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AWS認定資格のソリューションアーキテクトアソシエイト取得までの道 〜とにかく試験までに時間がないあなたに〜

2024/06/07に公開

株式会社ウェイブでComicFestaのエンジニアリングマネージャー・開発エンジニアをしている多田です。

先日にAWS認定資格を受験して無事合格したので、今回の記事ではどうやって試験に臨んだかを書いていこうと思います。

筆者に関して

  • 新卒入社した会社でインフラエンジニアとして勤務。Active Directory運用や物理サーバーのリプレース業務をメインとしつつ、1年ほどAWSインフラの設計・構築を担当(この時AWS公式のArchitecting on AWSという講座を受ける)。担当領域は主にVPC, Direct Connect, IAM, Workspaces等の「共通基盤」的なところをメインにしつつ、たまにEC2やELB等の構築作業を挟んでた
  • その後5年ほど開発エンジニアをやりつつ、ちょくちょくAWSのサービスに触れる。この時はアプリエンジニアとしてECS, RDS, Elastic Beanstalk, CloudFront, Lambda等を使う

なぜ受験しようと思ったか?

自分が今までやってきた / 学んできたことを踏まえて自分がどこまでやれるか試してみたいなあと思ったのが1番の理由です。
私は開発エンジニアになる前、もともとインフラ関連の仕事をしていて、オンプレミスとAWSのインフラ運用 / 設計をしていたので、以前からAWSの試験に興味がありました。
さらに、コミックフェスタではつい先日までフロントエンドアーキテクチャ刷新PJの初期リリースが進行していたのですが、PJでアーキテクチャ構成の設計を行う機会があったので、AWS関連知識はある程度自分の中に蓄積されている状態でした。
総じていうと、まあ今の自分なら取れるでしょくらいの軽い気持ちです。
(後にこれが間違いだったと気づく。。。)

そもそもどういう試験なの?

AWS認定とは、AWSに関する専門知識を問う資格試験の総称です。
分野 * レベルに応じて様々な試験が用意されています。

私が今回受験したソリューションアーキテクトアソシエイト(SAA)は、図中でいうと 「アソシエイト」 レベルの 「アーキテクト」 ジャンルに関する内容です。

試験は全65問140分、1000点満点のうち合格ラインは720点です。
配点がかなりややこしいんですが、65問の全てが採点対象というわけではなく、うち何問かは採点対象外?になってるみたいです。。。
(私の頭ではよくわからなかったので、興味がある方はぜひ公式サイトや別の方の記事をご覧ください)

試験で問われる内容

各サービスをより深く使いこなせるかどうかよりも、AWS全般の広い知識をもとにして 「じゃあ、あなたはアーキテクトとして、自組織や顧客に対して何を選択・提案できるの?」 が問われると思っています。
詳しい内容は、AWS公式に書いてありますが、少し長い文章なので、具体例も交えて簡単にまとめてみました。

第 1 分野: セキュアなアーキテクチャの設計 (採点対象コンテンツの 30%)

  • 概要
    • アクセス制御・管理、オンプレ環境とのフェデレーション・SSO、セキュアなアプリケーション設計
  • 具体例
    • IAMユーザー、ロール、ポリシーの設定。マルチアカウントでのOU構成やSCP設定も含む
    • Managed Microsoft ADやAd Connectorを通したオンプレActive Directoryとの信頼関係
    • Direct Connectによる専用線接続
    • AWS ShieldやWAFなどの防御層
    • その他アプリ用のサービスをセキュアに使用するための適切な設定(S3バケットポリシー、EC2セキュリティグループ、Pub/Priサブネットの作成とネットワーキング)

第 2 分野: 弾力性に優れたアーキテクチャの設計 (採点対象コンテンツの 26%)

  • 概要
    • スケーラブル・疎結合、高可用性・耐障害性、なサービスをどう実現するか
  • 具体例
    • ロードバランシング
    • マルチAZ構成
    • DR(ディザスタリカバリ)構成
    • Auto Scaling
    • 適切なマネージドサービスの選択

第 3 分野: ⾼パフォーマンスなアーキテクチャの設計 (採点対象コンテンツの24%)

  • 概要
    • 要件を適切に満たす高パフォーマンスなストレージ、コンピューティング、データベース、ネットワークの戦略。ユースケースに合わせたサービス選択ができるか
  • 具体例
    • S3/EFS/EBS等
    • EC2/ECS/EKS/Lambda等
    • RDS/Aurora/DynamoDB/Document DB/ElastiCache等
    • CloudFront/ELB/Direct Connect等

第 4 分野: コストを最適化したアーキテクチャの設計 (採点対象コンテンツの20%)

  • 概要
    • 要件を満たしつつ、コスパの良いサービスを選択
  • 具体例
    • S3の利用オプションとデータライフサイクルの適切な選択
    • EC2やEBS等のバックアップ戦略
    • スポットインスタンスやリザーブドインスタンス等の購入オプション
    • DBサービスやブロックストレージのスペック選択・利用オプション
    • 多数拠点からの接続を前提としたVPCエンドポイントの作成やCloudFrontの利用オプション

どうやって勉強したの?

とにかく時間がないけど、どうしても合格したい人向け。
それ以外の方にはあまり参考にならないという前提で読み飛ばしていただければと思います

徹底的に物事を後回しにする性格が災いして、私が勉強を開始したのは試験2日前の夜でした(白目)
何やってんだって話ですよね。言い訳のしようがありません。。。

ですからもうとにかく時間がありませんでした。2日間しかないので、体系的で網羅的にサービスのことを学んで〜〜〜〜なんてやってる余裕は皆無です
この時点で目標は 「サービスをしっかり覚えること」 ではなく 「いかにして合格ラインの720点に到達するか」 になりました。

なので私の勉強法は

  • AWSを触った経験が多少なりともあり主要なサービスに関して大体の知識はあある
  • とにかく時間がないけど、どうしても合格したい

といった方むけになります。

ステップ1.模試を受ける

ステップ2.模試でわからなかったことを調べる

  • 模試のレポートから、あなたがどこで間違えたのか?どのように考えるのが正解なのか?と、関連するサービスの公式ドキュメントへのリンクが用意されています
  • 基本的には模試のレポートを見つつ、もっと詳しく知りたい場合は自分でググって探していました
  • とはいえ時間のない方は詳しくググって資料を読んでいる暇もないでしょうから、YouTubeで学ぶのもおすすめです。この再生リストでは試験に頻出するサービスを、ポイントを絞った上でまとめて学ぶことができます。
  • 耳で聴けるので、子どもの寝かしつけをしながら勉強するのに大変ちょうどよかったです

ステップ3.気合い(カフェイン)を注入する

  • 時間がない=おそらく夜遅くまで勉強するしかないでしょうから、この工程は非常に重要です
  • タバコ、散歩、入浴など、とにかく一時的な気分転換になって目が覚めればお好きな方法で構いません

ステップ4.模試をもう一回受ける

  • 模試の問題は微妙にバリエーションが異なりますので、複数回受けた方がより合格を目指せると思います。

あとはこれの繰り返しです。
Udemyの模試は一度購入すると6周できます。時間のないあなたは3周を目指すと良いです。
私は3周終わった時点で正答率が80%くらいになっていました。今思うと本当にギリギリ…

試験結果

テストセンターで受験する方法と自宅で受験する方法がありますが、ネットで調べたところ、テストセンターで受験する方が本人確認等がラクだという声がちらほらあったので私はテストセンターで受験することにしました。
140分の試験時間のうち、130分くらいかけて問題をとき、残りの10分で見直しをしました。
私が受験した時に限るかもしれませんが、試験問題は後から振り返りやすいようにマーカーをつける機能があり、後で見直したいなーと思った問題をかいつまんで見ることが簡単にできるようになっています。

そうこうしてやっとこさ試験が終了、すぐに結果がわかるのかなーと思っていましたがそういうわけではなく、後日AWSからメールが送られてきてそこで結果がわかるようになっています。

スコアは…762点でした。
なんとか合格!!!!!(あぶなすぎ)

結論

知ってたつもりになってたサービスでも、意外と知らない項目があったりして、自分の知識を整理するのに役立ちました。受験してよかったです
資格って揶揄されがちではありますが、なんだかんだ資格をとっておくと 「あれ持ってるんだよねー」 って周囲の人たちにわかりやすく提示できるし、何より自分の自信にもつながると思うので、皆さんもぜひ何かしらの資格を取ってみてください。

勉強期間はしっかり確保しましょうね…

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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