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Convex Chefが個人開発にとても良い

に公開

はじめに

今まで個人開発では、Claude Codeでアプリケーションを開発し、バックエンドにはFirebaseかSupabaseを使っていました。どちらも良いサービスですが、毎回手動で認証機能やDB機能を設定することを面倒に感じていました。
より便利なサービスを探してみたところ、Convex Chefを見つけました。
https://chef.convex.dev/

Convex Chefとは

一言でいうと、Google AI StudioにあるBuild機能の上位版という感じです。以下2点がGoogle AI Studioより優れていると感じています。

  • Vibe Codingの精度が高い
  • Vibe Codingによるサービス開発とバックエンド(認証、DB、API作成など)が一体になっている

Vibe Codingの精度が高い

Google AI StudioのBuildだと、一発のプロンプトで完璧に動作するコードは難しい印象を持っています。しかし、Convex Chefだと一発で問題なく動作するアプリケーションを作成することができます。追加の指示に対しても的確に対応してくれ、体感としてはClaude Codeに近い精度です。

バックエンド一体

Coding Agentとバックエンドが一体になったサービスなので、毎回開発者が設定する必要がありません。バックエンドはconvexフォルダ内で設定されており、設定ファイルもAIが作成してくれます。

やってみた

Convex Chefを使って、わずか数時間で2つの家族向けツールを作成できました。実現したいことを箇条書きで簡単に入力するだけで、基本機能が完成しました。

買い物リスト

妻と私で買い物リストを共有するためのサービスです。普段はSlackで買い物リストを作り管理していますが、Slackでの文字入力を面倒に感じていました。そこで、頻繁に購入するものはあらかじめ登録しておき、商品や数量を選択するだけで買い物リストを作成できるサービスを作ることにしました。


実際の買い物リスト

お薬手帳

妻と私で家族全体の処方箋を管理するためのサービスです。小さい子どもがいると病院に行くことが多く、薬の履歴管理を課題に感じていました。そこで、簡単に薬を記録し家族みんなが確認できること、簡単に薬の履歴を表示できることを目的にお薬手帳アプリを作成しました。
このアプリでは、処方箋画像をアップロードすればAIで自動的に内容を読み取り、簡単に記録することができます。OpenAI APIを利用していますが、そのAPI KeyもConvex Chef内で登録でき、独自のAPI Keyを利用することができました。

まとめ

Convex ChefはVibe Codingの精度が高く、かつバックエンド一体であるため、私が個人サービスを開発する際の第一選択肢になりました。数時間で実用的なアプリを作ってリリースできる手軽さがとても魅力的です。
私が把握する限り、GitHubレポジトリと連携する機能がないなど物足りないところもありますが、メリットが大きいサービスです。無料枠である程度のものは作れると思うので、ぜひ利用してみてください。
https://chef.convex.dev/

備考

ややこしいですが、Convex自体はOSSです。npm create convex@latestコマンドを実行すれば、ローカル環境にプロジェクトを作成し、バックエンドと一体になったアプリケーションの開発を始めることができます。Convexをベースとし、AIによる開発を支援するのがConvex Chefの役割のようです。
https://github.com/get-convex/convex-backend

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