自宅鯖を運用する上で気をつけていること
STECH / 愛知工業大学 システム工学研究会 共同企画 Advent Calendar 2022参加記事です
※元はQiitaに上げていた記事ですがスパム判定食らって非公開にされたのでZennで公開します
自宅鯖を運用していく上で恐ろしいのは火災とハードウェア障害と電気代です
今回は私が自宅鯖を運用する上で気をつけていることをまとめました
スペック
一号機
CPU: i3-8300T
RAM: 24GB(8+8+4+4/ddr4)
HDD: 54TB(6TBx11/raid6/sata)
SSD: 1TB(nvme)+500GB(sata)
OS: ProxmoxVE
二号機
CPU: E3-1241 v3
RAM: 24GB(8+8+4+4/ddr3)
SSD: 128GB
OS: ProxmoxVE
Other: PT-2
火災対策
燃えても大丈夫(そう)なケースを選ぶ
メインで使用しているサーバーはFractal Design製の密閉タイプのケースを使用しています
燃えそうなものから離す
万が一燃えて火が噴き出してきても影響が少ないように背面は他に物のない壁際に配置しています
また、そばのカーテンを取り外してあります
内部の清掃を行う
ホコリは火災の原因になりやすいため定期的に清掃を行っています
電源は新品を使う
我が家のサーバーは基本的に中古やジャンク品で構成されていますが、電源は万一燃えたときが怖いので新品を使用しています
※この他ストレージ関連は新品を使用しています
障害対策
カーネルパニック対策
サーバー上で動かしているソフトの影響でOSごと止まることを防ぐためにProxmox上にOSを配置してその上でソフトを稼働させています
また、役割ごとにVMを分け、まとめて落ちることが無いように対策しています
IOエラー対策
HDDを12台繋いでいる都合上SATAケーブルの接触不良によるIOエラーが発生しやすいです
そのため、HDDスロットに入り切らない分はHDDケースを導入して接続を安定化させています
HDD故障対策
mdadmを使用してraid6を組んでいます
SSD故障対策
一時ファイルの読み書き回数(&容量)がとても多いため、SSDではなくRAMディスクを使用しています
停電対策
UPSを導入して一定時間は稼働を続けられるようにしています
業務用ルーター(new)
一般家庭用ルーターを使用していたのですが、月間30TB弱のトラフィックに耐えられず、瀕死になっていたためRTX1210を導入しました
電気代対策
CPU
NASだけであればceleronあたりでも大丈夫でしょうが、他の用途にも使用しているためT付きのCPUを使用して省電力化を図っています
※二号機はマザボがcoreシリーズ非対応のため未実施
その他
IP変動対策
VPSを借り、その上で動かしたSoftether VPNとnginxを使用してプロキシさせています
また、一部はCloudflareのcloudflaredから外部へ公開しています
監視
監視用としてprometheus+grafanaを導入しています
今後の予定(できれば)
HDD->SSDの置換
現状HDDのみで100W以上消費しているため可能であれば置換したいです
ただ、未だ容量単価の差はかなりあるため電気代のみで収支がプラスになるかは微妙です
予備パーツの常備
現状故障が発生した場合、近くのヨドバシかドスパラの通販で調達をする必要があるためダウンタイムが大きくなりがちです
そのため、未使用品のパーツを常備しておきたいと思っています
UPSの強化+範囲拡大
現状メインサーバーの消費電力が大きすぎる(アイドル時120W前後)&UPSが弱いため、他の機器をUPSに接続できていません
いずれは自宅鯖2号機やネットワーク関係もUPSに接続したいと思っています
Discussion