世界初の完全自律型AIエンジニアのDevin AIが、ソフトウェア開発の未来を塗り替えるかもしれない
🤖 Devinとは
Devinは、2024年3月12日にAIスタートアップのCognition社から発表された、完全自律型AIソフトウェアエンジニアです。これまでのAIもコード生成はできましたが、Devinならばプロンプトからシステムの設計からデバッグ、デプロイまで全てをこなしてくれます。
ちなみにに「devin」とは、フランス語で「占い師, 巫女」などの意味があるそうです。
✨ Devinの凄さ
この動画は、「ライフゲーム」をプレイしたいと思ったので、Devinに作成を依頼してみたという冒頭から始まります。「ライフゲーム」とは生命の誕生や死を計算機上でシミュレーションするゲームです。
まず、ページがロードされた瞬間に始まる個人用の「ライフゲーム」を作成するようDevinに伝えています。するとDevinは以下の手順を実行しました。
✅ 新しいReactアプリケーションを作成し、Chakura UIを含む必要な依存関係のインストール
✅ ReactとChakura UIを使用してフロントエンドの環境設定
✅ 開発サーバーを起動し、プライベートIPアドレスでサイトが実行されていることを確認
✅ ライフゲーム実装のために、p5.jsライブラリをCDN経由でindex.htmlファイルに追加
✅ Reactアプリケーション内でライフゲームコンポーネントの機能と応答性を実装し、確認
そしてDevinは完成した「ライフゲーム」をデプロイまで行ってくれています。
✅ 本番ビルドの準備をし、Netlifyにデプロイ
Devinは、ゲームの制作を開始してからわずか13分でデプロイを完了し、URLも共有してくれます。ここからバグの修正を含む調整をユーザーがDevinに指示します。
- 3秒後に一歩進むだけでそれ以上何も起きないという問題の修正
- フォントサイズやフレームレートに関する調整
- ウィンドウサイズの変更でサイトが崩れる問題の修正
- ユーザーがマウスドラッグでブロックを生成・移動できるよう機能の追加
最終的にこれらの要望に対応し、トータル60分でゲームの作成が完了しています。実際にDevinで作成された「ライフゲーム」をこちらのURLから遊ぶことができます。
現在のAIは、ある程度プログラミングスキルを持つ人が作業を効率化する手段でしたが、Devinを使えば、プログラミングの知識が全くない人でもプロダクトを作り出せます。もちろん、バグ修正などの指摘はある程度の知識を必要とするかもしれませんが、それでも従来のAIとは比べ物にならない進歩を遂げています。
ただ、疑問が一つ。今回の「ライフゲーム」はフロントエンドのみで、バックエンドの構築はどうなのか、という点です。ゲームなら、ユーザー認証やランキング機能なども欲しいです。それが可能なら、さらに素晴らしいと思います。
Devinに関する他の動画を見たい方はこちらを参照ください。
⚖️ Devinと従来のAIの比較
SWE-benchの評価によると、Devinは提案された課題の13.86%をエンドツーエンドで正確に解決しました。SWE-benchは、実際のソフトウェアプロジェクトの課題を基にした能力テストで、GPT-4やClaude 2など以前のモデルと比較しても、Devinの成果は格段に優れています。
📚 Devinの利用方法
Devinは一般に使うことはできませんが、公式サイトからウェイトリストの登録が可能です。
🤔 まとめ
少し大袈裟なタイトルをつけてしまったかもしれませんが、今までのAIと比べ物にならないほど進化した印象を受けました。使ってみたいというワクワク感がある一方で、ソフトウェアエンジニアの仕事がAIに置き換ってしまう日も近いのかなとも思いました。ぜひ、みなさんのDevinに関する意見やコメントも共有していただけると嬉しいです!!
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