VC Helperを用いてMMVCのボイスチェンジャをLinux(or WSL2)で使用する方法を説明します。
前提
MMVCのモデルをトレーニング済みであることを想定しています。
まだトレーニングを行っていない方はMMVC公式のページに従ってトレーニングを行ってください。なお、MMVCに特化した音声の録音アプリはVC Helperで提供しているので、こちらをご利用になると便利だと思います。
利用方法
Linux(or WSL2)での利用は、方法大きく次の二つあります。
- Dockerを使用する方法
- Dockerを使用しない方法
Dockerを使用しない方法は、Linuxの環境にpythonの各種モジュールをインストールすることになります。環境のコンフリクトが起きないように、Anacondaやpipenvなどの仮想環境を使用することをお勧めします。
Linux(or WSL2)上への前提環境準備
Linux上へ、DockerやAnacondaなどの仮想環境をインストールする方法は、ご使用の環境に大きく依存するため、ここで詳細は説明しません。公式のインストールページを参照ください。
- WSL を使用して Windows に Linux をインストールする
- Install Docker Engine on Ubuntu
- GPU対応Dockerのインストール
- AnacondaのInstall
参考までにWindowsへのWSL2, Docker, Anacondaのインストール作業例を動画に纏めています。よろしければご覧ください。
利用方法
Dockerを使用する方法
リポジトリをクローンします。
$ git clone --depth 1 git@github.com:w-okada/voice-changer.git
$ cd voice-changer/
次のコマンドを実行します。
$ bash start2.sh MMVC
ターミナルに表示されたURLをコントロールキーを押しながらクリックするとブラウザが立ち上がり、次のようなページが表示されます。ブラウザが立ち上がらない場合は、手動でブラウザを立ち上げて、指定されたURLをアドレスバーにコピペしてページにアクセスしてください。
アプリ内での操作は全プラットフォームで共通の操作となります。クイックスタートをご覧ください。
Dockerを使用しない方法(Anacondaを使用する例)
仮想環境を作成し、アクティベートします。
$ conda create -n mmvc-server python=3.10
$ conda activate mmvc-server
リポジトリをクローンします。
$ git clone --depth 1 https://github.com/w-okada/voice-changer.git -b v.1.5.1
$ cd voice-changer/
共通の前提モジュールをインストールします。
$ cd server/
$ pip install -r requirements.txt
使用するボイスチェンジャモデル毎のモジュールをインストールします。複数使用する場合はそれぞれ実行してください。
(1) MMVC V.1.3.xを使用する場合
$ git clone https://github.com/isletennos/MMVC_Client.git MMVC_Client_v13
$ cd MMVC_Client_v13
$ git checkout 04f3fec4fd82dea6657026ec4e1cd80fb29a415c
$ cd ../
(2) MMVC V.1.5.xを使用する場合
$ git clone https://github.com/isletennos/MMVC_Client.git MMVC_Client_v15
$ cd MMVC_Client_v15
$ git checkout 6dd4f2451fec701d85f611fa831d7e5f4ddce8da
$ cd ../
(3) so-vits-svc 4.0v2を使用する場合
$ git clone https://github.com/StarStringStudio/so-vits-svc.git so-vits-svc-40v2
$ cd so-vits-svc-40v2
$ git checkout 08c70ff3d2f7958820b715db2a2180f4b7f92f8d
$ cd ../
サーバを起動します。
# for V.1.5.x
$ python3 MMVCServerSIO.py -p 18888 --https true --modelType MMVCv15
# for V.1.3.x
$ python3 MMVCServerSIO.py -p 18888 --https true --modelType MMVCv13
# for so-vits-svc 40v2
$ python3 MMVCServerSIO.py -p 18888 --https true --modelType so-vits-svc-40v2 --hubert model-hubert/checkpoint_best_legacy_500.pt
ターミナルに表示されたURLをコントロールキーを押しながらクリックするとブラウザが立ち上がり、次のようなページが表示されます。ブラウザが立ち上がらない場合は、手動でブラウザを立ち上げて、指定されたURLをアドレスバーにコピペしてページにアクセスしてください。
アプリ内での操作は全プラットフォームで共通の操作となります。クイックスタートをご覧ください。
デモ動画
上記の流れを実施した動画です。
Dockerを使用する方法
Dockerを使用しない方法(Anacondaを使用する例)