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『GitHub CI/CD実践ガイド』はいいぞ
印象に残った章の内容と感想
本書の中で特に印象に残った章に絞って紹介します。
第4章 継続的インテグレーションの実践
- テストと静的解析を通じて、よく使うワークフローの構文と運用のプラクティスが解説されています。この章は個人的にかなり気に入っています。
- 一緒にCI/CDを実践するメンバーとは、この章に書いてあるプラクティスについての認識を揃えておきたいと感じました。
第7章 クリーンなリポジトリの維持
- チームが気持ちよく開発するための、リポジトリの運用プラクティスが解説されています。
- 特に7.3以降の「オーナーシップの維持」「クレデンシャルの混入防止」「ドキュメンテーション」はいずれも重要だと感じました。
- 実体験が伴うものは内容が身に沁みました。
- オーナーシップの維持については著者が書いたこちらも併せて読んでみてください。
第8章 Dependabotによる依存関係バージョンアップ
- ソフトウェアはなにもしないと壊れる。
- 開発者であるかに依らず、ステークホルダーと認識を合わせたいですね。
- 自動マージ戦略について紹介しつつ「自動化して良いかは別問題」と述べているところが良かったです。
第13章 アクションのオープンソース化
- テストコードやドキュメンテーションを通じた設計改善については、アクションに依らないプラクティスでしょう。
- 「アクションの進化プロセス」はいずれも有用なプラクティスでした。
- botユーザーを使うプラクティスはv4.1.5で公式になっていたようでした。
- 余談ですが、本章で出てくるボットアカウントに関するプラクティスは比較的最近
actions/checkout
のREADMEに追記されていました。- https://github.com/actions/checkout/commit/44c2b7a8a4ea60a981eaca3cf939b5f4305c123b
- 公式プラクティスになったということでしょうか🤔
その他感想
- 本書の前書きにある通りGitHub以外でも役立つ考え方が盛り沢山でした。ワークフローの構文やGitHub Actionsの仕様についても網羅的で良かったですが、個人的には筆者の経験を踏まえたプラクティスに一番の価値を感じました。
- OIDC、GitHub Appsなど気になりつつよく分かっていない部分がクリアになりました。この1点だけで大満足です。
- 全体を通して非常に読みやすい文章でした。
- 参考文献に『数学文章作法』を挙げていたのも納得できます。
- 章の間にあったり無かったりする参考文献ページが良さそうな本ばかりでした。
- ここを見て『実用Git第3版』と『数学文章作法』シリーズを買いました。
- 全体を通して、私は自身がOwnerのOrganization配下のリポジトリで検証をしたため、ところどころコードを読み替えたり、Organization単位での設定が必要でした。
- 特にこだわりが無ければ個人アカウント配下に作ると楽にハンズオンを進められるでしょう。
余談
- 良かった!!!と思う一方でうまく言葉にするのは難しいですね。本当はもっと表現したいことがあったのですが、永遠に感想が書ける気がしなかったので諦めて放流しました。普段からマメにアウトプットすると上達するのかもしれません。
- 普段はオープンなコミュニティで積極的にアウトプットしていませんが、大変良い本だったので多くの人に読んで欲しいと思い、ここに感想を書いた次第でした。『GitHub CI/CD実践ガイド』はいいぞ!!
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