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Flutterとバイブコーディングを駆使して開発したアプリで感じたこと

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はじめに

iOSは12本、Androidは2本でそのうち今回の含めてFlutterアプリは2つ作成してリリースした経験があります。
前回Flutterで個人アプリを開発したときはChatGptを少し使う程度だった気がします。今回はAIエージェントでバイブコーディングを駆使して制作するのはどこまでできるのかを検証を込めて試してみました。

業務ではAIは駆使していますが、既存サービスで且つ複雑な処理のため少しAIでは難しいことが多々あり壁にぶつかります。これはしばらくAIが進化しても人が確認して直さないといけないと感じています。3年後ぐらいになったらまた変わるかなと思います。すでに十分にエンジニア業界でもディスラプションが起きている印象です。

今回は仕様も自分で作成でき新規開発という自由自在な環境でバイブコーディングをしてみます。

新規Flutterアプリの概要

記念日はいつ?というアプリで記念日を通知でリマインドするアプリです。
あなたや家族、友人、ペットなどの大切な記念日を逃しません。
登録も簡単で誕生日を設定するだけです。カスタムで結婚記念日などの記念日を登録して1周年などで通知することもできます。
記念日アプリは有象無象にありますが、このアプリの特徴は誕生日から、生まれた1000日目、10000日目などのキリ番や、7777日目などのゾロ目などを教えてくれるところです。
多くの人は誕生日は祝うが、10000日などは大体気が付かずに通り過ぎてしまいますが、誕生日より生まれて10000日の方がよほど記念すべき日だと思ってます。その日に家族友人にサプライズプレゼントなど送ったら大変に喜んでくれるのかなとこのアプリを制作しました。
(いくつか記念日アプリを探してみましたが同様のアプリは見当たりませんでした。)
共感していただける方はぜひ使ってみてください。

動作と画面

まずは画面構成の検討

これはデザイナーと相談してFigmaで制作しました。Figmaって意外と料金高いので個人だとなかなか手が出ませんが、デザインといえばFigmaということで選定しました。

実装で利用したAIツール

  • GitHub Copilot
  • Cursor(ChatGpt5,Cloude-sonnet)
  • cline(OpenRouterを使って各モデルを利用)
  • ChatGpt

アイコンとストア画像に関して

こちらはデザイナーに依頼しました。今回のアプリのイメージが伝わる訴求力があるものとして作りました。

アイコンの反映

ここに関してはAndroid,iOS個別にアイコンを作成して配置する必要があるところですが、なんと一つアイコンを作るとFlutterがそれぞれを良きサイズで配置してくれます。これは便利。

https://pub.dev/packages/flutter_launcher_icons

審査

iOS / Androidともに一発で通りました。初回のためどちらも1日以上かかったかと思います。
Androidの方が初回は審査が遅かったです。たまたまかもしれません。

制作期間

2025/9月の13-15の三連休が主な開発期間です。
このアプリを企画して作りたいと思ったのは実は2025年1月ぐらいなので実際に重い腰を上げて作り始めるまでにだいぶ時間がかかりました。デザインなどはデザイナーにお願いしてだいぶ前に完成していました。
実際の開発期間は合計でバグ修正など含めて5日ぐらい。30時間ぐらいでしょうか。
おそらくAIを使わなかった場合はこれの3倍ぐらいはかかっていたと思います。

バイブコーディングの感想

新規アプリでバイブコーディングだとレイアウト周りはほとんど任せられるのと、バグがあった場合もAIの力を借りるとほとんどコードを書かずに対応できました。
割合で言うとAIが9割、自分で対応した部分が1割ってところです。何をAI以外で対応したかというと、文言修正や細かいレイアウトの修正やiOS/Androidの挙動の違いによる微修正あたりが主だったのでメイン機能はほぼAI任せでした。

開発体験が今までとは全く違いAI任せと言う感想です。
Xでもよく見かけますが非エンジニアの主婦などがアプリを作成しましたなどのツイートをよく見かけるようになりましたが、非エンジニアでもアイデアを形にできる時代だと思います。

バイブコーディングだとエンジニアスキル入らない?

これについてはまだNOだと思います。そもそもiOS/Androidの全体の仕様や機能は把握してないと厳しいです。それとリリース作業などはAIに聞きながらも自分でやる必要があります。
プロンプトについても開発経験者の方が的確なプロンプトを打つことができます。
しかし間違いなく開発の参入障壁は落ちました。これは非常に良いことですが、有象無象にアプリがさらにリリースされていくことにもなるので、より良いアプリを作る企画力が重要になるのかなと思います。

リリース後の宣伝はどうするか

これは個人では難しく個人でアプリを簡単に作れてもマネタイズまでは広告費や知り合いにインフルエンサーなどがいるのであれば、その力を使えると1番いいかなと思います。
今回のリリースしたアプリはiOSは100を超えましたがAndroidは5程度です。日本だとやはりiOSの方がリリースで有利なんだと思います。
ちなみに今回のアプリも含め全て宣伝はTwitterのみです。
やはり個人アプデはどんなにいいアプリだとしても伸ばすのは昔よりかなり難しいですね。

Androdのリリースはするべきなのか

個人的な所感、やはり日本だとAndroidアプリのリリースをしても個人情報を晒しているだけでリリースメリットが低く感じます。最初はiOSのリリースだけの方がコスパがいいのかなと思いました。
ということはFlutterでなくてSwiftでいいのではとも思いました。。

リリースアプリ(記念日はいつ?アプリ)

下記が作成したアプリです。よかったら使ってみてください。

Flutter過去作品(QRコードアプリ)

QRコードアプリは有象無象にありますがリハビリで作成したものです。広告なども全く入れてないので使い勝手はいいかと思います。ぜひ使ってください。

X(Twiter)の宣伝
https://x.com/mycb750/status/1691781853701943373

さいごに

バイブコーディングのパワーに驚かされました。
今までの金科玉条の考え方で積み上げ学習というのはもう老害なのかと思います。
現代の開発手法を駆使して効率よく開発することが求められるので順応能力が高い人が生き残る気がしました。

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