Postmanの導入
はじめに
AWS上に構築したREST APIの動作確認にPostmanを利用しています。
久しぶりに利用すると使い方を忘れているため、導入用の簡単な手順になります。
動作確認環境
- REST APIは、AWS APIGateway+Lambdaで構築。
- APIGatewayの認証方法はIAMを指定。
- Postmanツールが動作するローカル環境は、Windows。
前提条件
- APIGatewayを実行可能な権限を持つ、AWSアクセスキー/シークレットキーが手元にあること。
- 無い場合、自身で発行するか組織の管理者に発行してもらうこと。
- Postmanのアカウントは作成せず、未ログインで利用。
インストール方法
- 下記サイトから、Windows版をインストール。
https://www.postman.com/downloads/ - インストール後、以下のUIが起動すればOK。
Postmanにテスト用APIを作成
① 環境変数の追加
開発やステージング環境など複数の環境を扱うために、環境変数を定義する。
-
右上のEnvironmentのマークをクリックし、表示されたダイアログで
Add
を選択。
-
環境名は
Dev
(任意)とし、以下の環境変数を追加。
入力が完了したらSave
を選択し保存する。Variable Initial Value 補足 BASE_URL https://xxx APIのURLのPrefix AWS_ACCESS_KEY_ID ※前提条件で取得したキーを指定 AWS_SECRET_ACCESS_KEY ※前提条件で取得したキーを指定 -
環境の新規作成が完了したため、EnvironmentでDevを指定する。
同様の手順で、Stg/Prdなどの環境を個別に作成し、切り替えて利用することになる。
② コレクションの作成
Postmanはコレクションという単位でまとまったAPIの呼び出しを管理できる。
今回は、UserAPI
コレクションを作成する。
③ APIリクエスト定義の作成
-
②で作成したコレクションから、
Add Request
を選択。
-
タイトルを入力する。ここでは、
ユーザー情報の取得
とする。後で見て分かりやすい名前にすること。 -
APIの定義に従ってURLを入力する。
今回のテスト環境では、ユーザー一覧からユーザーIDを指定し、ユーザー情報を取得するAPIとした。{{BASE_URL}}/users/123
-
{{}}
で囲むことで、①で追加した環境変数を参照できる。 - 123は、取得対象のユーザーID
-
-
現時点でのリクエスト定義の状態
-
AWS IAM認証のためのリクエストヘッダを追加する。
AuthrizationからAWS Signature
を選択する。
-
①で追加した環境変数を指定し、
Save
を選択する。
APIリクエストを実行する
上記 ①~③で準備は完了したため、Send
を選択し、実際にリクエストを送信する。
青枠で囲った以下が確認できれば、正常動作が確認できたことになる。
- HTTPステータスが200であること
- 期待したレスポンスが返ってくること。
{
"user_id": 123,
"name": "tanaka",
"address": "Tokyo shibuyaku."
}
最後に
Postmanを導入し、IAM認証を設定したREST APIに対して動作確認を行うことができました。
導入編のため、必要最小限の内容になっています。
今回作成したコレクションに他のAPIリクエスト定義も追加し、色々試してみましょう。今後の展開として、コレクション全体をまとめて自動実行することや、リクエスト結果をテストすることも可能です。
Discussion