長くなったので続きを分けました。
https://zenn.dev/xiangze/articles/2878bdf7c4d77c
で確率分布に対する色々な不等式を紹介しましたが、
その中でも対数 Sobolev 不等式と Talagrand 不等式の改良について
では分布関数の分散が大きい場合、小さい場合に対数 Sobolev不等式とTalagrand 不等式の改良が行われています。
defict δを不等式の両辺の差として定義する
δLSI(μ):=21Iγ(μ)−Entγ(μ)
δTal(μ):=Entγ(μ)−21W2(μ,γ)2
deficit の非自明な下界を評価することにする
分散が小さい場合の改良
0<β≤1を満たすとしμ∈Pac2(Rn;γ)に対しcov(μ)≤βInならば
δLSI(μ)≥δTal(μ)=2n(logβ−1+β1)
δTal(μ)≥2(β−1)n(2(1−β)+(1+β)logβ)
分散が大きい場合の改良
μ∈P2(Rn),dμ(x):=f(x)dxである確率密度関数fに対し(定数βがあり)
∇2logf≥−β1In⇒cov(μ)≥βIn
∇2logf≤−β1In⇒cov(μ)≤βIn
Δlogf≥−βnIn⇒Tr[cov(μ)]≥nβ
であり
(β≥1かつfがβ-semi-log-subharmonic)または(β≤1かつfがβ-semi-log-concave)のとき
δLSI(μ)≥δTal(μ)=2n(logβ−1+β1)
(β≥1かつfがβ-semi-log-convexと∇2logf≤0)または(β≤1かつfがβ-semi-log-concave)のとき
δTal(μ)≥δTal(γβ)=n(β−21logβ−1)
これは機械学習、統計力学の文脈で意味がありそうです。
その他
Discussion