Debian bullseye Early Access
要約
Debian 11 Bullseyeのインストーラを試す方法です。これは記録です。
usb memory stickを使って、Ryzen 7の入った、Lenovo M75t gen2へインストールします。
AMDのRyzenを使っているひとは、Debian bullseye installerを使うと新しめのカーネルを
つかってインストールできるので、Ryzen/Ryzen APU/GPUの対応が進んでおり、使う価値があると考えます。
これを書いている段階では、Kernel 5.10.0-4がインストールされます。内容は試した
時期によって変わることがあります。
はじめに
作業をやった部分から、更新します。
この文章を書いた動機
Debian installerをテスト時、まごつかないようにドキュメントを整備する。
自分がやったことを他人にも試してもらうため。
この文章はだれ向けか
Linuxのコンソールを使っている。かつDebian installerのテストをしたい人。Install時から新しめのカーネルを使ってRyzenを動かしたい人
この文書の読み方
つかったもの
PC
Lenovo M75t gen 2 Ryzen 7
secure boot
enabled
手順
概略の手順として、下記の順番になります。
- isoのダウンロード
- usb memory stickの用意
- usbへisoイメージを書き込む。
- usbからbootするように、biosを設定してreboot
- installerを実行
installerを実行した後に、今回のスペシャルメニューとして
ibus-mozcをインストールすると、自動的に日本語が入力
可能になるかを試します。
上記は、DebianのDefault、Gnomeが、絵文字を使うためパッケージが追加されたので、ibusが必須となったためです。
Gnome以外をインストールして、日本語環境を設定したり、Gnomeでも自分で日本語環境をim-conrfigなどを使って設定できるなら、べつに好きな方法を使えば良い。
あくまでも既定値でインストールしたとき日本語がはいらない。というのを救う手段なので。
isoのダウンロード
Index of /cdimage/weekly-builds/amd64/iso-dvd から、isoイメージをダウンロードします。でかいので、ぼちぼちどうぞ。
usb memory stick の用意
上記のDVD imageが、3.7Gなんで、それより大きいusb memory stickを用意します。最近は安価に出回っているので、中身を潰してもいいヤツを確保してください。
usb へ iso image を書き込む
注意 usb memoryの中身を上書きします。
確認方法
Linux マシンでの確認方法
usb memory stickをlinux machineにさして、 dmesgを確認して、/dev/sdXのxが何に割当たっているか確認します。ここを間違えると、正常な機器をぶっ壊すことになるので、指差し呼称をして確認するぐらいの慎重さがいるでしょう。
usb meory stickをぶっ刺してからsudo dmesgすると
下記のようなメッセージが、出ているはずです。
[97646.998501] usb-storage 4-1.1:1.0: USB Mass Storage device detected
[97646.999332] scsi host5: usb-storage 4-1.1:1.0
[97648.191812] scsi 5:0:0:0: Direct-Access I-O DATA USB Flash Disk 1100 PQ: 0 ANSI: 6
[97648.192778] sd 5:0:0:0: Attached scsi generic sg3 type 0
[97648.193966] sd 5:0:0:0: [sdd] 15694656 512-byte logical blocks: (8.04 GB/7.48 GiB)
[97648.194630] sd 5:0:0:0: [sdd] Write Protect is off
[97648.194636] sd 5:0:0:0: [sdd] Mode Sense: 22 00 00 00
[97648.195299] sd 5:0:0:0: [sdd] Write cache: disabled, read cache: enabled, doesn't support DPO or FUA
[97648.210616] sdd: sdd1 sdd2
[97648.214339] sd 5:0:0:0: [sdd] Attached SCSI removable disk
書き込み
$sudo cp path/to/debian-testing-amd64-DVD-1.iso /dev/sdX
で書き込みます。
ネットでは様々な方法で書き込む方法が掲示してあります。ここではDebianの前バージョンbusterにおけるインストール方法で書いている方法を使いました。[1]
上記の情報から、下記になります。あなたの環境はわたしと違います。コピペ実行しないで
間違えて書き込むと書き込んだ先のデータが潰れます。
sudo cp /home/yabuki/Downloads/debian-testing-amd64-DVD-1.iso /dev/sdd
素っ気なく、なにもメッセージがでることなく、終わります。書き込みが無事に全部終わっているか確認すべく、syncコマンドを実行しておくのが良いでしょう。
心配性のひとは、accessランプがついた、usb memory stickを使うといいでしょう。
わたしは、CPコマンドが帰ってから、syncを三回実行します。
そして、おもむろにusbを引っこ抜いて、Lenovo M75t gen 2にさします。
usbからbootするように、biosを変更する
F1を使う作法や、DELを使う作法などありますが、Lenovo M75t gen 2はF1でした。ユーザマニュアルを見ましょう。[2]
install
とくに、初期状態だと、日本語を選択したあとは、マシン名とか、rootやユーザ設定をするぐらい。
ディスクの切り方にこだわりがあるなら、好きなように切ってください。
わたしはHDDとM2を積んでいるので、/ はbtrfsとした。
swapはHDDに置きました。SWAPすると負け前提です。
その他はとくに気にならなかった。 secure bootもon設定のままでした。
しかし、biosを変更せずに、インストール後bootした。
desktopとかも、わざとdefault設定のまま、gnomeでやった。
追加でやったこと
Gnomeを選択したので、ログインしたら当然gnomeがあがってくる。
sudoの設定はせずにrootを有効にしていたため、su -
したい。
Gnome検索でtermを入力するとgnome-terminal? が選べる
そのターミナルで、su -
する。
そのあとapt update;apt install ibus-mozc
を実行する。DVDを入れろといわれるので、もうネットワークにつながっているなら、
vi /etc/apt/source.ist
を実行し、DVDの参照をやめてしまおう。
apt lineが、初期値ではmain のみになので、必要に応じてcontribやnon-freeを追加する。
ログアウトして、ログインしたらgnome-terminalでibus-mozcが動いているのが確認できる。
ちなみに、つないだキーボードがHHK Professionalでした。漢字キーを探すのが面倒で、全部GUIで日本語入力をonにしました。使い込むなら、このへんもibus-setupあたりで確認して設定するのでしょうね。
別の記事でやる予定
下記のリストは、別の記事でやる予定です。
- 画面解像度を変える
- 自分が主に使っているi3wmへ変更方法
- NICOLA(親指シフト)入力が恋しいので、その設定方法
参考にしたドキュメントたち
参考にしたドキュメントは、footnoteに番号で対応付けてあります。
謝辞
2021-03-22に開催された、Debian勉強会にて、情報を頂いた各位
さいごに
件名 | 日付 |
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記事を書いた日 | 2021-03-21 |
記事を変更した日 | 2024-10-23 |
上記は、この記事の鮮度を判断する一助のために書き手が載せたものです。
詳細な変更履歴は、 GitHub - yabuki/friendly-potato: zenn-contents を参照してください。
記事に対するTypoの指摘などは、pull reqをしてもらえるとありがたいです。受け入れるかどうかは、差分とPull reqの文章で判断いたします。
-
Debian GNU/Linux インストールガイド の「4.3 USBメモリでの起動用ファイルの準備」 ↩︎
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