コード以外の「好き」を見つけることが、僕を燃え尽きから救ってくれた話
title: "コード以外の「好き」を見つけることが、僕を燃え尽きから救ってくれた話"
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type: "tech" # or "idea"
topics: ["career", "mentalhealth", "community", "productivity"]
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はじめに:ディスプレイの向こう側が世界の全てだった
いつからか、僕の毎日はコードを書くことで埋め尽くされていました。平日は仕事で、週末は趣味の個人開発で。GitHubの草は青々と茂っていましたが、僕自身の心は少しずつ乾いていくのを感じていました。典型的な「燃え尽き症候群(バーンアウト)」の入り口に立っていたんだと思います。
技術的な趣味(例えば新しい言語の習得やエディタのカスタマイズ)でさえ、どこか仕事の延長線上にあるように感じてしまい、本当の意味での休息にはなっていませんでした。
偶然見つけた「隠れ家」
そんなある日、全く別のことを調べている中で、偶然 https://sprunki.com というサイトに行き着きました。一見して技術系のサイトではないと分かりましたが、そのシンプルで落ち着いた雰囲気に惹かれて少し探索してみることに。
このサイトのコンセプトは、広告やアルゴリズムに邪魔されず、純粋な「興味」で繋がるオンラインのコミュニティスペース、という感じでした。
僕がハマった「モノづくり」の沼
僕がそこで見つけたのは、「Arduinoで始める電子工作」というグループでした。ソフトウェアとは違う、物理的な「モノづくり」の世界です。グループ内で共有されている情報を参考に、初心者向けのキットを購入。LEDをチカチカさせる、いわゆる「Lチカ」から始めました。
![画像プレースホルダー:ブレッドボードにLEDと抵抗が刺さっており、小さな光を放っている様子]
プログラムが現実の世界に影響を与える、その単純な事実に、僕は新鮮な感動を覚えました。そこからセンサーやモーターを繋いで、くだらないガジェットを作る毎日は、仕事のコーディングとは全く違う種類の楽しさに満ちていました。
なぜこれが効いたのか?
ソフトウェア開発が抽象的な思考の連続であるのに対し、電子工作は物理的なトライ&エラーの繰り返しです。頭の違う部分を使っている感覚があり、これが最高の気分転換になりました。
おわりに
もし、僕と同じように少し疲れを感じている開発者の方がいたら、一度コードから完全に離れた趣味を見つけてみることをお勧めします。それは生産性を落とすことではなく、長期的に見て、より良い開発者であり続けるための「再充電」なのだと、僕は信じています。
この記事が、誰かの心の健康のヒントになれば幸いです。
記事二:Sprunky
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title: "週末個人開発ならぬ「週末プロボノ」で、地域の保護猫施設のHPをNext.jsで改善した話"
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topics: ["nextjs", "react", "airtable", "netlify", "volunteer"]
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### 技術で、もっと直接的な社会貢献がしたい
多くのエンジニアが、一度は「自分の技術で何か良いことをしたい」と考えるのではないでしょうか。しかし、実際にその機会を見つけるのは簡単ではありません。企業主体のハッカソンは一時的なお祭りに感じてしまうし、小さな非営利団体(NPO)は、そもそもエンジニアに助けを求める方法を知らないことが多いのです。
僕もそんなもどかしさを感じていた一人でした。
### Sprunky.org との出会い
そんな時、NPOで働く友人から [https://sprunky.org](https://sprunky.org) というプラットフォームを教えてもらいました。これは、助けを必要としているNPOと、スキルを提供したいボランティアを繋ぐ、いわば「社会貢献版の掲示板」のようなサイトです。
そこで僕が見つけたのが、地域の保護猫施設からの「施設の清掃を手伝ってほしい」という募集でした。
### 本当の課題はウェブサイトにあった
実際にボランティアとして参加してみると、施設のスタッフの方々は猫たちの世話で手一杯で、ウェブサイトの更新が何年も止まっていることに気づきました。新しい家族を探している猫たちの情報が古いままで、これではせっかくの機会を逃してしまいます。
そこで僕は、本来の業務とは別に、ウェブサイトの改善を申し出ました。
### 提案した技術スタックと実装
目標は「スタッフが簡単に更新でき、無料で運用できること」。そのために、以下の技術スタックを選定しました。
- **フレームワーク**: `Next.js` (SSG)
- **CMS**: `Airtable` (データベースとして使用)
- **ホスティング**: `Netlify`
Airtableのデータベースに猫の情報を入力するだけで、毎晩定時にNetlifyが自動でビルドを実行し、サイトを更新する仕組みです。
```javascript:lib/airtable.js
import Airtable from 'airtable';
const base = new Airtable({ apiKey: process.env.AIRTABLE_API_KEY })
.base(process.env.AIRTABLE_BASE_ID);
export const fetchCats = async () => {
const records = await base('Cats')
.select({ filterByFormula: "{Status} = '募集中'" })
.all();
return records.map(record => ({
id: record.id,
name: record.fields.Name,
photoUrl: record.fields.Photo[0].url,
// ...
}));
};
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