要。背面8cm、前面は12cm(5インチベイががら空きなのでそこに入るサイズなら入る)といったところか。
TS20 のケース流用
TS20のケースは、最初から普通にATX(E-ATXも行けそう)仕様にだいぶ近い。
- 電源ユニット部のサイズはATXではないので加工というかブラケットが必要。片方に寄せればネジが2本入るので、それでOKとするならOKではある(ネジがない方はケース内部に支えるような形が出ている)
- フロントの5インチベイと思しきもの(下部)は固定箇所が(おそらく)エンクロージャ専用になっていて普通ではない(固定はブラケットを自作すれば行ける)
- フロントの5インチベイ(上部2スロット)は普通に使えそう。
- 導風板(黒いカバー)は中央部分だけ活かして後は切除するしかなさそう。自分が使うマザーに合わせてカットしても良いのだが、CPUクーラーとかを選ぶようになって面倒だと思う。
- 導風板をカットすると背面ファンが固定できなくなる。正確にはネジ2本しか止まらない。うちのサーバーで試してみた範囲では2本でも特に問題なく使えている。
- これは、TS10も同じだが、床に直置きする場合はちょっと持ち上げるようにしておかないとケースのフロントパネルが開けられなくなる。(フロントパネルがちょっと下がり気味になるので床に引っかかってあかない)
- 足は http://www.shop-siomi.com/shopdetail/000000000041/ のようなのをつければ良いと思う(私は処分するPCケースについてた足を移植した)。ケースにドリルで穴を開けてネジとナットで止める感じ。 両面テープで貼っても良いかも。
- TS20に関しては重量がすごい(25kgとか)のでキャスターをつけてしまった方が良いかもしれない。
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