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Coolmicのプロジェクト管理を企画から開発までまるごとJiraに移行しました

2023/06/27に公開

株式会社ウェイブCoolmicのエンジニアをしている山﨑です。Coolmicエンジニアチームのマネージャーもやってます。

最近Coolmicではプロジェクト管理をJiraに移行しました。
まだまだ活用しきれていないと思いますが、多少なりともイケてる感じが出てきているので
われわれの活用事例をご紹介します🐥

前提

Coolmicチーム構成

  • 企画 10名ぐらい
  • エンジニア 3~4名
  • デザイナー 2名

なぜJiraに移行したか

これまで

RedmineやBacklog、Taigaなどを使ってきましたが、プロダクトの規模が大きくなるにつれてカンバンボードが長大化していく、カスタマイズ性がいま一歩物足りないなど、現在のCoolmicチームに完全にフィットするものはありませんでした。

乗り換え検討

上記の通りしんどくなったきたので、以下の要件を満たすツールに乗り換えようという話になりました。

  • 企画立案からリリースまでのバリューストリームを可視化するため、企画と開発が同じプロジェクト内で同じチケットを扱える
  • 同じプロジェクト内でありながらも全員で一つの巨大カンバンを扱う面倒さは回避できる
  • カイゼンを継続するための高いカスタマイズ性がある

そこでJiraに白羽の矢が立ち、国内向けプロダクトチームでは既にJiraを使っていたことも手伝ってCoolmicチームもJiraに移行することにしました。

Jiraのいいところ

1つのプロジェクト内に複数のボードを作成できる

Jiraでは、1つのプロジェクトに複数のボードを定義できます。おそらく企業管理対象プロジェクトのみ可能です。

  • 全体俯瞰を必要とする企画チームは全チケットが一覧できるカンバンボードを主に使用する
  • エンジニアはアクティブなスプリントのチケットのみ表示するスクラムボードを主に使用する
  • お互い気になればそれぞれのボードを見る

という使い分けができます。
この隔離と共有の適度なバランスが、Coolmicプロジェクトの実態ともマッチしていると感じました。

高いカスタマイズ性

特に企業管理対象プロジェクトはとんでもなくカスタマイズ性が高いです。
Coolmicチームのように職能横断的なチーム構成の場合、企業管理対象でやるといろいろ痒いところに手が届いていいかもしれません。
他方、チーム管理対象プロジェクトはほどほどにカスタマイズ性がありつつ簡単に設定を完了できるので、単一のエンジニアチームだけで使うような場合はチーム管理対象プロジェクトのほうがよさそうです。

Jiraの具体的な利用方法

以下はCoolmicチームでのJira活用例です。
モザイクだらけで恐縮ですが、雰囲気だけでもお伝えできればと思います🙃

カンバンボードとスクラムボード

この記事の肝であり、上で紹介した企画チーム用の全体カンバンボードとエンジニア用のスクラムボードです。
スクラム内の進捗(実装中、レビュー中など)は企画チームには関係ないため、カンバンボードでは「今スプリント」にまとめています。

カンバンボード

kanban

スクラムボード

scrum

システム改善タスク & システム改善ボード

独自の課題タイプとして「システム改善タスク」を作成しています。ビジネス要求に紐づかない開発タスクであり、ライブラリのアップデートやパフォーマンス改善、リファクタリングなどが該当します。
システム改善ボードはこれらシステム改善タスクのみを管理するボードです。スプリントプランニングの際に、このボードから開発力の20%分スプリントに割り当てています。

カスタムワークフロー

一例かつまだ整備途中ですが、以下のようにワークフローをカスタマイズして利用しています。

  • 課題タイプ「ストーリー」はリファインメントのステータスを経てからでないと開発待ちに移動できない
  • 課題タイプ「バグ」はあらゆるステータスに自由に遷移可能

ルールが目に見えないと、メンバーは自分の行動がルール違反かどうかを気にして萎縮してしまいます。ルールが目に見えるからこそ、メンバーの主体的な活動を引き出すことができると考えます。

スプリントレポート

これまで手作りしていたスプリントレビュー資料をJiraのレポート機能で代替しました。ベロシティもパッと見でわかるので地味に便利です。

※ システム改善ばっかりなのはたまたまなので気にしないでください!!!!

GitLabとの連携

Coolmicチームでは、開発用のブランチを切るときにスクリプトを利用しています。
そのスクリプト内で開発者にJira課題Keyを入力してもらうことで、ブランチ名にJira課題KeyのPrefixを自動で付与し、JiraとGitLabの連携を自動化しました。



Slackとの連携

メンションの自動連携により、チームコミュニケーションをスムーズにしました。
わざわざJiraを開いていなくてもタイムリーにメンションに気づけるので、利用ストレスの低減に一役買っています。

RaycastのJira拡張

これは私個人の話ですが、RaycastのJira用拡張機能を活用しています。
ブラウザを開かずにJiraのチケット情報を確認できて便利!おすすめです🐥

終わりに

プロジェクト管理や数値化の名目でメンバーにストレスや業務負荷をかけるのは、持続可能ではないですよね。
自動化や仕組み化を駆使し、メンバーがストレスなく業務を進められつつも気づいたらめっちゃ数値化できてる!というのが理想だと思います。
Coolmicチームもまだ第一歩を踏み出したばかりなので、引き続きカイゼンを続けていきます!

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