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Lookerの備忘録⑥ ダッシュボードで文字の大きさや色を変えたい時にはhtmlをイジろう
前回はこちら!
Lookerでダッシュボードを作成する際、標準状態ではテキスト(ディメンション値やメジャー値)の表示方法がやや限定的に感じることがあるかもしれません。たとえば「特定の値を太字で目立たせたい」「フォントサイズを小さくしたい」「色を変えたい」といったニーズは日々のレポート作成でよく出てくるものです。
実はLookerでは、html
パラメータを使うことで表示テキストに任意のHTMLタグ・スタイルを挿入し、文字の見た目を自由にカスタマイズできます。これによってダッシュボード上の値を強調表示したり、行ごとに色を変えたりと、柔軟な視覚表現が可能になります。
基本的な書き方
LookMLでディメンションやメジャーを定義する際、html:
パラメータを利用して表示上のスタイルを変更できます。
以下は特定の値が含まれる場合に太字や色を変更する例です。
dimension: TYPE {
description: "TYPE"
type: string
sql: ${TABLE}.TYPE ;;
html:
{% if value == 'type1' %}
<span style='font-weight: bold; color: red;'>{{ value }}</span>
{% elsif value == 'type2' %}
<span style='font-weight: bold; color: blue;'>{{ value }}</span>
{% elsif value == 'type3' %}
<span style='font-weight: bold; color: orange;'>{{ value }}</span>
{% else %}
<span style='color: black;'>{{ value }}</span>
{% endif %}
;;
}
このように設定すると条件に合わせて色が変わります。
フォントサイズを変える場合
フォントサイズを小さくしたい場合は、同様にHTMLタグ内でfont-size
を指定します。
たとえば、以下のようにすることでタイトル用フィールドの文字サイズを変更可能です。
dimension: TITLE {
type: string
sql: ${TABLE}."TITLE" ;;
html: <p style="font-size:9px">{{ value }}</p>
}
これでダッシュボード内では文字の大きさが変わります。
色々検証しましたが、デフォよりやや小さく表示できるので9px
はおすすめです。
今回はかなり簡素な内容になりましたが、意外と需要のある話だと思います!
次はダッシュボード内でMarkdownを使って画像を表示させるについてです!
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